南アW杯:戸惑いつつカメルーン応援 大分・旧中津江村

2010年6月14日 21時58分 更新:6月15日 15時51分

試合開始を前に盛り上がる地元の小学生とカメルーン留学生ら=大分県日田市中津江村で2010年6月14日午後6時40分、山下恭二撮影
試合開始を前に盛り上がる地元の小学生とカメルーン留学生ら=大分県日田市中津江村で2010年6月14日午後6時40分、山下恭二撮影

 「それいけ、不屈のライオン! それいけ、エトー!」--。大分県の旧中津江村(現日田市)は14日深夜、8年ぶりにカメルーン一色に燃えた。02年日韓大会以降も交流を続ける旧村民は「初戦相手は日本」に戸惑いつつも、8年前も村を訪れたエトー選手が大型ビジョンに映る度に大声援を送った。

 旧村民は過疎化の進行で8年前より270人減の約1100人。選手らとの交流写真が飾られた応援会場の中津江ホールには約200人が駆けつけた。

 午後11時、キックオフ。赤、緑、黄色のミニカメルーン国旗を打ち振る。応援歌と熱気が場内を圧し、攻防に一喜一憂した。主婦、水野洋子さん(71)は「カメルーンは村に元気と誇りを与えてくれた。現地競技場の坂本休・元村長に代わり、しっかり応援しなきゃ」と後半戦を待った。

 一方、別会場の観光施設「鯛生(たいお)金山」では両国サポーターや同県別府市にある大学のカメルーン留学生らがビールやカメルーン料理を楽しみながら仲良く声をからした。【楢原義則、佐野優】

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