2010年6月14日 20時46分
東京都議会総務委員会は14日、18歳未満のキャラクターの性的行為を描いた漫画の18歳未満への販売を規制する都青少年健全育成条例の改正案を、民主、共産などの反対多数で否決した。16日の本会議でも否決される見通し。都議会で知事提出の予算や条例案が否決されるのは、青島幸男知事時代の98年以来。都は改正案を修正して9月以降に再提案する方針。
改正案は、漫画やアニメに登場する子どもを「非実在青少年」との造語で規定。非実在青少年の性行為を売り物にする作品を、子供に販売しないよう業界に自主規制を求める。中でも強姦(ごうかん)などを描いたものは「不健全図書」の指定対象に含めるとしていた。
反対した民主の議員はこの日の総務委員会で「青少年への情報モラル教育なども重要で、さらなる議論が必要」と会派の意見を述べた。【真野森作】