はやぶさ:カプセルを回収 18日にも日本到着

2010年6月14日 17時59分 更新:6月14日 23時25分

小惑星探査機「はやぶさ」から切り離されたカプセルをウーメラ砂漠で回収するJAXAの研究者ら。火薬がついている可能性があるため防護服を着て作業している=宇宙航空研究開発機構提供
小惑星探査機「はやぶさ」から切り離されたカプセルをウーメラ砂漠で回収するJAXAの研究者ら。火薬がついている可能性があるため防護服を着て作業している=宇宙航空研究開発機構提供
小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルが入ったコンテナを、回収作業拠点施設に運び込む宇宙航空研究開発機構の研究者ら=2010年6月14日午後、オーストラリア・ウーメラ付近で、共同
小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルが入ったコンテナを、回収作業拠点施設に運び込む宇宙航空研究開発機構の研究者ら=2010年6月14日午後、オーストラリア・ウーメラ付近で、共同

 【ウーメラ(オーストラリア南部)永山悦子】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、小惑星探査機「はやぶさ」から切り離された、イトカワの砂などが入っていると期待されるカプセルを、オーストラリア南部のウーメラ砂漠で回収したと発表した。内部に物質が含まれていれば、太陽系46億年の歴史に迫る新発見につながる可能性が高い。

 JAXAの研究者らが14日午後、発見場所でカプセルを確認し、破損していないことを確かめた。カプセルは窒素で満たした専用箱に入れ、輸送時の衝撃を防ぐ対策を取った上で、チャーター機で17日午後出発、18日、日本に到着する。行方が分からなかったカプセルの耐熱カバーも14日に見つかった。

 日本到着後、JAXA宇宙科学研究所(相模原市中央区)の専用施設で、1~数カ月かけてイトカワの砂などの有無を調べる。現地でカプセル回収作業にあたった国中均・JAXA教授は「完ぺきな大気圏突入で、事前準備通りに回収できた。想定していた落下地点のど真ん中に落ちたことが分かり感動した」と話した。

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