2010年6月14日 14時18分
今年3月、病気の妻(当時69歳)の同意を得て、この妻を殺害したとして、承諾殺人の罪に問われた三重県玉城町矢野の無職、池田雅純被告(72)に対し、津地裁は14日、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役4年)の判決を言い渡した。
判決で鵜飼祐充裁判長は、「妻の死期は迫っておらず、家族に相談していれば解決できたかもしれない」と指摘した上で、「被告は20年以上妻を介護し、妻の死にたいという願いをかなえたいという気持ちは酌量すべき点がある」と述べた。
判決によると、池田被告は妻京子さんと話し合って心中することを決め、3月21日午後2時半ごろ、自宅で京子さんに睡眠薬を飲ませ、ロープで首を絞めて窒息死させた。【大野友嘉子】