北朝鮮:南アW杯を無断で録画放送?

2010年6月14日 11時9分 更新:6月14日 11時50分

 【ソウル西脇真一】韓国の聯合ニュースによると、北朝鮮の朝鮮中央テレビは12、13の両日、サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の試合を録画放送した。朝鮮半島全域の放映権は、韓国の民放テレビ局SBSが持っている。同局と北朝鮮側の交渉は最近の南北関係悪化で中断されたままで、SBS側は「無断使用だ」としている。

 報道によると、朝鮮中央テレビは12日午後8時(日本時間同)のニュースでW杯南アフリカ大会の開幕を報じ、午後9時10分から1時間20分間、南アフリカ対メキシコの開幕戦を録画放映。13日も大会2日目の試合を放映。韓国が勝利した対ギリシャ戦はこの日流さなかったが、14日夜に放送すると予告した。

 画像の出所を分からないようにするためか、画面は上下がカットされた横長。元の音声も絞ってあり、北朝鮮のアナウンサーと解説者の肉声が大きく聞こえたという。

 44年ぶり出場の北朝鮮は16日にブラジルとの初戦が予定されている。北朝鮮が負けてもこの試合を放送するかも注目されている。

 北朝鮮は、日韓共催の2002年大会でも試合映像などを無断で録画放映した。前回の06年ドイツ大会では、事前の合意に基づいて韓国側が北朝鮮側に映像を提供した。

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