はやぶさ:カプセル着地を確認…ヘリ捜索隊

2010年6月14日 0時44分 更新:6月14日 1時1分

左下側から大気圏に突入し、輝きを放ちながら地球に帰還した「はやぶさ」の最後の軌跡=2010年6月13日、和歌山大宇宙教育研究所提供
左下側から大気圏に突入し、輝きを放ちながら地球に帰還した「はやぶさ」の最後の軌跡=2010年6月13日、和歌山大宇宙教育研究所提供

 【グレンダンボ近郊(オーストラリア南部)永山悦子】小惑星イトカワの岩石採取に挑んだ探査機「はやぶさ」は13日深夜、地球に帰還した。月より遠い天体に着陸し、地球に戻ってくるのは史上初。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、はやぶさは午後10時50分ごろ(日本時間)、大気圏に突入、はやぶさ本体は燃え尽きた。JAXAは、ヘリコプターによる捜索隊が目視でカプセルをオーストラリアのウーメラ砂漠で発見したことを明らかにした。14日朝、回収作業を始める。

 中にイトカワの砂などが入っていれば、世界で初めて小惑星で直接採取した物質となる。03年5月の打ち上げから7年。予定より3年長引いた旅の総距離は、月への往復約8000回に相当する約60億キロに達した。

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