御巣鷹の尾根を訪れ、亡くなった石倉六郎さんの墓標に祈る家族たち=12日午前6時38分、群馬県上野村、河合博司撮影
520人が犠牲になった1985年8月の日航機墜落事故から25年を迎えた12日、墜落現場となった群馬県上野村の御巣鷹の尾根には、早朝から多くの遺族が慰霊登山に訪れた。午後には、前原誠司国土交通相が担当閣僚として初めて尾根に立つ。
台風4号の影響で、朝方から曇りだした空からは時折、大粒の雨が落ちる。遺族らは夜明け前から登山道に入り、急斜面に点在する犠牲者の墓標に花を供え、線香を手向けた。
四半世紀の歳月で遺族も高齢化が進み、この夏の登山を断念した人も少なくない。一方で、事故後に生まれた子や孫を連れた遺族も見られた。
日航によると、正午現在で67家族243人が訪れた。