全快祈願の寄せ書きコーナー=神奈川県・茅ケ崎市
食道がんの手術を受けたサザンオールスターズの桑田佳祐(54)のおひざ元である神奈川県茅ケ崎市のサザン通り商店街で、桑田の回復・復帰を願う寄せ書き幕が12日から設置されることになった。ファンからメッセージを募り、集まった寄せ書きを商店街のブログに掲載する。早期全快を願う地元の思いは、熱を増している。
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次から次へと押し寄せる激励の波を、桑田へ届けるために地元商店街が立ち上がった。
「桑田さん早く良くなってね!全快祈願」‐商店街内にある「サザン神社」に、タテ120センチ、ヨコ140センチの大きさの応援幕を設置。中央には早期復帰を祈願する言葉をしたためた。商店街に店を構える桑田の同級生(55)によれば、この応援幕に寄せ書き形式でファンからのメッセージを募り、商店街のホームページ内にあるブログ「サザンストーリー」に掲載するという。
桑田ががんを公表した7月28日の時点では、以前から神社に設置していた絵馬コーナーを、そのまま激励コーナーとする方針だった。しかし、公表直後から、神社には桑田の回復を願うファンが日本各地から願掛けに訪れた。その思いの熱さに、専用の応援幕を用意することを決めた。
メッセージをブログに掲載すれば、桑田本人が直接目を通す可能性も高くなる。同級生は「手術も無事成功したということで騒ぎ立てることはしたくないが、回復へさらなるエールを届けようという思いです」と説明した。
また、茅ケ崎駅に隣接する駅ビル「茅ケ崎ラスカ」でも、毎年7、8月の館内BGMにしているサザンの楽曲を「桑田さんを応援する気持ちを込めて」(担当者)9月以降も延長してかけ続けることを検討。
街を歌で盛り上げ続けてくれた“ロックンロール・ヒーロー”への恩返しは、さらなる高まりをみせている。