定アキラ(左)に突っ張りを見舞う鈴川真一=東京・高円寺のUWFスネークピットジャパン
IGFの9・25JCBホール大会でプロレスデビューする、大相撲の元幕内・若麒麟の鈴川真一(26)が11日、都内でプロレスラーとしての練習を初公開した。
相撲の色はみじんもなかった。スクワットから始まり、受け身で終わるプロレスの基礎を黙々と消化。体重は力士時代より20キロ軽い120キロに絞り、鍛えられた首はワイシャツのボタンが留められないほど太くなった。ブリッジやスパーリングをこなす姿は、新人レスラーそのものだ。
2カ月半、1日3〜4時間の練習を週6日続けてきた。指導する宮戸優光GMは「思ったより器用。短い期間でありながら、スタミナも30分近くノンストップで動けるようになってきた」と評価。この日は隠したが、打撃や試合用の秘密兵器もあるという。
鈴川は「抵抗感なく、いいトレーニングをやっている。デビューの日にちが分かってるのでタラタラしていられない」ときっぱり。大麻取締法違反で大相撲から追放された身を拾ってくれた総帥・アントニオ猪木に「恩返ししないと」と笑顔で誓っていた。
(2010年8月11日)