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高校総体 柔道準Vの「異端児」田上 部員1人の進学校

8月12日13時51分配信 毎日新聞

高校総体 柔道準Vの「異端児」田上 部員1人の進学校
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沖縄高校総体の柔道男子個人100キロ超級で準優勝した戸山の田上=那覇市の沖縄県立武道館で2010年8月10日、三浦博之撮影
 沖縄で開かれている全国高校総体(全国高体連、毎日新聞社など主催)で、異端児が注目を浴びた。柔道男子100キロ超級で準優勝した田上創(東京・戸山3年)。上位は常連校という柔道の世界で、田上は都内の進学校に通って部員は1人しかおらず、大学への出げいこで力をつけた。田上は「悔しい。でも、よくやったという気持ちがある」とひょうひょうと話すが、重量級のスター不在に悩む柔道界からは熱い視線が注がれる。

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 身長187センチ、体重120キロと恵まれた体から、内またや大内刈りを繰り出した。左肩に負傷を抱えながら、準決勝まで5試合のうち4試合で一本勝ち。箕島(和歌山)や田村(福島)など名の知れた学校の選手に対しても豪快な柔道を見せた。決勝では思うように組めず、王子谷剛志(神奈川・東海大相模)に屈したが、上村春樹・全日本柔道連盟会長は「バランスが良くいい素材。本人がその気になって、鍛えれば面白い」と興味を示す。

 柔道は小学5年から始めた。中学は一度は、神奈川の中高一貫の強豪校に入り、柔道漬けの日々になったが、「ほかにもやりたいことがあったので」と1年で公立に転校。公立中では野球部に所属しながら柔道の大会にも出て、3年の時の全国大会では準優勝を果たした。

 高校でも、ほかに柔道部員はおらず、早大や中大がけいこ場になった。進学校のため、予備校にも通い、柔道の練習は週に2、3回。1、2年の時は都の総体予選で敗れたが、今年は国士舘などの選手を破って優勝した。また、陸上部にも入り、砲丸投げでは関東大会11位になった。

 田上は「今は、中学1年の時の貯金でやっているようなもの。大学に入ったら、ちゃんと柔道に取り組みたい」と話す。強豪大学への推薦という選択肢もあるが、環境に興味があるため、理学部や農学部を目指すという。柔道のエリートとは異なる道を歩みながら、さらなるレベルアップを目指している。【百留康隆】

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最終更新:8月12日14時46分

毎日新聞

 

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