「あほうの祭典」開幕、徳島　阿波おどり、暑い夜彩る

　徳島の夏を鮮やかに彩る「阿波おどり」が１２日、徳島市で開幕した。１５日までの４日間、市内には太鼓や三味線の音が鳴り響き、「踊るあほうに見るあほう」の熱気であふれる。

　市役所前の演舞場では午後６時のスタートと同時に、「連」と呼ばれる踊りグループが会場に飛び出した。法被姿の男女が腰を落とし軽やかに舞う「男踊り」と、編みがさの女性が両手を上げてゆっくり進む「女踊り」を披露。暑い夜を華やかに彩った。

　大阪府から来た無職松下友子さん（６２）は「動きがそろっていて美しい。特に女性がきれいで感動した」と笑顔で話した。

　阿波おどり実行委員会によると、４日間で約千の連が参加。昨年から続く高速料金の大幅割引の効果もあり、例年を上回る１４０万人ほどの人出を見込んでいる。