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【プロ野球】また背信 内海中継ぎ降格 怒りの原監督「論じられない」2010年8月12日 紙面から
◇ヤクルト7−5巨人序盤の5点の援護をフイにした。3回、巨人・内海は弱々しい足取りでマウンドを降りた。被安打6、4失点、自己最短2イニング1/3でKO。またしても繰り返された光の見えない投球が、ヤクルト戦の3連敗を招いた。今季初の2カード連続負け越しで、阪神とは1差に迫られた。 立ち上がりから目に見えて不調だった。1回、2番・田中を2ストライクと追い込みながら、そこから4球連続ボールで四球。続く飯原に初球を左翼席へ運ばれた。3回は単打4本を集められて2失点。6月24日に勝って以来6試合続けて白星なし。この間の防御率は8・87と悲惨な数字だ。内海は「自分の意図した球を投げられていないですから…。頑張ります」と小声で絞り出した。 原監督は内海への怒りを鎮めるように「論じられない。勝手に論じてください」。2軍降格でもおかしくないが、投手陣の駒が足りない。指揮官は「休ませる余裕は(チームに)ない。体は悪くないみたいだから彼には違うポジションで頑張ってもらう」と中継ぎに回すことを明言した。 ローテに定着した06年から足掛け5年、119試合連続で先発を務めてきた左腕。公式戦で中継ぎは、06年6月17日の楽天戦(東京ドーム)で4番手として投げたのが最後だ。この時は、交流戦終盤でのスクランブル登板だった。 内海の試練は、そのままチームの苦境につながる。伊原ヘッドコーチは「心配を通り越している」と表情を険しくした。内海の代役はこの日、イースタン・リーグのロッテ戦で8イニング2失点と好投したゴンザレスか。ただ今季の1軍ではフラフラ投球の連続だっただけに、全幅の信頼は置きにくい。今季の王者には次々と重い課題が降ってわいてくる。 (永山陽平)
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