献血者のHIV陽性、島根で謎の増加
今年1−6月に献血した人のエイズウイルス(HIV)抗体検査の陽性件数が島根県で増加していることが、厚生労働省の調査(速報値)で分かった。8月11日に開かれた薬事・食品衛生審議会の血液事業部会運営委員会で報告された。ただ、調査は献血者の居住地ではなく献血場所に基づいているため、同省では「偶発的な増加の可能性も否定できない」とし、近く公表する保健所や医療機関の陽性者数と照らし合わせながら、慎重に検証を進める。
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厚労省によると、6月までの半年間の献血者数(HIV検査実施数)は266万6292人で、このうち陽性者数は39人。平成に入ってから昨年までの間に、島根県内で陽性だった献血者は計2人と全国的にも少ないが、今年は既に3人を数え、東京都(14人)と大阪府(8人)に続いて3番目に多い。一方、同県薬事衛生課によると、昨年までの過去3年間で、保健所や医療機関でのHIV検査の陽性者は県内で1人も出ていないという。
厚労省では、「2年前にも大阪で同様の事例が見つかっている」としており、13日に開くエイズ動向委員会で報告するHIV検査のサーベイランス結果(3月末から6月末の速報値)を踏まえ、今後の対応を検討するとしている。
( 2010年08月11日 20:10 キャリアブレイン )
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