『インセプション』

Inception

インセプション
監督 クリストファー・ノーラン
俳優 レオナルド・ディカプリオ、エレン・ペイジ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン・レヴィット、マリオン・コティヤール、トム・ハーディ、トム・ベレンジャー、キリアン・マーフィ

ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、人が一番無防備になる状態――夢に入っている時に、他人のアイデアを盗み出すという、犯罪分野において最高の技術を持つスペシャリスト。その類稀なる才能は企業スパイの世界において引っ張りだこの存在になっていた。だがその才能ゆえ、彼は最愛のものを失い、国際指名手配犯となってしまう。そんな彼に絶好のチャンスが訪れる。このミッションを果たすことさえできれば、かつての幸せな人生を取り戻せるかもしれないのだ。だがその任務はほぼ不可能に近い「インセプション」と呼ばれるものだった――。『バットマン』シリーズのクリストファー・ノーラン監督によるSFアクション。レオナルド・ディカプリオが主演で渡辺謙も出演。

2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開

2010,アメリカ,ワーナー

© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

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ノーラン監督の世界観に圧倒されました!

3Dブーム、VFXが当たり前となっている映画界で、VFXを活用しながらも、可能な限りロケを行い、グリーン(ブルーかな?)バックを使って合成するような、いわゆるリアリティのない演技をキャストたちにさせず、各シーンでセットを組み、徹底的に実写にこだわって撮ったノーラン監督の“プライド”を感じました。

それがゆえに、来日したレオさんや謙さんがインタビューでおっしゃっていましたが、本当に過酷なロケや撮影ばかりで、フィジカル的にも大変だったと・・・。(苦笑)
どのシーンもスゴイのですが、中でも無重力状態が続くシーンには驚かされました。ジョセフ・ゴードン=レヴィットは、さぞかし撮影で苦労したのではと!(笑)とは言え、やはり1番大変だったのは出ずっぱりのレオさんでしょうか。  (*^ ^*) ゞ

かなり難解な内容と言われていたので、観る前は少し身構えていましたが、映画が始まると一気に惹き込まれ、割とすんなり溶け込んで観ていました。
ストーリー展開はもちろん、これまでにない映像の描き方に唖然とするばかりで、夢の階層が次々に深くなっていくあたり、夢中になって目が離せませんでした。

SF映画、そして夢の中の世界なので、何でもありということになりますが、オリジナリティに溢れた展開をどうやって考えついたのか不思議でなりません。
ノーラン監督が今作の脚本を書き始めたのは、10年も前ということです。

劇中で流れる曲、エディット・ピアフの“Non, Je ne regrette rien”
(邦題“水に流して”)は、直訳すると、“いいえ、私は何も後悔していない”です。
モル役のマリオン・コティヤールが、「エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜」(2007)で主役を演じ、アカデミー賞の主演女優賞をはじめ、数々の映画賞で女優賞を受賞したこともあり、マリオンへの賛辞も込めつつ、曲の意味合いを作品に絡めたのかも・・・。
そして、名匠ハンス・ジマーが奏でる荘厳なサウンドが映像を盛り上げています。

レオさんはもちろん、謙さんも大活躍で、他のキャストたちも魅力いっぱいです。エレン・ペイジも大人っぽくなっていて、久々に普通人役のキリアン・マーフィも観れたし、ベテランのマイケル・ケインとトム・ベレンジャーも貫禄たっぷりで存在感がありました。
序盤に「24」シーズン4に出演していたルーカス・ハースが出ています。

予備知識なしで観るも良し、下調べをきっちりした上で観るも良しかと・・・。

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