特別委「シロもあればグレーも」

　日本相撲協会は１２日、東京・両国国技館で特別調査委員会を開き、週刊新潮が報じた佐ノ山親方（元大関千代大海）の賭博行為疑惑や、地方場所宿舎に関連して暴力団関係者とのかかわりが取りざたされた松ケ根部屋と境川部屋の件を協議した。会議終了後、野呂田芳成委員は「シロもあればグレーもある」と、一部の件は今後も継続調査をする方針を明らかにした。詳細は明らかにされていない。

　特別調査委終了後、協会の全般的な改革を目指す「ガバナンス（統治）の整備に関する独立委員会」の第４回会議が開かれた。その後、この日２度目の臨時理事会を開催し、独立委が最終的にまとめた暴力団排除対策案を承認し、武蔵川理事長（元横綱三重ノ海）が暴力団排除宣言をする。

　最初の臨時理事会では、特別調査委委員と独立委のアドバイザーを務める望月浩一郎弁護士との契約継続を確認した。相撲協会が１０日に同弁護士に契約解除を伝え、同日中に撤回するなどの混乱があった。同弁護士への一部親方衆による反発が騒動の背景にあるとみられる。