社会

米軍住宅阻止21日から座り込み
(山口県)
岩国市の愛宕山跡地の米軍住宅化を阻止するため地元住民団体は、11日夜、21日から跡地に隣接する公園で継続的な座り込みを始めることを決めた。座り込みを始めるのは地元住民でつくる愛宕山を守る会。守る会は、11日夜、愛宕山跡地の米軍住宅化に反対する市民団体の世話人会で、座り込みに向けた具体的な内容を説明し
了承された。岩国市の中心部にある愛宕山は岩国基地の新滑走路建設のため埋め立て用の土砂が切り出され跡地には、県住宅供給公社が1500戸分の宅地を整備する計画だった。しかし、宅地需要の低迷などを理由に、計画は中止され、240億円あまりの赤字を解消するため開発を進めた県と岩国市は国へ売却する方針を決めた。
防衛省は、今年度予算に愛宕山買収経費199億円を計上し在日米軍再編に関連する施設を整備する方針を示している。愛宕山を守る会など米軍住宅化に反対する市民団体は去年、11万人を超える署名を国に提出した。しかし、国は、再編計画は従来通り進める方針を決めていて、愛宕山を守る会では最後の手段として座り込みを始めることを決めた。守る会では21日に跡地に隣接する愛宕神社前公園で座り込みを始め当面は、毎月1日・11日・21日の月3回、午前中に行うことにしている。
[ 8/12 19:34 山口放送]