サブカテゴリー

ホーム > ギャンブル > 競馬 > 藤井正弘の血統トピック
競馬

藤井正弘の血統トピック

“オグリ・フリーク”英で夢の続き

 去る9日、英ニューカースル競馬場で行われた芝2マイル戦でロックスルールという5歳セン馬がデビュー勝ちを収めた。同馬は2月22日に英カーライル競馬場でデビューの予定だったのだが、悪天候で開催中止となり、この日は仕切り直しの一戦だった。レースは障害馬を対象とした平地競走で、記録上も障害戦として扱われる。なぜ、そんな英障害馬の卵の動向をストーキングしているのか、といぶかる向きもあるだろう。実はこのアイルランド産馬、父オグリキャップ、母ワカシラユキ、母の父アラジという血統の“持ち出し馬”なのである。

 96年に英国のタタソールズノベンバーセールに上場され、1万2500ギニー(約260万円)で落札された当時は、3代母のイチワカが悲運の名馬テンポイントの全妹という血統背景からも話題となった馬。以後はパッタリ消息が途絶えていたのだが、曲折を経た5歳の今年、とりあえず競走馬としての健在が確認できたのは喜ばしい。

 現在、国内で競走馬登録のあるオグリキャップ産駒は、金沢のアンドレアシェニエ(牡9歳)と、最後の産駒となるJRAのミンナノアイドル(牝3歳)のみ。競走生命の長い障害馬だけに、ロックスルールは貴重な新戦力には違いない。ちなみに3代母は中山大障害V2の名ジャンパー、キングスポイントの全妹でもあるから、ジャンプ適性が潜在する血統ともいえる。“オグリ・フリーク”はいましばらく、夢の続きを追うことができそうだ。(サラブレッド血統センター)

[ 2010年03月17日 19:17]

クイックアクセス

競馬

重賞ニュース

G1特集

スポニチ競馬モバイル

SPOG

競輪

ボートレース

オート

スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲