パキスタンに自衛隊ヘリ派遣 洪水被害で米要請受け政府はパキスタン北部で起きた大雨による大洪水を受け、国際緊急援助隊派遣法に基づき自衛隊のヘリコプター部隊を月内に現地へ派遣する方針を固めた。被災住民や救援物資の輸送手段が大幅に不足しているとして米政府が日本に要請したのを踏まえた対応で、事前の調査で安全性を確認した上で具体的な活動の内容や輸送ルートを決める。複数の日本政府関係者が11日、明らかにした。 派遣を予定しているのは、陸上自衛隊の輸送ヘリUH1と大型輸送用ヘリCH47の計7機程度。これに支援の航空自衛隊、ヘリを海上輸送する海上自衛隊の両部隊も加わる。要員は総計で300人を超える見通しだ。活動期間は1カ月前後を想定している。 大洪水で被害を受けた北西部カイバル・パクトゥンクワ州は西隣のアフガニスタン同様、イスラム武装勢力によるテロが相次ぐなど治安が不安定。米側は被災で情勢がさらに悪化し、テロの温床になりかねないと判断。早期の復興を目指し、今月2日、日本に自衛隊派遣を求めていた。 【共同通信】
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