[取材]
万城目学のベストセラーを映画化する「プリンセス トヨトミ」の撮影が、大阪で順調にスタートした。主演の堤真一、共演の綾瀬はるか、岡田将生といった豪華キャスト陣が真夏の大阪ロケに挑んでいる撮影リポートが届いた。【関連写真】「孤高のメス」で共演する堤真一と生瀬勝久、ふたりの思い出はテレクラ部屋?
「鹿男あをによし」「鴨川ホルモー」など個性的な世界観が際立つ、万城目学の人気小説を映画化する「プリンセス トヨトミ」。四百年にわたりあるものを守り続けてきた大阪に住む男たちと、大阪にやってきた会計検査院との攻防を描いた作品。
撮影が行われたシーンは、会計検査院調査官に扮する3人(堤、綾瀬、岡田)が大阪府庁に到着し、調査を始めるという場面。100名のエキストラが扮した大勢の職員に対して、自己紹介をし、提出すべき書類の説明を行い、職員たちが慌てながら資料を集めるという、まさに物語のイントロダクションともいえるシチュエーション。
また撮影が行われた府庁内の大会議室は、松田優作の遺作となった「ブラック・レイン」(1989年/監督:リドリー・スコット)で使われて以来、二度目の撮影となった。
関西出身でもある主演の堤は、「作品は不思議な話で、大阪の人が大阪のことが大好きだという思いが強く出ているが、大阪以外の人でも見たら大阪を好きになれる作品にしたいです」とコメント。また共演者の綾瀬と岡田については、「綾瀬さんは超天然、岡田さんは彼の父親と同じくらいの年齢で、こんな息子がいたら自慢できるけど、自分は結婚すらしていないし(笑)」とフレッシュな若手たちの印象を語った。
大阪府庁全面協力のもと、撮影が行われている本作。「空堀商店街に行ってみて、人が多くて、服装も派手で大阪だ!と感じました」(綾瀬)、「大阪はにぎやかであったかい印象です。周りの人が普通に話しかけてきてくれました」(岡田)とそれぞれ関西のアットホームな雰囲気に感心した様子。
さら今回、「プリンセス トヨトミ」の新キャストとして、沢木ルカ、森永悠希、和久井映見、中井貴一といったメンバーが参加することも発表された。
「プリンセス トヨトミ」(鈴木雅之監督)は2011年初夏に全国で公開予定。