アフガン、民間人死者が大幅増 今年前半【カブール共同】国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は10日、アフガンで今年6月末までの半年間に戦闘などに巻き込まれて死亡した民間人死者数は1271人に上り、前年同期比で21%増加したとする報告を発表した。負傷者は1997人。 2009年は01年のタリバン政権崩壊以来、過去最悪の民間人死者数を記録。タリバンなどの反政府武装勢力による死者が同48%増加しており、武装勢力の攻勢の強化で同国の治安情勢が一段と悪化していることを示した。10年も過去最悪を更新する恐れが強い。 報告によると、1271人のうち、武装勢力による死者は920人(72%)。一方で外国部隊やアフガン治安部隊による死者は223人(18%)で昨年前半より29%低下した。残りの128人についてはどちら側によるものか特定できないとしている。 報告は、武装勢力による民間人の殺害行為が劇的に増加しているほか、より洗練された即席爆破装置が使われるようになっていると分析している。 【共同通信】
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