はやぶさ:カプセル切り離し…地球帰還へ 小惑星探査機

2010年6月13日 19時59分 更新:6月14日 2時20分

はやぶさから切り離され地球の大気圏に突入するカプセルの想像図=JAXA提供
はやぶさから切り離され地球の大気圏に突入するカプセルの想像図=JAXA提供

 【グレンダンボ近郊(オーストラリア南部)永山悦子】小惑星イトカワの岩石採取を目指した探査機「はやぶさ」が13日深夜、地球に帰還する。月より遠い天体に着陸し地球に戻ってくるのは世界初。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、はやぶさは午後7時51分(日本時間)、高度約7万キロでイトカワの試料が入っている可能性のあるカプセル(直径約40センチ、重さ約17キロ)の切り離しに成功した。カプセル内に試料が入っていれば、史上初めて小惑星で直接採取した物質となる。

 カプセルは同日深夜、オーストラリア南部のウーメラ砂漠に着地し、はやぶさ本体は大気圏で燃え尽きる。03年5月の打ち上げから7年。予定より3年長引いた旅の総距離は、月への往復約8000回に相当する約60億キロに達した。

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