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[21048] 殺す者、守る者。(NARUTO 転生)
Name: 伊月◆2b079c92 ID:e4ab1a6b
Date: 2010/08/11 22:34
物語に入る前に、作者挨拶。

はじめまして、伊月という者です。今回「殺す者、守る者。」というNARUTO二次創作小説を投稿させていただきました。
物書きの経験は浅いですが、どうか温かい目で見守ってください。
よろしくおねがいします。

本作品を読むにあたっての注意事項。

①本作品は作者の趣味を全開した小説です。特定のキャラを贔屓した描写が出てくることが予想されます。
②NARUTOにおける設定を独自解釈しているため「これはちげーよ」というところがあるかもしれません。いくらなんでも無理が……という場合は教えてもらえると嬉しいです。
③作者の日本語能力は壊滅的です。辞書を片手に推敲していますが、この作者挨拶や注意書き含めおかしいところがないか不安で一杯です。これも②と同じく、指摘してもらえると嬉しいです。他力本願で情けないですが……。


④作者はいわゆる厨二病です。
⑤作者は最強もの大好きですので、本作品もそうなります。ただ、俺TUEEEEEEEどーんばーん、といった感じにはなりません。でも強い。
⑥一話毎が短いです。文庫でいうと4~5ページ分です。最初のうちはもっと短い。
⑦更新は不定期です。

⑧ちなみにタイトルは適当です。もっといいやつ募集。

長々と書いてしまいすみません。では、目次から、あるいは次を表示を押してご覧ください。



[21048] 第一話「目覚めたら赤子」
Name: 伊月◆2b079c92 ID:e4ab1a6b
Date: 2010/08/11 14:31


「馬鹿が……親より先に死におって……」

 最初、それは自分に向けられた言葉だと思った。

 連日の雨が原因だったのだろう、乗っていたバスが土砂崩れに巻き込まれ、俺の人生は十六年という短さで幕を閉じた……はずだ。最後の記憶は全身に大小様々なガラス片が刺さり、出血多量で意識を薄れさせてゆく中とどめとばかりに燃え上がった赤い炎。

 血と炎、二つの赤は確かに俺に「死」を感じさせた。

 けど、実際問題として俺の意識はいまだ存続している。
 まさかあの怪我、あの状況で助かったのか……有り得ないと思いながらもその後を知るために目を開く。
 闇に慣れ切った目に光は痛い。じっと、馴染むのを待つ。

 十数秒かけてクリアになった視界のなかには、見覚えのない爺さんが一人立っていた。
 さっきの声の主はこの人らしい。そして勿論、俺の親ではない。
 しかし爺さんの目はこちらを向いているように見える、いや、微妙にズレている。見ているのは俺の隣か。なんともなしにその視線をたどってみると、そこには血まみれの女性が息絶えていた。

 バス内がすでに地獄絵図だったので平時ほどではないが、それでも驚いた。よくよく空気の匂いを嗅いでみると、生臭い、激しい血の匂いで一杯になっている。
 不謹慎だがホラーだった。隣を見たら死体、思わず「おぎゃあ」と悲鳴を漏らしてしまった……おぎゃあ?

 まてまて、普通悲鳴ならキャーとかワーとかだろう。なんだおぎゃあって。どこの赤ん坊だよ。
 心の中で突っ込みを入れていると、突然体が重力に逆らって浮き出した。思考にふけっていて気付くのが遅れたが、どうやら爺さんが俺を抱き上げたようだ。

 再びまて。俺は高一だぞ。特別大きくも小さくもない、十六という年齢に似合う体格体重の俺をなんでそんな簡単に持ち上げられる?

 一体どうなっている!?

 混乱に陥り、腕の中でわたわたと暴れているうちに、それは目に入った。
 薄汚れた鏡に映る、爺さんに抱かれた無垢な赤子の姿が――。

 ……は?



[21048] 第二話「死亡フラグっぽい」
Name: 伊月◆2b079c92 ID:061700fa
Date: 2010/08/11 22:33

 おっす、おら侅原セツカ。
 最近一歳になったばかりの、前世の記憶が残っていて精神年齢が十七という以外はごく普通の赤子だ。え? なんとか以外は~とか言い出したらきりがない、誰だって普通だって? 確かにそうだ、こりゃ一本取られたあっはっはっは………………はぁ………………。

 ……無理にでもテンションあげて現実逃避をしてみよう作戦、失敗。

「おぎゃー!(ちくしょー!)」

 上手く発声できないのがまたむかつく。そもそも普通は何歳くらいに言葉覚えて喋れるようになるんだろう、その辺ちゃんと調整しておかないと。異端扱いはご免こうむる。

「おぎゃおぎゃおぎゃあ(めんどくせーのー)」

 転生、憑依。
 ネット小説などでよくある題材で、今の俺の状況を的確に表す言葉だ。たぶん前者、つーか前者であることを願いたい。本来あるべきはずの人格を押しのける憑依は、作品として読むのはいいが当事者になるのは嫌だ。罪悪感で潰される。

 とりあえず原作キャラではないみたいだが……と窓越しに火影岩を見ながら考える。

 ああ、うん、火影岩。
 ぶっちゃけてしまうとね、ここどうもNARUTOの世界みたいなんよ。
 火の国、木の葉隠れの里、保護者である爺さんが口にしたそれらの単語、そしてとどめがあの顔岩。

 先ほどの現実逃避はこれが原因だ。ただの(?)転生なら俺は喜んだだろう。前世での知り合いに会えなくなるのは悲しいが、元より一度終わった身だ、文句は言わない。

 けど。

 けどなんでよりによって転生先が死亡率の高さで有名なエセ忍者世界なんだよ!? 生まれた瞬間二度目の人生終了のお知らせですかっ。

 しかもだ、火影岩なんだが、よくよく見てみると三代目のまでしかない。
 三代目の統治は、四代目波風ミナトに引き継ぐまでだけでも三十年近く行われる。その間起きた戦争は二回。つまり今は戦争中か、今後確実に戦争が起きるつかの間の休戦期間のどちらかなのだ。
 第二次・三次忍界大戦だったか。熱心な読者がまとめた年表サイトとか見るの好きだったから、原作よりも過去のイベントも結構覚えている。
 どちらか、あるいは両方の大戦に巻き込まれるのは確実。鬱だ。

 しばらくして爺さんたちの会話から、今は第三次忍界大戦の真っ最中であることが分かった。現世での俺の父は忍びで、戦って死んだ。そのショックと出産による体力低下で、母もまた。周りからの制止を振り切って俺を産んだらしい。あの時隣で息絶えていた女性だ。

 両親とも居なくなってしまったため、母方の祖父である爺さんに引き取られたというわけ。ちなみに爺さんの名前は侅原カントだ。
 父は婿入りしたのだろうか。俺の名字が侅原である理由はまだ知らない。一歳だし。むしろ会話の盗み聞きだけでここまで現状を把握できたことを褒めてほしい。

 話が逸れた。

 ともかく俺が言いたいのは、二回目の人生は死亡フラグ満載で下手したら前より終わってしまうかもということだ。

 それは嫌だ。断固拒否する。

 原因は不明だが俺はやり直すチャンスを得た、ならば面白おかしく生きて最後には大往生を遂げたいではないか。

 俺は決めた。

 力がものをいうこの世界で、生き残ることを。平穏を乱す死亡フラグをへし折り、蹂躙していけるだけの強さを得ることを!!

「おぎゃー!」(右腕を掲げ雄叫びを上げる赤子の図)

 ……締まらない。











――――――――――
後書き、ってか謝罪。

短いと言われ、慌てて次話を投稿。
全くおっしゃる通りで、文庫4~5ページでも短いのに、一話と二話はプロローグ的な役割を担っているため、さらに短くなっています。すいません。
少し先まで書き溜めてあるので、ストックのある最初のうちは順調に更新できるはずです。ついでに、それを理由にしてチラシの裏への移動はしないことに決めました。

感想、ご指摘、ありがとうございました。
拙い作者、拙い作品ですが、これからよろしくおねがいします。



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