宮崎の口蹄疫終息 移動制限区域すべて解除口蹄疫問題で宮崎県は、県内で最後に残っていた宮崎市の発生農場を中心とする家畜の移動、搬出制限区域を27日午前0時に解除。東国原英夫知事はこれに合わせて県庁で記者会見し、発生地域の住民に外出自粛などを求めてきた非常事態宣言の解除を発表した。 4月の発生確認から3カ月余り。宮崎牛ブランドを支える種牛を含め計29万頭近くの牛、豚が犠牲となり、畜産王国を揺るがした口蹄疫は終息を迎えた。今後は畜産をはじめ、宿泊キャンセルで打撃を受けた観光業界など地域経済の復興が課題となる。 非常事態宣言の解除後も畜産農家の消毒徹底や、一部地域で残す車両の消毒ポイントへの立ち寄りなどを引き続き求める。県は風評被害一掃のため、県内で飼育されている家畜約94万頭すべてを対象に目視検査を進めており、ウイルスが残っている可能性がある発生農場のふん尿処理が完了する8月27日に、最終的な終息宣言を出す方針。 宮崎市では当初、今月11日の制限区域解除を予定していたが、4日に新たに感染疑いの牛1頭が見つかり、先送りとなっていた。県が16日から周辺で安全性調査を実施。抗体検査や目視検査で異常が見つからなかった。 【共同通信】
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