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アドバイスを試してみる 〜 病者の義務 〜 ということ。
2010/08/09/ Monday
author: 
薬院河野クリニック
べぶ。sign02 うし





そもそも。
今年になって、左肩の挙上困難とか運動痛があったので、
もしかしたら、五十肩?sweat02とおののきつつも、
意を決して、福岡で有名な整形外科を受診してみました。



 
予約の電話を入れると1ヶ月以上先になるとのことで、
 「1日待つつもりで来てもらえると診察は受けられますよ。」
ということだったので、
スケジュールをやり繰りして行ってきました。

バス停まではマンションから徒歩10分ちょっと。
そこからバスで約50分。
まるでプチ旅行です。バス
関東で言えば、
横浜の自宅から足立区の北千住まで、
首都圏を突っ切るくらいの距離感です。電車

遠くから薬院河野クリニックまで
通って下さっている患者さんの気持ちが良くわかります。



その病院は、数々のスポーツ選手が受診する事でも有名で、
福岡ですから、当然、ホークス選手の御用達とか。

いつもより1時間くらい早起きして、
バスに揺られて市街地を離れ、いよいよ病院です。hospital

3階建てで有名な割りにはこぢんまりしている感じ。
受付開始の8時半過ぎに行ったのですが、
番号はすでに51番。sweat02

問診票を記入し、30分ほど待って
看護師さんから簡単な問診。
整形外科の知識は、本当に医学生以来更新されていないので、
肩関節は外旋・内旋と回内・回外、内転・外転が
卒試のポイントだったはずなのに、
すでに忘れてしまっていることに愕然としました。sweat01

運が良いことに、たまたま
10時からのMRIがキャンセルが出たとのことで、
せっかくだからということでMRIもお願いすることに。

小一時間待っていよいよ、生涯初のMRI。
放射線技師さんもすごく親切で
先生と呼んでくれます。

 「今日は患者で来ているので、先生は止めてくださいね。」
とお願いし、検査台に横になります。

 「体がピクッと動いただけで全部の写真が台無しになりますから、
  くれぐれも動かないで下さいね。」
と、念入りな注意を受けてからいよいよMRIの開始です。
動かないように言われると、よけいに緊張しそうです。



おおっsign03
こんな感じなのか・・・と
MRIの音も気にならず、圧迫感も心地よく、
動かないというのは瞑想と同じだなと思いながら、
夢見みたいな瞑想をしている間にMRIは終了。

じゃあ次はレントゲン。
3方向から方の写真を撮り、採血も済ませ、
何時になるかわからない診察までの
待ち時間の長丁場の始まりです。



時計を見ると11時半。
MRIとレントゲンと採血で1時間半かかってました。

食事をするために病院をでると、クラクラするような熱気。spa
その日は、福岡市の隣の糸島市では38℃超えとか。coldsweats02
それって、発熱レベルだな…と呆れながら、
食事を済ませて涼しい院内へ戻って、
人間観察を楽しんでました。

たとえば。
ジュース
汗だくで入ってきたお婆さん。
待合室のTVではNHKの国会中継が流れてるのを見て、
 「国会中継っていつまであるんだろうねぇ。」
 「わからないから全然面白くない。」
と、受付の人に聞こえよがしに言ってましたけど、
当然、ノーリアクション(多少、笑顔が引きつってましたがcoldsweats01)。

これって、次回のブログ?で書く予定?の
「問題のあるコミュニケーション」のうち
“不必要に間接的な言語的コミュニケーション”ですよね。
周りを不愉快にすることには成功しても、
チャンネルを変えて欲しいというメッセージは伝わりませんよね。

そんなことを楽しみながら、来院してから7時間。
ようやく診察です。sweat01



高校生の頃、左肩を亜脱臼したことがあって、
その影響で関節唇の断裂と腱板の炎症があり、
かなり複雑な状況だとか。sweat02
もともと関節が柔らかいので、これまで動かせたんだとか。

 「だいたいこういう関節の人は、
  内科系ではなくて、こっち(外科系)に来るはずなんだけど、
  考えませんでしたか?」
と突っ込まれたり。汗
実は、医学生の病室実習で、当時の整形外科の助教授から
是非、関節の動きを見せて欲しいと言われたことを思い出しました。
 「でも整形外科(入局)は考えませんでした。」
と正直に答えてしまいました。coldsweats01

 「ここらでなんとか救ってあげないと肩は動かなくなりますからね。」
と院長に言われ、内心、かなり動揺しました。thunder

ちょっとだけ院長に、
 「これがインナーマッスルね。」
と肩を動かしてもらうと、
それまで水平に上がらなかった肩が
奇跡のように動きます。flair
これがプロの技なのか、とオドロキつつも、
やはり心理療法と比べてしまいます。

 「しばらく来れるときにリハビリに来てもらって、
  それで手術しないと拘縮しますね。」
 「手術するときは、プロ野球ネットワークを使って
  横浜のドクターを紹介してあげますから、
  その時は遠慮なく私を使って下さいね。」

さりげなく病者の役割を与えられ、
また、治療者はサポーターであるということを明確にされてます。
このあたりの鮮やかさはさすが専門家です。
医療者が出来ることを短い言葉で明確にして
お任せ医療にしていませんよね。



ということで。
コーヒー
リハビリ室でのOTさんもやっぱり専門家ですから、
一つ一つの筋肉の動きを確かめながら
院長と同じような動きを指示されます。

 「棘下筋のここが硬いですね。」
と押さえながら、腕の回内・回外と外転・内転をやると
ずいぶん楽に。

 「これは家でも暇さえあればやってくださいね。
  とくにお風呂上がりなら筋肉が柔らかくなっているので
  効果も出やすいと思います。」
と、さっそく課題をだされました。

クリニックがあるので、そう頻繁にリハビリに通えないので、
当然、自分でも努力をすべきということがすごくわかります。

病者の役割のうち、
 ・ 病気を受け入れ回復に努力する責務
 ・ 専門家の援助を求め、それに協力する責務

が頭に浮かびました。



"痛いから"とか、"ちゃんと動かないから"
というのは症状ですから当然のことで、
"だからやらない・やれない"
というのでは、病者の役割を全うしていませんよね。

症状は自分ではどうしようもないのですが、
治療者は動く範囲で、出来る範囲でやれることを指示してくれます。
 与えられた課題に取り組むこと、
 “病気でも出来ることが治療につながる”

と実感しました。



早速というか、帰りのバスの中でも
腕をゆっくり動かしながら、リハビリ。sagittarius
自分が患者になってみると、
病者の役割を引き受けるということの重要性が身に染みます。

たまには治療者の役割を離れて、
他人の援助を受けることがあると、
自分がやってることを客観視することができました。

しばらくリハビリに取り組んでみますね。


閑話休題。ビール

今日はわけのナゾの動画をアップしてみます。
もしかしたらフェイクかもしれませんねぇ。




英語がわかる人は、オリジナル版をどうぞ。




院長

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