【福岡】在日朝鮮人は評価 日韓併合百年で総理談話

08/10 19:04 更新

今年は日韓併合から100年を迎えます、菅総理大臣は10日「痛切な反省と心からのおわび」を表明する談話を発表し、福岡で暮らす在日朝鮮人は「大きな前進」と話しています。談話は「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、改めて痛切な反省と心からのおわびを表明する」としたうえで、「これからの百年を見据え、未来志向の日韓関係を構築していく」としています。また、韓国が日本に返還を求めてきた古文書「朝鮮王室儀軌」の引き渡しも盛り込まれました。菅総理は会見で「これまでの100年の中で反省すべきところはきちんと反省する。そして、これからの100年に向かって共に協力して歩んでいこうと(作成した)。「真心のこもった談話だということで、(李明博大統領から)大変評価も頂きました」と述べました。小学校などで朝鮮の文化を伝えている北九州市在住の在日朝鮮人2世、ぺ・トンノクさんは、今回の総理談話を大きな前進と評価しています。しかし、少し複雑な思いもあります。ペさんは「これは、一歩進んでいるなと思いました。今年戦後65年でしょう。もう少し早かったらという感もあります。東アジアの良きパートナーとして、本当に仲の良い国になるきっかけになれば幸いです」と話していました。