どーもどーも先日ぶり、ナッシュです。
最近、肉体年齢がようやく9~10歳の大台に乗りました。
もうここまで来ると、この異常な成長スピードは隠しようがないね。
近所の人達の視線が痛い。
少しずつだけど、距離を取られているのが分かる。
つーか、今日まであからさまなリアクションが無かったんだから、そのまま流してくれればいいのに…。
大らかなのにも限度があるか。
まーそれは一端脇に退けといて。
朗報があります!
ウンディーネとネクロ、とうとう正式に(?)誕生しました!
前からディズィーの意思を無視してピクピク動いてたのが顕著になってきたから、そろそろかなーと思ってたんだけどね。
見事に当たった。
そもそも、最近のディズィーはやけに食いしん坊だった。
嫌いな料理(辛いのが苦手)が出てきた時も、自分から進んでパクパク食べてた。
今思えば、あれはネクロ・ウンディーネの分までエネルギーを溜め込んでたんだな。
美味いの三個欲しいのか?
三個…イヤしんぼめっ!
どういう風に生まれたかっていうと、まぁ……寝ている間になってたから、俺にも分からんのよ。
ただ、いつもよりもディズィーの食欲が旺盛で、食べるだけ食べたら遊びもせずにベッドでコテンと横になった。
勿論俺を抱き枕にして。
…俺、別に眠くなかったんだけどなぁ。
と言うか、お爺さんにサバイバル習う予定だったんだけど。
ま、だからって俺がディズィーに逆らえる筈ないんだけどさ。
それに、最近ディズィーが兄離れしててねぇ…添い寝に誘ってくれるのが嬉しかったってのもある。
兄離れつーても、相変わらず俺の後ろをチョコチョコ付いてくるし、精々寝る時にちょっと距離を開けるようになったってだけなんだが。
しかも、寝ている間に結局ピッタリひっついている。
…まぁとにかくだ、別に眠くはなかったけど、俺の場合は自分でスリープモードに移行できる。
ディズィーの寝顔を堪能してから、スリープモード。
夢の中でもディズィーを鑑賞し続けたがな。
で、朝になってみたら……なんかネクロとウンディーネ、居たんだよね。
最近大きくなってきていた羽に、顔が浮かんでた。
緑色の羽には、なんちゅーかコミカルにデフォルメした感じのドクロが。
水色の羽には、髪の長いお姉さま的キャラになりそうな………………ょぅι゛ょ。
あっるぇ~~~?
…と言う程不思議でもないか。
ネクロとウンディーネだって、小さな羽の状態から成長してここまで来たんだし、悪魔の森に行くまでにゲームでもあったお姉さま・怖いドクロみたいな顔になるんだろう多分。
うん、ディズィーの可愛さはょぅι゛ょでも美少女でも美熟女になっても天下一品だが、最近ょぅι゛ょ成分が無くなってきたからな。
需要はあるかもしれん…誰の需要かは聞くな。
ま、まぁとにかく、寝て起きたらこうなってた。
そーいや、昨晩のディズィーはうつ伏せで寝てたな。
寝顔ばっか見てたが、布団の中でこの二人が羽化してたんだろう。
…と言うか、これからディズィーは仰向けで寝られんのか…?
お爺さんとお婆さんも流石に驚いたみたいだったけど、そこはこの二人。
拾った赤ん坊がギアであっても驚かずむしろ愛してくれて、しかも異常な成長速度を目の当たりにしてもちっとも動じないという、本当に一般人なのか疑わしい神経の持ち主だ。
平然と受け入れてくれやがった。
「これでも俺達は、熊や狼程度なら軽く捻れるぞ」と腕を槍のように変えてみせたりもしたけど、やっぱり平然と受け入れた。
「おお、流石(ギアだけある)と言うべきかの」の一言で終わりだ。
むしろ、ディズィーの混乱の方が大きかったくらいだ…ま、誰だって自分の体の一部からドクロとょぅι゛ょが生えてくりゃ驚く罠。
まぁ、それもネクロもウンディーネも非常に好意的な態度だったのが大きいんだろう。
ネクロなんか、後の好戦的な性格になるとは信じられないくらいに素直で大人しい性格だ。
勿論、俺に対しても。
やっぱりナデナデが効いたのかな?
……いや待て、ひょっとしたらとは思うが、ナデナデの影響でこういう性格になったのか?
大人になっても、大人しいままか…何か変な日本語だ。
…そうそう、名前だけどね、最初から付いてたわ。
混乱も一通り治まって、如何なる心境の表れか、ディズィーは何故か俺の角を掴んで放さないという俺にとって非常にアレな状況の中…忘れてるかもしれんが、俺の角は股間のイチモツと同じくらいに敏感だ…。
これから一緒に暮らす事になるのだから名前を付けようと言う話になった。
ちなみに俺は、ゲームに合った通りネクロとウンディーネ…ではなく、むしろカーバンクルとシヴァにしようと主張してみた。
んだが、本人達の申請により、それは却下。
なんか、製造番号と言うか個体認識の為の名称がちゃんと振られているらしい。
二人によると、俺とディズィーにも一応そういうのがある筈、らしいのだが…ハーフギアになった為か、そういう自覚は全く無い。
自分の機能を色々と認識できている俺も、やっぱり無い…未確認の機能も多いが、そっちに含まれているんだろうか?。
まぁ、別に問題は無いが。
『今』の俺の名前はナッシュで、『前』の俺の名前は……いややっぱ今の無し。
『今でも』俺はナッシュであると同時に………まぁその、スマン、名前の設定無いんだ。
時守wとでも呼んでくれ。
一応言っとくが、憑依前の事が思いだせない訳じゃないからな!
両親から祖母祖父、飼ってた犬も寿命で死んだひい婆ちゃんの名前までバッチリだぜ!
……でもなー、やっぱり名前はともかく、声や顔って薄れていくもんなんだなぁ…。
ギアになって良かった事の一つに、生きてた頃のひい婆ちゃんの声や表情を明確に思いだせるって事が………いかん、話がズレた。
そういう訳で、結局ネクロとウンディーネに名前は決まった。
むぅ、こりゃカーバンクルとシヴァを主張しといて正解だったかな。
『何で知ってんだ』って事になりかねん…家族相手にこんな警戒しても仕方ないっちゃ仕方ないんだが、話がややこしくなりそうだしな。
さて、それはそれとして、ディズィーは新しい家族の誕生を喜ぶのと同時に…まぁ、背中の羽に何かいるような気がする、というのは前から気付いていたらしいが…、自分がいよいよ他の人とは違う、という事が気になりだしたらしい。
ネクロとウンディーネが居る以上、ディズィー本人にギアの事が知られるのは明白だ。
だったら、家族会議を開いて全員で話した方が、幾らかショックも和らぐだろう。
ディズィーがショックで落ち込んだとしても、「大丈夫だ」ってすぐに慰められるしな。
ま、その家族会議は明日の予定なんだけど…。
皆さんに、一つ…言っておかなければならない事があります。
ネクロが。
……ネクロ、が…。
……ネク…ロ、が………………ネクロがッ!
「どうした?
早く撫でてくれ、兄よ」
ネクロが、クーデレ…いや、素直クールでしたッ………!
ヤバイ、マジときめいた……!
心臓がドッコンドッコン大暴走するくらいにときめいた…!
え、何?
それは心不全か何かって…いや違うよ、精神的にもダメージは受けてないよ。
ヘブン状態に近づきはしたけど。
…半分くらい本気の冗談はともかくとして、こりゃ本気で予想GUYにして予想害だった。
こんなん予想できてたら、マジで害にしかならんわ。
ネクロはツンデレだと信じていたのに……!
と言うか、これはツンデレよりマシだと思っていいのか?
妹キャラされるより遥かにマシなのは確かなんだが。
照れ隠しで攻撃してくるツンデレと、怒ったら素直に攻撃してくるクーデレor素直クール。
…うん、何も悪い事してないのに攻撃されない分、こっちの方がいいね。
コミカルドクロがこっちを真っすぐに見て、頭を突き出して待機している。
しかも、ディズィーは何故か俺に背中を向けて…まぁ、そうじゃないとネクロがこっちに来れないけどさ…何やらお冠だ。
…ひょっとしてヤキモチか?
ディズィー以外を俺が撫でるのを嫌がってるのか?
しかし、幾らディズィーがそう思ってるとは言え、こうまでネクロからストレートに要求されると断ろうにも断れん。
怖いっつー事じゃなくて、好意を無碍にする訳にはいかんだろう。
ネクロだって家族なんだし。
ちなみに。
「私は、別に撫でてほしいなんて思っていませんので。
…で、ですけど、兄様がどうしてもと言うならば…」
ウンディーネが、ツンデレでしたッ…!
と言うかょぅι゛ょでツンデレ…しかもやたら似合ってるし。
水色の肌を微妙に紅潮させて……血、通ってるのか?……ネクロと同じくディズィーの背中から、そっぽを向きながらチラチラとこっちに視線を向けている。
…これなんてハニートラップ?
冗談抜きでヘブン状態になりそうなんだけど。
…お冠のディズィーが居なければ、俺は飛行技能を取得していたかもしれん。
浪漫飛行へ IN THE SKY だ。
飛びまわるマイ・ハート(心臓)。
…空飛ぶ豚とかいう本があったから、そっちでもいいなー…心臓じゃなくて拳法殺しの豚紳士が飛ぶ。
おお、なんかウケそう…と言うか、数あるザコキャラの中で、どうしてあの豚紳士だけやたらと持て囃されているんだろーか…。
にしても、二人とも普通に喋るの上手だね。
ネクロはカタコトで喋るのかと思ってたんだが…そういや、ゲームではウンディーネって喋ってたっけ?
まぁ、全部カタカナで喋られると大変だからいいんだけどさ。
何が大変って?
そりゃ…アレだ、時守が…と言うか書くのがというか…いや思考ログにカタカナで記録されるだろうから読み取るのが面倒になるんだ。
つーか、俺ってやっぱり兄なのな。
………いや待て。
この際、撫でるのはいいし、兄なのもいい。
むしろウェルカムだ。
大歓迎だ。
だが、よく考えてみろ。
ウンディーネが、ツンデレ。
ネクロが素直クール…素直クールっていうのは、某大型掲示板で言う所のクーデレ…亜種だとか異論はあるだろうが、始まりはその辺りだった。
まぁ、俺自身は素直クールとクーデレは別物だと思ってんだが、Wikiにそんな事書いてあったしな。
じゃあ、ディズィーは………?
ツンデレ。
クーデレ。
とくれば後はやっぱり………?
…………何か洒落にならない事に首を突っ込もうとしてる気がしてきたぞ…。
え、何?
俺?
俺は単なるシスコンだよ。
最初からデレデレだよ。
別にヤンデレじゃないから!
…いやまぁ、自分でも別の意味で病んでいるのは分かってるけどさ。
と、とにかくだ。
ネクロとウンディーネをナデナデするのは吝かではないが、やはりディズィーを放っておく訳にはいかん。
ここは一つ、以前思いついて思わぬ反撃を食らった抱きつきナデナデ…6話でやってたアレで行くしかあるまいて。
まずネクロをナデナデ。
コミカルなドクロが俺の手で撫でられて、安心したように眼を瞑る。
…何かシュールな光景のような気がするが、見た目の恐ろしさと行動のコミカルさが相まってギャップ萌えを生み出すのだッ!
……ま、見た目の恐ろしさっつーても、精々キンコツマン程度なんだけどね。
ウチの弟が可愛くないわけないよ!
……………待て。
ちょっと待て。
今、何か物凄く危険な事を考え付いてしまった気がする。
根本的に、だ。
誰がネクロを男性だって決めたんだ?
公式でそう発表されてたか?
仮に発表されてたとして、ここのネクロも同じであるって確証は無いよな?
確かに一見すると男性型だよ。
おっぱい無いし。
声低いし。
顔は画面で見ると怖いし…なんたってドクロ。
でも、それって男性である決定的な証拠にはならんよな?
ちっぱいなだけかもしれないし。
声だって、人によっちゃ女性でも低いし。
顔は怖いつーても、今はコミカルだし、そもそもドクロ…頭蓋骨の形から男性女性を見分けるようなスキルは無い。
言葉遣いは、単に男勝りなだけかもしれん。
そもそもからして、ネクロもウンディーネも寄生型ギア。
性交によって子孫を増やすとも思えん…だったら、性別に意味はあるんだろうか?
…イカン、これ以上考え続けると、ウンディーネが実は男性型だった、なんて恐ろしい発想が浮かびかねん…もう浮いてきてるけど。
この考えはここまでだ。
…でも、後で男性かどうかだけは、ネクロに確認しておこうと思う。
……よく考えたら、ネクロもウンディーネも、俺よりギアの事に詳しそうだなぁ…製造コードとか個体識別名とか自覚出来てたんだし。
ディズィーが寝静まった後に、色々聞いてみようかな。
「…?
兄、どうかしたのか。
心配な事でもあるなら、俺達に出来る事なら何でもするが…」
「いや、何でもない。
ほれ、なでなで…」
「む………うむ…やはり、心地よいな…」
まぁそれはともかくとして。
ナデナデの続きだ。
目を閉じて、俺のナデナデを堪能するネクロ。
それに対して少々恨めしげな視線を送るウンディーネ。
更に┣¨┣¨┣¨┣¨・・・と背中で『私怒ってます』的に語るディズィー。
い、いつの間にJOJOな雰囲気を出せるようになったんだ?
ディズィー……恐ろし………可愛い子…!
ちょっと体勢を変えて、ネクロを撫でる手はそのままに、ディズィーの背中に近づく。
ウンディーネに手招き。
「な、なななんですか兄様!?
なななななな撫でていただけるのでしたら、最初は優しく、しかる後に激しくお願いします!
ど、どうしても撫でた言うというのでしたら、そのようにするのですよ!
そうでなければ、ナデナデさせて差し上げませんからね!」
モチツケ。
目が期待で輝いている。
そしてその手が落ち着きなく忙しく動きまくっている。
と言うか何故踊る。
…ウンディーネのイメージが壊れそうだ…まぁ、ょぅι゛ょになってる時点でイメージからかけ離れてたけど。
うむ、子供だしな……ツンがあまり激しくても俺の体が保たんし、これくらいならちょうどいいだろう。
望み通り、ウンディーネの頭に手を置いて、優しくナデナデしてやる。
ウンディーネは、なんちゅーか縁側で緑茶を飲んで溜息を吐くお爺ちゃんみたいに「ほふぅ…」なんて惚けている。
抵抗しようとも、手から離れようともしない。
うむ……ネクロもウンディーネも撫で心地がいいな。
元がディズィーの羽だけに、羽毛100%みたいな手触りだ。
にしても、このウンディーネはツンデレって言っていいのかな。
確かに言動にそれっぽいのはあるんだが、ツン分が殆ど無いぞ。
羽の時の意識ではツンが多かったのかもしれんが、人間形態になってから…と言ってもまだ2日も経ってないけど…デレばっかだ。
………はっ!?
こ、これって……ひょっとしてナデポか!?
ツンが少ないのもナデポ故か!?
ぬぅぅ、全然気付かなかったが、確かにナデポだな!
別にポされてはいないが、撫でまくって懐かれてんだから、確かにナデポだ!
しかし、同じナデポと言っても、俺のナデポは一味違うぜ。
一度撫でたらそれで惚れられる、なんてABEさんに掘られてしまえ的な厨展開じゃなくて、幼子の頃から撫で続けてきた結果、デレられてるんだからな!
所謂一つの、ヒカルゲンジストーリー!
事実、『こうして撫でてたら、ネクロもウンディーネも懐いてくれるかな』なんて下心から撫で続けてたんだしな。
うむ、見事に成就してしまった。
なんて余計な事考えてるうちに、だ。
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二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
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…ディズィーの背中で語る怒りが、エライ事になってたよ!
……後で自分の思考ログとか見てみたんだけどね、まさかログにAAが出てるとは思わなかったよ。
意外とオチャメだなギアの制御プログラムっぽい何か。
俺に背中を向けて三角座りして、時々体をピクッピクッとさせてるけど、何か影…というか特殊効果背負って動かない。
…ちっと怖い。
女の情念という奴の恐ろしさを垣間見た気がする。
時々体をピクピクさせてるのは、ネクロとウンディーネを撫でている感覚がディズィーにも伝わっているんだろう。
そうやって自分以外の誰かが撫でられているのが分かるから、また一層不機嫌になってるって事か。
ま、気持良さそうではあるんだけどね。
どっちにしろ、これ以上放っておくとストレスで寿命がマッハどころか光速だ。
そういう訳で、ディズィーを構い倒す事にする。
ネクロとウンディーネのナデナデは止めないまま、俺はディズィーの背中に密着する。
ピクッと反応したものの、ディズィーは未だにJOJOっぽいゴゴゴゴドドドドドドを撒き散らしている。
…正直、割と怖い。
挫けそうだ。
でも負けない!
俺とディズィーの為にも!
「でぃ~ずぃ~~?」
「………」
ディズィーの肩に顎を乗せて、ホッペがぴたっと密着する。
ああ、柔らかい。
きっと、おっぱいとおっぱいを押しつけ合ったらこんな感覚がするんだろうな。
むっすー、とした表情で俺を無視する。
こうまでスネている表情も珍しい。
ホホをスリスリして、息を軽くふーっと吹きかける。
目をキツく閉じて、背筋をブルブルッと震わせた…あ、なんか今の色っぽい。
顔の角度をズラして、首筋に顔を薄めて大きく息を吸うぅぅぅぅぅぅ…っと吸い込む……ああ、ディズィーの匂いだ…なんか落ち着くなぁ…。
と、ここまでやってもディズィーは未だにスネたままだった。
全然あやしてない気がするが、いつもだったらこれで機嫌は直ってるんだけどな。
それだけ、俺にヤキモチを妬いてるんだと思うと可愛げもあるし、色々と漲ってくるモノもあるんだが…。
ふむ、やっぱり単にあやして宥めるだけ、と言うのは…この場合悪手だ。
これから、ディズィーとネクロ、ウンディーネは不可分の運命を辿る。
運命なんて大仰なモノじゃなくても、分離できそうにないんだし、当分の間共同生活を送る事になるのは間違いないだろう。
ネクロやウンディーネと話す度にスネられては、まともな共同生活など送れそうにない。
と言うか、ディズィーがこれだけ拗ねるのも珍しいというか可笑しな話である。
一緒に遊んでいた村の子達に懐かれていた時も、好きだと告白された時も、多少の独占欲みたいなものを見せる事はあっても、こうまで拗ねる事は無かった。
それがどうしてこの二人だった場合に限って…。
仮にもディズィーとは体を共有しているし、同族意識というか、そういう感じの繋がりがあると思ったんだが。
………いや待て、ひょっとして、だからこそ…か?
友人は単なる…という表現もナンだが…友人であって、ネクロやウンディーネのようにディズィーに…何と言うか、『近い』存在じゃない。
分かりやすく表現するなら、ディズィーにとってネクロやウンディーネはもう一人の自分…に近い位置づけで、だからこそ自分じゃない自分が構われてるのを見ると腹が立つ…とか。
うーん、あながち的外れな考察じゃないと思うんだが、検証出来ないな…。
ふむ。
まぁ、とにかくだ。
ディズィーが俺を無視するって言うなら、徹底的に調子に乗っちゃうもんね!
ハァハァ別にハァハァエロイ事をハァハァする訳じゃ、ないヨ?
単にハァハァ兄妹のスキンシップをハァハァ手加減無しでハァハァするだけヨ?
…ハァハァはもうやめた、面倒臭い。
とにかく、今は普段は遠慮したりディズィーが抵抗したりして出来ない事をやりたおそう!
ディズィーの機嫌を直す一言なら、心当たりがあるしな!
と、言いつつもネクロとウンディーネを撫でる手を休めない俺…ある意味神の領域に達しようとしている気がしてきた。
ちなみに、神よりも一歩上に東鳩の主人公なるランクがある訳だが…。
さて、まずはどうしてくれようか。
両手は塞がっているから、首から上だけでスキンシップを図る訳だが、この状態で出来る事っつーと……。
①クンクン
②ペロペロ
③ぐりぐり
⇒④アマガミ
⑤キミキス
⑥耳をふーっ
なんかギャルゲのタイトルみたいになったけど遠慮なくイクぜヒャッハァ!
2,3度自分の頭でディズィーの頭を押して、反応が返ってこないのを確かめる。
ぐりぐりと頬でディズィーの髪を掻き分け、首筋を露出させた。
…この辺にしてアマガミしないと、体をブルブルして拒絶されそうだな。
て訳で、ふーっとせずにイタダキマス!
はむっ
「ひあっ!?」
…あ・ま・が・み・させてイタダキマシタ!
流石にディズィーも驚いたみたいで、目を丸くして俺を振り返った。
上半身を回転させたんで、ネクロとウンディーネが手から離れちゃったが…二人とも自力で俺の手元にまで戻ってきた。
またナデナデ。
それを見て、ディズィーは驚いた顔から徐々に不機嫌な顔になって、膨れてまたソッポを向いてしまう。
好 都 合 だ ね !
では、AMAGAMI第二弾!
は~、カプッとな。
歯ではなく唇で噛みつく感じ。
まだ歯を立てるには早い。
ディズィーはやっぱり驚いたようだが、今度は振り返らなかった。
気にはなっているようだけど、まだスネスネ具合が深刻なようだ。
…と言うか、こうしてると ぺろっ とやりたくなってくるんだが。
舐めたい衝動を抑えるように、唇をハムハムさせてディズィーの気を惹いてみる。
…まだスネている。
じゃあ、ちょっと方向性を変えて、ハムハムするんじゃなくて唇で挟んで左右に移動。
…アレだ、フェラテクでハーモニカっつーのがあったが、それと同じ原理で。
………ディズィーのナニだったら、俺がおフェラするのも耐えられる…かも?
ビクビクビクッと反応。
をを、ディズィーの弱点発見か!?
もうちょっとコレを続ければ、ディズィーも我慢できなくなるか…!?
「…あ、あの、兄様?
こうして撫でるだけというのも、その芸がありませんし、これ以上続けるのでしたら、私にもその、ディズィーと同じ事を…」
…E?
「俺も興味があるな。
後でいいから、やってくれ」
…∃?
「…………!」
や、ヤベ……折角ディズィーがスネスネモードから復帰しかけてたのに、もっと強固に閉じこもってしまった!
天照大神もビックリな閉じこもりっぷりだ!
…だが、天照を引きだした時と同じ手段は使えない。
この場合、それをやるとなるとディズィーから一端離れて、ネクロとウンディーネに色々しまくる事になる訳だが!
いやこの際ネクロをアマガミするのだって別に問題はない、我が家族愛の前ではこの際でなくても問題は無い。
もしそんな事したら、ディズィーはスネるのを止めて振り向くかもしれんが、ネクロとウンディーネとの間に溝が出来てしまう気がありおりはべりいまそかりゃ!
くっ、仕方ない…もう暫く色々と堪能していたかったが、ここで札を切る!
「ああ、分かったよ。
ていうかディズィー、そんなにスネないの。
お姉さんになったんだから」
「……お姉さん?」
おっし、反応アリ!
キーワードは『姉』。
ディズィーとネクロとウンディーネの繋がりを強調する言葉であると共に、ディズィーの立場が変わった事に自覚を促す魔法の言葉である。
「そう、お姉さん」
「む、我々にとってはディズィーはむしろ娘「ネクロ、だったらむしろ譲歩してやってくれ」…兄の頼みだ、まぁ問題は無い」
娘扱いだったのか…。
ウンディーネを見ると、素知らぬ顔でソッポを向いている。
こっちも同じか。
まぁ、確かにゲームでの言動を見るに、どっちかと言うとネクロとウンディーネが夫婦でディズィーが娘に見えたよな。
が、事実なんかどうでもいいし、画面の中での事だってどうでもいいのだ!
むしろ娘扱いだと言うなら、オママゴトに付き合っているのだと思ってくれぃ。
む、そうなると俺がディズィーの夫役になるのは確定的に明らか!
うん、これは素晴らしい。
あれ、でもディズィーが娘扱いなのに、俺は兄扱い?
どういう家系図だ。
「お姉さん…」
俺が勝手にウンウンと頷いたり首を捻ったりしている間に、ディズィーは何やらトリップしていた。
ま、ディズィーは今まで末っ子扱いだったからな。
家の中では勿論、外で村の皆と遊ぶようになってからも、初対面時は外見年齢から言っても明らかに一番年下だった。
その扱いが今でも続いている…何故急成長に今までツッコミが入らなかったのか不思議で仕方ないが、まぁ変人が多いしな、この世界…ザッパとか素の状態でも割と変人の類だと思う。
ポチョムキンの体なんか変の範疇に収まるかどうか。
他にもヴェノムの髪型とか。
チップは…まぁ、ジャパン被れって意味で変人だし。
ファウスト先生なんて最早…。
「そうそう、お姉さんなんだから、妹と…………弟?
に譲ってあげなきゃいけないぞ」
「兄、何故俺を見て首を傾げるのだ?」
「いや別に。
…実は女だったりしないかな、とふと思っただけで」
「面白い事を言うな、兄。
ユーモアのセンスがあるぞ」
そんなモノ無いよ。
俺は極々常識的で面白味のない思考しかできない一般人だよ。
…え、俺がHENTAI?
それも含めて常識的な一般人なの。
一般人って言ったって、誰だって我を忘れる程に好きな物が出来たりしたらこんなモンだよ。
俺の場合はそれがディズィーだったってだけの話さね。
いや、ギアが一般人かって言われると、そっちは普通に反論できないけど。
「女も男も、我々は寄生型ギアだ。
はっきり言ってしまえば、男女の区別など無い。
何せ、基本的に子供なんぞ作らんからな。
…兄が我々に対して女性として振舞ってほしいなら、せんでもないぞ?
別に何も変わらんからな」
「そういう事です、兄様。
外見で女性男性に近く見えると言うだけで、別に男女の機能がある訳ではないんです。
ネクロが言うように、女性として振舞うにしても男性として振舞うにしても、口調や動きは変わりません。
ただ自分が『そういう立ち位置にある』と定義するだけです。
わ、私は…兄様が望んでも立ち振る舞いを変える気はないんですよ。
ないんですからね?
い、妹の方が……その、大事にしてくれる場合が多いと聞きましたので…」
………え、まじ?
…はっ、茫然自失としてて『なん…だと…』をやる余裕も無かった!
凄まじいな、この二人の戦闘力(意外性とも言う)。
「…ギア?
ナッシュ、ギアって何?」
はぅあ!?
お、おおおお落ち着け俺!
どっちにしろ明日の家族会議で色々と話す事になるんだ、今話しても、気付かれても問題はない。
と言うかトリップしてたのにどういうタイミングで戻ってきとるかね!
しまったトリップ顔を激写するのも忘れてた!
「え、えーとな、俺も実を言うと詳しい事までは知らないんだけど、俺とディズィーとネクロとウンディーネはギアらしい。
ギアが何かって、それは明日お爺さんとお婆さんに聞こう。
俺よりも詳しく知ってるから」
「…………」
「なっ、お姉さん。
今日はネクロとウンディーネの誕生日なんだから」
「む、祝ってくれるのか?」
「当然」
「でしたら、ディズィーが好きなアップルパイと言うのを、私も直に食べてみたいのですが」
「OKOK、お婆さんにお願いしてくる」
…ふぅ、何とか切り抜けたぜ。
ディズィーはさっきまでとは違う意味で不満そうと言うか不安そうだが、こればっかりはな…。
その日のディズィーの表情は、アップルパイを食べている時もベッドに潜りこんだ後も曇りっぱなしだった。
アトガキ
次の話しから、ちょっとシリアスになりそうです。
むぅ、最初からプロット0で書き始めたからメッチャ詰まってる…。
AAって扱うの難しいなぁ。
左側から作成・編集してくのがコツ、と…。
AAの編集のおかげで、投稿は2時間くらい遅くなったぜ。
もう使わない…。