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【芸能・社会】

伍代夏子 C型肝炎を激白!! 「絶対治ると信じています」

2010年8月11日 紙面から

「私は全然大丈夫、治っちゃうって思っています!」と持ち前の明るさでC型肝炎完治を目指す伍代夏子=東京・六本木の事務所で(戸田泰雅撮影)

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 演歌歌手の伍代夏子(48)がC型肝炎で闘病していることが10日、分かった。伍代が本紙に明かした。歌手活動を続けながら昨年8月からインターフェロン(IFN)治療を始め、現在も週1回のペースで投与を受けている。薬害肝炎が社会問題となる中、伍代はC型肝炎の正しい知識を広めるとともに、国内で200万人ともいわれる感染者の早期治療を促すことになれば、との思いから公表に踏み切った。12月まで治療を続ける伍代は「もともと前向きな性格ですし、全然心配していません。絶対治ると信じています」と話した。

 伍代によると、C型肝炎とわかったのが劇場公演中だった33歳の時。いつもとは違う倦怠(けんたい)感に襲われ、人間ドックを受けたところ肝機能の異常と肝炎ウイルスが見つかった。

 しかし、当時はIFN治療の成果が高いとは言えず、肝機能の数値も落ち着いたことから本格的な治療は見送り、定期的な血液検査などを続け経過観察してきた。

 「感染経路については輸血などの経験もなく、子供のころの予防注射が原因ではないか、と医師から言われましたが、詳しいことはいまもわかっていません」と伍代。肝炎の症状も沈静化していたことから、十数年を過ごしてきたが、新しいIFN治療の効果が上がってきたこともあって、昨年8月から治療を受け始めた。

 IFNは肝炎ウイルスを除去する目的で使われるものだが、同じC型肝炎ウイルスの中でもいくつかのタイプがあり、伍代のウイルスは難治性のタイプだという。

 「治る可能性があり、お仕事も続けながら治療ができるようになった、というので受けてみることにしました。私のウイルスのタイプもあって、当初は1年のサイクルで40回ほどの投与の予定だったのですが、もう半年、今年12月まで72回続けることになりました」

 個人差もあるが、IFNには、さまざまな副作用があり、伍代も微熱や筋肉の硬直感、倦怠感、息苦しさ、脱毛などの症状が現れた。依頼があった仕事はすべてこなしているが、コンサートの時は空気ボンベが欠かせないという。

 「2時間のステージは正直つらい。いっぱい、いっぱいです。富士山の五合目にいるような息苦しさがあって。ファンの皆さんの顔を見ると、そんなつらい症状も耐えられますが、家に帰ると、死ぬほどだるくなっちゃって…」

 午後8時には就寝する。つらい治療を続けながらの歌手活動、そして家事も以前と変わらずすべてこなしている。夫で俳優の杉良太郎の存在が大きな支えだ。くしくも昨年8月14日のIFN治療の1回目は、杉の65歳の誕生日だった。「杉さんも最初は私が死んじゃうんじゃないかって思ったみたいです。『オレには何もしてあげられない』と言いますが、寝ている私の横に来て脚をマッサージしてくれたり、さらにやさしくなりました」と笑った。

 08年には薬害肝炎救済法が成立するなどC型肝炎への社会的な関心が高まっているが、伍代が今回あえて闘病を公表したのは、同じ病気で苦しむ人たちへのエールになればとの強い思いからだ。そして、自身も病の完治に強い意欲を見せる。

 「以前は誤解やへんな偏見のあった病気ですが、ちゃんと治療を受ければ、いまは治る病気になってきている。正しい知識がないばかりに、気付くのが遅れることもあると思うし、検査を受けたり、キャリアーなら頑張ってインターフェロン治療を受けてほしい。そして、治る人がたくさん出てくればいいと思う。私も治ると信じています。全然、心配していません」

 現在は治療の成果が出て、肝機能は正常で、ウイルス量も検知できないレベルになった。12月いっぱいまで治療の後、約半年間の経過観察でウイルスのない状態が続けば、晴れて完治となる。

 「ただ、72回の治療を受け、ウイルスが検知されなくなっても、どこかにウイルスが潜み、また再発する可能性もあるといいます。でも、新薬も開発されていますし、そのときはまた新たな治療にチャレンジします」と大きな瞳を輝かせた。 (安崎和司)

◆夫婦でチャリティー活動

 ベトナム親善に尽力する夫の杉良太郎と同様に、伍代もチャリティーセレクトショップ「風人堂」をインターネット上で運営し、売り上げの一部をベトナムに寄付している。現地で仕入れてきた雑貨などを販売。「ベトナムは孤児も多く、子供たちの助けになればと思って始めました。ぜひショップをのぞいてください」と伍代。

◆多くの芸能人が感染克服

 伍代をはじめ、ほかにも多くの芸能人がC型肝炎と闘ってきた。歌手の森進一(62)は2005年にC型肝炎を公表し、約1年間にわたって治療した。俳優の渡辺謙(50)は、06年に自著「誰?−WHO AM I?」の中で、急性骨髄性白血病の治療で輸血を受けた際、C型肝炎に感染し闘病していることを明かした。07年には歌手吉幾三(57)が投薬治療でC型肝炎を克服したことを告白した。

<伍代夏子(ごだい・なつこ)> 本名山田輝美。1961年12月18日生まれ、東京都渋谷区出身。85年に加川有希の芸名で歌手デビュー。87年に伍代夏子に改名し「戻り川」で再デビューした。代表曲に90年の記録的なヒットになった「忍ぶ雨」や「雪中花」など多数。「NHK紅白歌合戦」は通算16回出場。最新曲は「紅一輪(べにいちりん)」。年内の発売を目指し、新曲も制作中。「鳴門海峡」(96年発売)の歌碑が、舞台となった兵庫県南あわじ市の国立公園内に建立され、今年10月に除幕式が行われることに。99年に杉良太郎と結婚した。

 

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