左サイドからのスルーパスに抜け出す永井(手前)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
|
 |
W杯南アフリカ大会で日本代表のサポートメンバーを務めた福岡大FW永井謙佑(21)が10日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで行われた名古屋グランパスの練習に参加した。グランパスが来季の獲得に向けた正式オファーを出している永井は参加初日から、抜群のスピードを誇る大学屈指のストライカーの片りんを見せた。
永井は、8日のFC東京戦(味スタ)の先発を除くメンバーと一緒に練習した。「最初は緊張していたが、みんなが声をかけてくれた」。7人対7人のミニゲームでは、右クロスをゴール左上にコントロールしたシュートを決め、サイドからFW久場へのクロスでゴールを演出するなど、スピードだけでなく、技術の高さも披露した。
練習後には「いいパスを出す選手がいっぱいいる。連動することが大事だと思う」と話した。「オーラがある」というストイコビッチ監督からは、「ポジションを気にせず、いろんなところでプレーしていいよ」と、アドバイスを受けた。
J1再開後、浦和、FC東京に次いで、オファーを受けているクラブで3チーム目の練習参加。それぞれのチームに特徴があり、グランパスには「けがをしないように、筋肉系の強化をしっかりしている。施設もでかい」と好印象を持った。
4月3日の神戸戦(豊田ス)では、神戸の特別指定選手として、グランパスと対戦。後半25分から途中出場したが、シュートを打てず、苦戦した。「前にも後ろにもいい選手がいて、セットプレーもやりづらかった」
13日まで練習に参加して、宮崎県で合宿中のチームに戻る。“就職先”は、その後に決めるという。「自分がどれだけできるかやってみたい。プロに行くからには、レギュラーを取る」。11日からは、W杯代表組ら主力も練習に加わる。「一緒に練習するのは楽しみです」と、永井は目を輝かせた。
◆闘莉王、永井に「頑張って」
DF闘莉王が、右ひじをアイシングしながら、クラブハウスを引き揚げた。8日のFC東京戦で打撲した。ただ、「どの場面で痛めたのかは覚えていない。試合が終わったら痛かった」という集中力を発揮して、決勝弾でチームを勝利に導いた。
この日は、ランニングなど軽めの調整を元気にこなした。W杯以来の再会となった永井には「久しぶりだな。頑張って」と声をかけていた。
この記事を印刷する