ホーム > 野球 > 野球最新紙面記事

バルちゃんV10号!オリ連敗脱出よ

 2回、バルディリスは勝ち越し本塁打を放ち松山コーチ(左)とタッチ(撮影・栗木一考)
 2回、バルディリスは勝ち越し本塁打を放ち松山コーチ(左)とタッチ(撮影・栗木一考)

 「ソフトバンク4‐5オリックス」(10日、ヤフド)

 さすがはオカダ牧場で育てた“国産牛”よ‐。猛牛軍団で才能が開花したオリックス・バルディリスが、実に空気の読めた一撃で、チーム連敗脱出の突破口を切り開いた。

 初回から両軍激しく主導権を奪い合い、2‐2の二回。先頭の打席でホールトンの内角高め141キロを腕をたたんで完ぺきにとらえた一撃は、左翼席に突き刺す決勝の10号ソロとなった。「打った瞬間、手応えがあった」という一打は、8月に入って4本目、阪神時代を含め来日3年目で初の2けた本塁打となった。

 初回にカブレラの2点二塁打で先制するも、その裏に松田の2ランであっさり同点。この日、連敗脱出に向けて気持ちを切り替えようと、試合前は極めてご機嫌モードに努めた岡田監督の表情も険しくなりかけていただけに、バル弾がベンチの空気も変えた。

 岡田監督も「久しぶりに先制したけど、すぐに追いつかれて嫌な感じやったからな」。今季、ラロッカの故障離脱中に結果を出してレギュラーの座をつかんだ助っ人を「もうフロックやない。一番安定しとるんちゃうか。率も3割のしとるしな」とほめまくった。来季契約更新も決定づける成績でチームに貢献している。

 師匠のカブレラが五回は16号2ランを放ち、全5打点をベネズエラ勢で挙げての勝利。「今日はしかし…ベネズエラデーやな」。激戦続きの夏場に、岡田監督をここまでにこやかにさせるとは、さすがよ‐。

(2010年8月10日)





Copyright(C) 2010 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp