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日本の財政は破綻なぞしない

iconBlogDate.jpg   2010-08-11 14:21:03 | マーケット

また公的債務が900兆円とかいう数字だけが独り歩きしていて、日本が破綻するだの訳の分らんことを言い出す奴が多くて本当に困る・・・・

今の10年国債の金利を一体いいくらだとおもっているのか。1%以下だ。

破綻しそうな国の通貨がなぜ高いのか説明しろ!


公的債務残高だけを単独で強調し、国債依存度などという訳の分らん、世界中が使っていない数字を操って勝手に財政破綻を煽って増税しようなど、ほんとうにあざといという以外の何物でもない。

政府、特に先進国の債務であるにも関わらず日本の債務を将来的に全額返済しなければならない・・・と煽る財務省のやり方は完全にルール違反で、国の債務に関しては世界中、元本をすべて返済するという前提に立っていない。

なぜ、日本だけがそれを前提にして税率を上げなければならないのか、ジャーナリストはしっかり勉強してもらいたい。(アエラの記者くらいレベルの高い連中でもしっかり洗脳されてるやつがいるのでびっくりするよ・・・)

自国通貨でしか債務が無い国の財政が破たんする筈がない、というのは車が前に進むより常識的なこと・・・だ。


そして何よりも2002年に世界中から日本は破綻する、と言われた当時、財務省ははっきりと答えているのだ。日本は絶対に破綻しないと。

当時の黒田財務官の名前でこういう書簡が出されている。

「日本は世界最大の貯蓄超過国であり国債はほとんど国内で極めて低金利で安定的に消化されている。また日本は世界最大の経常黒字国であり外貨準備も世界最高である」

そして

「日米など先進国の自国通貨建て国債でのデフォルトは考えられない。デフォルトとしていかなる事態を考えているのか・

と格付け機関に対して問うているのだ。

同じことを今の財務省に問うべきだ。

実際ここに書いてあることは一言一句何も変化がない。確かに外貨準備世界一では無くなったが外貨準備そのものは当時の3倍にもなっているのだ。

にもかかわらず、当時は絶対に破綻しない、と世界に向かって反論した財務省が今になって破綻する、と言い始めている。


その中で漫然と財政が心配だといって、やるべきこともやらずに増税して、このまま国が朽ち果てては元も子もないではないか。

まだ、財政に余裕がある今こそ、全力を振り絞って日本の将来の基礎を築かねばならないことは明らかだろう。
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