「北朝鮮の砲撃で死んだのは魚だけ」=米国務省次官補

「このような『こけおどし』に対する補償ない」

 米国は9日、北朝鮮が西海(黄海)で海岸砲により砲撃したことに関し、「韓半島(朝鮮半島)緊張緩和の助けにはならない」との懸念を示した。クローリー米国務省次官補(広報担当)は同日の定例記者会見で、北朝鮮の砲撃について「これは有益なサインではなく、まさに北朝鮮にしてほしくなかった行為」と言った。

 北朝鮮がさらに挑発行為を行うかどうかを問われると、クローリー次官補は、「残念ながら、もう少し挑発行為がありそうだ。我々が北朝鮮に対し言えるのは、こうした挑発行為には補償がないということ」と述べた。そして、「北朝鮮がこうした虚勢(chest-thumping)により得ようとしているものが何かは分からない。我々が言えるのは、韓国や近隣諸国と効果的かつ緊密に協力し続けるということと、こうした挑発行為について北朝鮮に対する補償はないということ」と重ねて強調した。

 また、「我々は北朝鮮に対する制裁を決めた国連決議第1874号を完全に履行するため、国際社会と協力を続けていくだろう。北朝鮮が路線を変更するよう圧力をかける方法を探っていく」とも言った。クローリー次官補はこの記者会見で、北朝鮮による砲撃の意味を一蹴(いっしゅう)するかのように、「それ(砲撃)の成果は、魚が死んだことだけ。PETA(米の動物保護団体)が抗議することに期待する」と冗談を言った。

ニューヨーク=朴宗世(パク・ジョンセ)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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