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婚活に疲れ切った人が集まる病院とは?「婚活疲労外来」の気になるケアプラン

ダイヤモンド・オンライン8月11日(水) 8時30分配信 / 経済 - 経済総合
「婚活ブーム」が到来して久しい。しかし婚活は、理想の相手に巡り会い、合意に至るという結果が得られなければ、際限のない出会いを繰り返さなければならない。いわば、終着点のない漂流が続くとも言える。

 さらに婚活とは、人生を懸けた一大勝負でもあるだけに、相手から断られると、全人格を否定されたような失望感を味わうことさえある。そのため、その活動のさなかに疲弊し切ってしまい、心身の不調をきたす人も少なくないというのだ。

「拒絶」に対する不安、恐怖、抑うつの症状が現れ、ネガティブな思考に陥ったり、他にも過敏性大腸炎のような疾患を患うこともあるという。

 そういった症状に対し、専門的なメンタルサポートを行なっているクリニックがあるのを、ご存知だろうか。精神疾患全般を治療する河本メンタルクリニック(東京都墨田区)がそれだ。「婚活疲労外来」という診療外来が、本当に存在するのだ。

 この外来のスタートは、昨年12月。もともと同クリニックには、うつ病患者が多かったのだが、婚活の動向によって病状に揺れが起こることがわかり、同院は「医療的な受け皿が必要」と考えた。

 そこで、「婚活疲労外来」の開始に踏み切ったのだが、患者には生活全般において「ネガティブな認知」に陥る症状が多いほか、とりわけ夕方に寂しい感情が強く出現する「悲哀感」などの症状も多いそうだ。

 担当するのは、当医院の顧問を務める小野博行医師。1984年、東京大学医学部医学科を卒業後、東京大学医学部附属病院分院神経科に入局。うつ病の臨床研究・治療のエキスパートとして、かつて東京芸術大学の保健管理センターに勤務し、准教授を務めたキャリアも持つ。ちなみに、河本メンタルクリニックの河本院長は東大分院神経科時代の後輩に当たる。

 同クリニックには他にも、「離婚後うつ病サポート外来」や「ネガティブ・スパイラル外来」といったユニークな診療分野もある。保険診療のほか、自費診療も行なっているので、「精神科への通院を他者に知られたくない」と考える人にも安心だ。

 このように、様々な情報や価値観が錯綜する現代において、人の心を癒す精神科医の存在は、ますます重要なものとなるだろう。配偶者にまつわる様々な営みの中で、かくもシビアな精神的混乱をきたす時代。こういったクリニック外来の出現は、現代の「生きにくさ」を強く象徴する現象とも言えないだろうか。

(田島 薫)


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  • 最終更新:8月11日(水) 8時30分
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