10日の練習後、クラブハウスにて橋本社長、柱谷GM、フィンケ監督、選手代表組の5人(鈴木、阿部、細貝、山岸、山田直の5選手)の8人で、再開後1勝4敗と結果が得られない現状の打開に向け、約1時間の話し合いが行われました。
終了後、メディアの前で柱谷GMが質疑に応答していただきました。 抜粋ですが、メモできたことをできるだけ掲載します。
(※注意:内容の順番は正確ではありませんが、意味が変わるようなことにはしていません。 一部、内容が伝わりやすいように言葉を変えているところもあります)
柱谷GMコメント
「フィンケ監督、橋本社長、そして代表組の5人と一緒に、練習後に話をしました。まず話をしたのがゲーム内容で出た課題をトレーニングでどう改善していくかというところです。神戸戦はほとんどチャンスも作れませんでしたが、これまでの試合を振り返れば、基本的にチャンスは作れているという認識で、決定力がなくて勝ち点をこぼしているところがあると。それを今後のトレーニングで改善していこうということです。決定力と一つにいっても、そこにはさまざまな理由があります。一つというわけではありません。もちろん守備の面でも同じように話し合いました。今日の話し合いについては私とフィンケ監督がそれぞれお互いに『話しあったほうがいい』と思っていたので、『すぐにやろう』ということでした。時間は約1時間くらいです。映像は見ていません。言葉だけです」―――解任という報道も出ているが?
「基本的にフィンケ監督とは年内までの契約があります。シーズンの最後までやってもらうと考えているところです。よくメディアのみなさんは、責任を取るというときはすぐ監督の話になりますが、チームを立て直すことをやっていくことが責任でもあるんです。例えば、監督の職を辞めて今からハワイやグアムにでも行ってプールや海で泳ぐほうがよほど楽だと思いませんか?私としてはフィンケ監督に『チームをよくしてもらいたい』という思いでいます」「こういったメンバーで話し合いを行ったのは初めてですが、選手たちからもいろんな質問が出て、踏み込んだ内容もありました。具体的には言えませんが、トレーニングについて、コンディショニングについて、戦術的なこともそうです。選手たちが疑問に思ったことについても話しています。みなさんの前で言うのもどうなのかというところはありますが、選手たちの話のなかから出てきたのは、メディアに出る情報をそのまま受け取っているケースがあるということです。どこかのメディアが『フィンケ監督が解任される、そして次は俺(柱谷GM)が監督になる』と書いてありました。解任はまったくありませんし、俺がやることもまったくありません!そういうことも今日は話をしています。そんなことで、変な誤解が生まれて、監督と選手がおかしな関係になるということは絶対にあってはいけません。目と目を見て、しっかり話すことが重要です。そして今は信頼すること。これが一番大事です」
―――補強は?
「考えていません。監督からの要望も出ていませんし、フィンケ監督は『このメンバーでやれる』と考えています。ですから、僕も何か具体的な動きをすることはありません。もちろん、外国籍選手の枠は埋まっていますが、さまざまな代理人の方などとはしっかりコンタクトを取っています。そういうことはしっかりやっています。だから選手たちには『おまえらがしっかりプレーして結果を出さないといけない』と話しました」―――これまで監督と選手のコミュニケーションに問題はあったのか?
「監督から一方的に選手に伝えていくだけではうまくいかないこともある。選手もしっかりと意見を返していく。それがコミュニケーションでしょう。さきほどの報道の件もそうですが、思っていることがあれば、そこにとどめておかないで、監督や僕のところに確認しにくるようにしないと。自分の意見ははっきりと言うべきです。日本人はそういうところが苦手な部分があるかもしれないが、フィンケ監督は意見を言えばしっかり聞いてくれる人ですし、答えを返してくれます。僕と話をしていても、僕の意見や考えに納得してくれるところもあるし、意見を聞いたうえでさらに意見を述べてくることも当然あります。これが言葉のキャッチボールじゃないですか」―――サポーターに向けては?
「苦しい状況ですが、みんなで乗り越えていきたい。このメンバーでここを越えていきたい。勝てない現実はサポーターの人にとって、悔しいと思うが、僕たちも早くみなさんに勝ちゲームを見せたいと思っているし、選手たちにはピッチでもっと努力するように伝えています。選手もスタッフも同じ思いで戦っています。監督、スタッフ、クラブの広報だってそうです。みんなでここを乗り越えていかないといけません。14日には大きなゲームもありますし、そこから1週間で3試合というスケジュールですが、しっかり準備をして、まずは名古屋戦で結果を出すこと。これが一番大事です。―――他の選手たちにはどうやって落とし込むのか?
「今日話し合ったことは代表組の5人から話すことになっています。明日はオフだから、木曜日にはミーティングがあると思うので、そこで伝わることになります。必要であれば私から話すこともあるでしょうし、しっかりと選手に伝わるようにしていきます」(浦和担当 古屋恭平)
2010年8月10日 20:41