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2010年8月10日(火) 19:20 |
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岡大病院の脳死肺移植手術が終了
先月の改正臓器移植法の施行後初めて、本人の意思を書面で示していない人の脳死からの臓器提供が行われました。 摘出された臓器のうち肺の移植手術は、岡山大学病院で10日朝から行われ、およそ7時間後の午後4時に終了しました。
岡山大学病院には、午前9時過ぎに空路で運ばれてきた肺が到着しました。 病院によりますと、両方の肺の移植手術を受けたのは、中国地方在住の20代男性です。 男性は呼吸障害を起こす原因不明の呼吸器疾患で、肺の移植が必要と診断されていました。 脳死肺移植手術は、午前9時前から始まり、およそ30人の医師団によって行われました。 岡山大学病院での脳死肺移植手術は、今回で17例目となりますが、これまでと違う点は改正臓器移植法の施行で本人の意思を書面で示していなかった人から臓器提供が行われた点です。 日本臓器移植ネットワークなどによりますと、法的な脳死と判定され臓器の摘出が行われたのは、千葉県内で交通事故にあった20代の男性です。 先月17日に施行された改正臓器移植法では、本人が事前に拒否をしてなければ意思が書面に示されてなくても家族の承諾で臓器の提供が可能となりました。 今回の臓器提供は改正法に基づく初めてのケースとなります。 岡山大学病院によりますと、20代の男性患者に行われている脳死肺移植手術は順調に推移し、手術開始からおよそ7時間後の午後4時に終了したということです。
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