スーツ姿で空き巣“出勤”「給与」は母に渡す

　大阪府や兵庫県で空き巣を繰り返したとして兵庫県警が窃盗容疑などで同県伊丹市桜ケ丘の無職手取大輔（てどり・だいすけ）容疑者（２９）を１０日までに逮捕した。盗んだ現金の一部を、母親に「給料」として手渡していた。

　手取容疑者は同居する母親（５９）から定職に就くように言われ、今年１月から大阪市内の風俗関係の店で仕事をしていたが、３月ごろから無断欠勤。毎朝スーツ姿で「仕事へ行く」と車で外出し、高級住宅街で空き巣を繰り返した。盗んだ現金のうち、３月に１８万円、４月には約２０万円を一般的な給料日の２５日に母に渡していた。

　手取容疑者は「母親を安心させたかった」と供述。残額は、キャバクラ通いなどに使っていたという。

　逮捕容疑は５月７日、大阪府豊中市の民家に侵入し、現金約５０万円などを盗んだ疑い。手取容疑者は３〜５月に、無施錠の家を狙うなどして、３カ所で計４件の空き巣を重ね、現金計約２７０万円と商品券など計約１２００枚（計約１４０万円相当）を盗んだという。同容疑者は７日の分については容疑を認め、すでに起訴されている。

[ 2010年08月11日 ]