ロンドンのアプトン・パークで10日に行われた国際親善試合で、イタリアがコートジボワールに0-1と敗北。チェーザレ・プランデッリ体制は黒星発進となった。
後半10分にマンチェスター・シティーFCのDFコロ・トゥーレが決めたゴールが決勝点となった。ジョバンニ・トラパットーニ、マルチェロ・リッピ、ロベルト・ドナドーニの前任者と同様に、就任初戦を白星で飾れなかったプランデッリ監督は、「この敗戦がリッピ氏の時のように、幸運を呼んでくれることを期待したい」と前向きに話した。
イタリアは前半、積極的な攻撃を見せ、この日代表デビューを果たしたマリオ・バロテッリと久々の復帰を果たしたアントニオ・カッサーノが存在感を放った。しかし、前半最高のチャンスをつかんだのは、コートジボワール。LOSCリール・メトロポールのストライカー、ジェルビーニョがシュートを狙ったが、この日アズーリ(イタリア代表の愛称)のゴールを初めて守ったGKサルバトーレ・シリグが得点を許さなかった。イタリアも後半序盤、こちらも代表戦初出場のマルコ・モッタが決定的チャンスをつかむが、シュートは惜しくもポストを直撃すると、逆にその直後には、トゥーレがギー・デメルのクロスに頭で合わせ、コートジボワールに先制を許した。イタリアはファビオ・クアリアレッラとマルコ・ボリエッロを投入し反撃を狙うが、ゴールを奪うことはできず。昨年11月にスウェーデンから挙げた1-0の勝利を最後に、9月3日のエストニアとのUEFA EURO 2012予選初戦を迎えることになった。
プランデッリ監督は次のように試合を振り返った。「世界レベルで通用するチームをたった数日でつくるのは難しいと分かっていた
。しかし、選手は現段階で持てる力のすべてを発揮してくれた。要求される水準に達するためには、情熱を傾けて努力を続けていくしかない。このチームは愛されているし、ファンは今夜、熱心な応援でサポートを示してくれたが、もっと強くなる必要がある。このチームはもっとやれると確信している」
「カッサーノはとてもいいプレーを見せた。バロテッリはA代表のデビュー戦となったが、これからもこのチームの一員として頑張ってもらいたいし、才能の片鱗を見せた場面も何度かあった。3トップでプレーする時は、もっとバランスが必要で、今後はその点を修正していきたい。とにかく、チームの質を上げていかなければいけない。それができれば、自信を深められるだろう」
©UEFA.com 1998-2010. All rights reserved.