2009年08月29日

新サイト開設のお知らせ

maglogの方に作ってた『政府・マスゴミ等の洗脳情報に騙されず、本当のことは自分で考えよう』ですが、あまりに重すぎる上、いろいろ不具合も多くて使い物にならないため、引越しと同時に機能面も充実させ、改めて計4サイトを新設しました。

皆で一緒に真実を探り、考え、声を挙げていけたらと思っており、積極的な姿勢の感じられない人(見るだけの人)や、当サイトの方針・マナー等守れない方は参加をお断り、また登録後も随時解除させてもらってます!

新サイトは、
総合トップページ
4つの目グループ(SNS) (nanoty) →メンバー制共有ブログのようなものです
政府・マスゴミ等の洗脳情報に騙されず、本当のことは自分で考えよう (FC2)
4つの目グループ一般投稿用掲示板

なおこのうち、●の2サイトは、メンバー登録制になり、お手数おかけしますが、よろしくおねがいします。

簡単に説明すると、
総合トップページは、単なる表紙的なもので、書き込み等はできません。
(一部ブログの更新表示機能はあります)

SNSは、ここの掲示板的なものになるけど、機能的にはかなりのもので、内容的には単なる掲示板というより共有ブログのように思ってください。
また、直接そこへの投稿の他にも、各自で日記を書いてグループに投稿するという機能もついてます。
メンバー希望の方は最初は、コチラに登録おねがいします

FC2は、基本的に私自身の投稿中心になり、これまで同様、限定公開記事と一般公開記事を交えて書いていきます。
(過去記事はまた途中までしか復元してません)
メンバー希望される方は、SNS登録完了後、FC2にも登録してもらえればと思います。

一般投稿用掲示板は、旧桜下村塾掲示板を改装しましたw


グループ(SNS)の方は、掲示板的共有ブログ機能やメンバーの記事以外にも、私自身もここに書くのと別の記事も書いていく予定です。

メンバーとして参加希望の方は、旧サイトや一般投稿用掲示板等にそれなりの回数書き込みした後、まずグループ(nanoty)の方にメンバー登録し(サイドバー下の方に付けてるパーツからも登録できます)、そちらで承認されてから、次いでFC2の方にも登録・申請してください
原則両方に登録のこと! グループのみの登録は差し支えありませんが、FC2ブログのみの登録(即ち見るだけの人)はお断り、無視します。
(単に世の中の本当の仕組み等を知りたいだけの人は旧ブログの過去記事をじっくり読んでもらえればそれで十分なはずです)

当方全サイト共通の方針・注意等については、HP「メディアや政治ブロガーらが触れない世の中の深層真実に気付こう!」の方に書いてるので、そちらの方も必ず目を通しておいてください。

この新サイトに参加いただける方は基本的に、旧メインブログ等一通り読まれた方という前提なので、初めてこちらに訪れて旧サイトをまだほとんど読まれてない方は、まずはそちらの方をはじめからじっくり読んでくださいm(__)m
(他の旧ブログは、サイドバーにリンク張っています)

なお、登録される際のHNは、必ず旧サイトに投稿した時のHNを使用してください。
それ以外のHNを使っての申請、およびこれまでほとんど書き込みない方からの申請は、返事出すこともなく無視します!

タグ:お知らせ
posted by いんきょ at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月08日

お知らせ

当ブログは、これにて新規記事の更新を終了します。

これまでコメ等いただいた方々には、ご利用ありがとうございました。

これ以降は全記事とも、コメ投稿しないようおねがいします。
(投稿されても読まないし反映もさせません)

なお、当面はブログ自体の削除はしないでこのまま放置して過去記事読めるようにしておくつもりですが、将来的には未定です。

とにかくロムだけで、声を挙げるどころかコメにただの一言すら書けん人間ばかりなのにあきれ果ててる次第です。
自分だけがなんとかそれなりに暮らせたら、他の人のことなどどうでもいい。世の中がどんなに悪い方向に進もうとお構いなし。

そのくせ、いざ自分が何かのことで被害者の立場になった時には周囲に助けを呼びかける・・・

勝手にやってくださいw

いったい皆さんは、どういうつもりでこういった情報を見てるんでしょう?
単に知人たちに、自分はこんなことを知ってるんだと自慢したいだけなんでしょうか?

国の不正を追及して孤軍奮闘していた故・石井紘基議員が刺殺される前に友人宛てに出した手紙の最後にある言葉・・

「・・・こんな国のために、(こんな国民たちのために)、身を挺する必要があるのか・・・」

を改めて皆さんに捧げて終わりの言葉にします。
posted by いんきょ at 15:22| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月14日

検察裏金を内部告発して口封じ・国策逮捕された三井環氏が、拘置所内で消されようとしている!

三井環5.jpg当サイトでも何度かとりあげた三井氏国策逮捕事件のその後ですが・・・

2008年8月27日、最高裁第2小法廷(中川了滋裁判長)は、三井被告の上告を棄却する決定をした。

元々この国策逮捕は、2002年4月、当時現役だった大阪高検の三井環部長が、「検察庁が国民の血税である年間5億円を越える調査活動費の予算を、すべて私的な飲食代、ゴルフ、マージャンの「裏金」にしていることを、現職検察官として実名で告発する・・・」と内部告発し、22日、テレビ朝日のザ・スクープのインタビューを受けて収録をする手はずであり、後日には衆院法務委員会に出席して証言を行う予定が定められていた。
その収録が予定されていた日の朝、突然逮捕されたものだった!
(通常は逮捕などされることのないごく軽微な罪で、それすら本人は否定しており、検察が暴力団と取引して無理やり罪をでっち上げた可能性も多分にある)

これはたとえば、植草氏がゴミズミ政権の失敗を書いた著書を出版する直前に逮捕されたのと同じく、口封じ目的の国策逮捕以外なにものでもない。

古川利明氏のサイトでは、その後もほとんどこの事件のことを中心に書き続けられてるようで、事件の内容・経緯とか、今回の上告判決等については、上記サイトや当方姉妹ブログ含む過去記事等見ていただくとして、今回一番伝えたいのは、
三井氏が、長らくインスリンの自己投与を続けており、これを中断するなどということは、本人の生命にも直に関わる重大な影響をもたらす危険性があるにもかかわらず、拘置所収監後、三井氏に対して、インスリン投与は許さない状況になっており、その結果、三井氏は時に意識朦朧とするような状況になっているとのことです!
http://toshiaki.exblog.jp/7633524/

これを読んで真っ先に思い出したのが、かつての田中角栄元総理のことで、それまでピンピンしてたのが、逮捕された途端あぁいう状態になってしまったのは、薬を盛られたとしか考えられない。
(今回の場合は、薬を盛るもでもなく逆に、これまで投与してた命綱ともいうべきインスリンを止めたわけだ)

他にも日本の総理では、橋本竜太郎小渕恵三あたりも同様と言われてるし、ゴミズミの慶応時代の同級で彼の家庭教師役を務めた元衆議員の栗本慎一郎氏も自身の著書の中で、脳梗塞で倒れる直前の食事中に妙な味がしたことを述べられている。
(関連記事→田中角栄、橋本龍太郎、そして栗本慎一郎氏らに見られる新手の口封じ・抹殺!? 他)

日本のメディアではこういったことは絶対報じないけど、海外に目を移すとたとえばロシアのリトビネンコが、ジャーナリスト:アンナ・ポリトコフスカヤの射殺事件の真相を究明する為、イタリア人教授・マリオ・スカラメッラと名乗る人物と、ロンドンのピカデリーサーカス周辺の寿司レストランで会食後、体調が悪化し病院に収容され、翌日集中治療室に移された(その後間もなく死亡)事件では、病院側は,毒物はタリウム以外の放射性物質であると発表し、ロンドン警視庁は、毒殺が企てられたものとして捜査、マリオ・スカラメッラを逮捕してるし、
ウクライナのユーシェンコも、大統領選直前急に重病にかかり、反対陣営に毒を盛られたと言われている。
(関連記事→ロシアでまたジャーナリスト暗殺! 違法輸出追及中の記者 他)

あるいは、イラクのフセイン裁判で、公判直前に、裁判の鍵を握る重要証人・諜報機関の長官であった1982年に捜査官を務めていたワッダーフ・ハリール・シャイフ氏が米軍病院で死亡している。
イラク最高刑事裁判所の第一刑事局の裁判官チームはシャイフ氏の死亡一週間前に、裁判所の総検察局の臨席のもと、ドジェイルにおける犯罪についての証言を聴取することが出来たと言っているが、都合の良い時期に死んでくれ、また死亡する1週間前にうまい証言を引き出したものだ。癌死したとされるシェイフ氏は、米軍に捕まるまではぴんぴんしていたが、逮捕されてから急に癌にかかった。
といった例もあるw
(関連記事→フセイン処刑の真相!〜弁護士が「暴露本」出版へ「知られてない事実明らかに」

その大阪拘置所の医師というのは、2002年に国策逮捕、拘置された時から現在までずっと替わってないという。

また、和歌山カレー事件の捜査・公判(一審)両方を担当した検事が、この三井氏事件捜査にも携わっていたようだ。

そして主任弁護人だった小坂井弁護士が10月31日付で拘置所長に、拘置所側が適切な処置を施していないことについて抗議書を出したものの、ナシのつぶてだったということで、改めて弁護側は大阪弁護士会会長・上野勝の名で、大阪拘置所宛てに11月4日付で照会申立を行ったとのこと。
(今日現在、そのブログの方に何も書かれてないということから、おそらくそれに対してもまだ返事がないものと思われる)

非常に危険な状況です!


三井環氏国策逮捕事件のことについては、
検察庁が裏金作り遊興費に使ってたことを内部告発した三井環・元高検部長を国策逮捕
裁判の判決文が事前に権力者らに漏洩〜三井氏事件
あたりに書いてきたけど、三井氏ご自身もHPを作って、事件の真相やいろんなことを訴えておられます。
とくに、検察の実態を知るには最高のサイトと思います。

ぜひ、直接ご覧いただきたいと思います!

   三井環氏ホームページより
検察幹部のアメとムチの工作

噂の真相の記事が平成13年1月に出た直後です。
私のいた、大阪高検公安部長室に大阪高検元検事長の荒川洋二氏がやってきました。
噂の真相では、加納氏の調査活動費問題が指摘されていました。ずばり的を得た告発は、加納氏とトラブルがあった三井に違いないと、やってきたのでした。
「昔、調査活動費を裏金だといって、一人だけ返上した検事正がいた。その人は偉かった。裏金作りは反省しなければならない」
そんなことを独り言のように言って、帰りました。

 次にやってきたのは、荒川氏の後大阪高検検事長を務め「関西検察のドン」と呼ばれている、逢坂貞夫氏でした。平成13年6月5日、私は逢坂氏に大阪のキタ新地にある高級料亭に呼ばれていました。
「検事を辞めて、うちの事務所にこないか」 
 逢坂氏は開口一番、そういいました。
「松尾君が困ったと、よく電話してくるんだ」
 松尾君とは、最高検次長のことです。
 逢坂氏は、さぐりを入れるように、私にいろいろな話を持ちかけてきます。
「三井君、組織を裏切るとモリカズみたいになるんや。よう覚えときや
逢坂氏はそう話しました。
(モリカズとは、元東京地検特捜部のエースと呼ばれた、田中森一氏。意見の食い違いなどで、検事から弁護士に転進。闇の経済人や暴力団のアドバイザーとして、名をはせた。その後、詐欺容疑などで、許永中とともに、逮捕され今は東京高裁で公判中。)
 逢坂氏はそう私を恫喝したのです。

 平成13年3月ころ、大阪高検の次席検事である佐々木茂夫氏から呼び出しを受けました。
「公証人のポストを神戸で用意した。神戸は検事正経験者しかなれない」
と打診がありました。公証人にすれば、検察や法務省に牙を向けることもないであろう、調査活動費告発という検察の恥部に触れることもない、そんな意図を感じました。

 そして、平成13年12月13日。
当時の大阪高検検事長であった、東条伸一郎氏に呼ばれ検事長室に行きました。調査活動費の裏金告発の情報源が私であると、検察関係者の多くが察していました。
「いろいろと考えあるかもしれんが、悪いようにはしないから。関西検察が悪いというのはよくわかる。腹が小さくてな・・・」
と言われました。
それでも、私は調査活動費の告発をする決意を日々、固めていました。

これを読んだだけでも検察の実態がよくわかる!
「アメをやるから、告発なんかやめておとなしくしておけよ!」とか、「これ以上続けたら、どうなるかわかってるな!」とかいった意味のことを、入れ替わり立ち代り検察のトップ連中が言いに来てるわけですw

とくに、「組織を裏切るとモリカズみたいになるんや。よう覚えときや」あたりは、これが法を守るべき立場の、それもトップの言ってることやからねw
そこには正義もクソもない。一緒に悪事をする側につかなければ、ヘタに正義を貫こうとすれば、闇組織から抜け出時のような状況に追い込まれるわけで、つまり、政治家や官僚、裁判官、検察、警察、国税・・・あらゆる組織の人間が暴力団と全く同じということです!

こういった例は、検察だけに限ったわけじゃなく、政治、外交、官僚、公務員、企業、地域のいろんな組織等、世の中のあらゆる組織・機関に共通して日常行われてることですが・・・

結果、正義に目覚めた人間は口封じ・見せしめに、無理やり罪に陥れられて刑務所に入れられ(若しくは暗殺され)、悪事を行ってる連中はなんの罪にも問われることなく(若しくはごく軽い罰金刑程度で済まされ)悪事を続ける。
権力組織全てがツルんでる今の世の中では、これがごく当たり前のことなのです!


いわば、子供の頃の集団によるイジメなどというのは、大人社会での汚さを身につけるための予行演習のようなものといえるでしょう。
今の世の中は、それなりに悪事に加担する側につかない限りは、平穏に暮らしていけないようになっているのです。

同じく三井氏HPから、「裏金を使った元検事正」と、「裏金を作った元検察事務官」と立場の違う二つの本音を紹介させてもらいます。
●裏金を使った元検事正の本音

私はね、検事正の内示を受けたときが、検事人生で一番、喜びを感じましたよ。
そりゃ、犯人を自白させたり、有罪に持ち込んだときもやりがいはありましたけどね、捕まえたら自白させて当然、起訴すりゃ有罪なんて常識という世界ですから、喜びよりプレッシャーから解き放たれたという言葉が、あたってるのかな。
何で、検事正の内示が嬉しかったのか?
まあ、名誉と地位、そしてうまみかな。
うまみの大きな理由は、調査活動費やな。
今まで、次席検事時代は調査活動費の決裁はすれど、一銭も使えず、検事正が使うのを指をくわえて見るばかり。毎晩、豪遊してた検事正に憎しみさえ感じたことがありました。
それを自分が思う存分、使えるのですから、こりゃ、最高です。
使うがために、検事正になったようなもの
。そのためにずっと検察組織で忍の一字で我慢してきた。

調査活動費が遊興費に使われる、裏金というのは次席検事で決裁する立場になるか、公安部門を経験した検事なら、だいたいは把握できます。

私はゴルフが好きだったから、週末にはいつもグリーンで球ころがし。
酒を飲んでも、何もしなくても地検の事務官に伝票がまわってが処理してくれるんです。帰りのタクシー代、それも連れの人の分まで飲み代に入れるように事前に話ができている。財布を持たずに飲みに行きました。

こんな気楽なことはない。ゴルフでも、金は払ったことなかった。事務官がうまくやってくれました。
だから、私の場合は年間、数百万円の調査活動費はきっちり使い切った。ある年は、接待が例年より多くあったので逆に足りず、カラ出張で作った金で、補填したこともあったかな。

調査活動費が裏金で、返上すべきと私はずっと感じていました。

三井氏が、調査活動費を告発していることは、心の中では応援しています。検察は正義を追及するところですから、税金を遊興費に充てては、国民に顔向けできません。これは検事や事務官の大半が同じ思いでしょう。けど、三井氏の逮捕を見れば、正直怖くてとても表立って声を上げることができません。そんな見えざるプレッシャーを与えているのです。

三井氏の逮捕後、妻や娘に聞かれましたわ。
「おとうちゃん、調査活動費って、使ってないわね」
「もちろんや、検察に裏金なんかとない」
と答えましたが、
「あんた、検事正の時は単身赴任がほとんどで、よくゴルフしたよね。
どこからお金が出ていたの」
と鋭い視線を放ってました。

使い始めると、調査活動費ほど、ええもんはありませんわ。一種の麻薬。アメとムチ、検察という組織のすごさを実感しています。


●裏金を作った元検察事務官の本音

三井さんの調査活動費の告発には、事務官は拍手、喝采。「ざまあみろって」って思っています

私の勤務していた検察庁のトップ、事務局長というTOPの座に着いた人間の大半が、調査活動費や出張旅費をうまくごまかして、裏金をつくった連中ばかりです。裏金を上手に捻出することで、幹部の検事に取り入って、出世の道をつかんだ。今回、三井さんの件で登場しているらしい、神戸地検の柏岡氏もそのタイプという見方をする事務官が多いですね。

私はかつて公安部門を担当していたことがあります。ここの事務官が、領収書を偽造するのです。私たちの場合、長年、警察の公安部門とつながりがあります。
そこに、領収書を渡して、名前と住所を書いてもらっていました。
3万円から5万円を渡したことにして。
「また、たのみますわ」
「わかりました、なんとかします」
もう、お互いにあうんの呼吸でした。
お礼に、いっぱいご馳走しておわりです。
警察はいつも、検察を気にして仕事していますから、非常に協力的。こちらも、さまざまなことで、便宜をはかりますから、持ちつ持たれつでした。
飲み屋の領収書とかは、よく捜索で店の印鑑などを押収しますね。

最初は事件の証拠として残しておきますが、いつかは廃棄しなければなりません。中には、押収しても事件とは関係ないものもあります。それを、うまく使って偽造していました。
結局、これなんかは私文書偽造で実際に調査活動費を支出させるわけですから
同行使で、逮捕されても仕方ない。
事務局長はそれを、裏帳簿につけて管理しています。ある事務局長は、裏帳簿をいつもカバンに入れていました。それを、うっかり酔っ払って電車に忘れて大騒ぎになったことがあります。
「ノートなんだ、ノート」と必死でした。財布も一緒に忘れたのに何でノートって騒いでるのかと思ったら、裏帳簿だとあとでわかって、事務官同士で爆笑しました。
当然、裏帳簿があるから裏の銀行口座もあるそうです。ここに、調査活動費とカラ出張で浮かした金を管理しています。
調査活動費を使えるのは検事正や検事長だけ。
それを事務官に作らせ、作れば出世させてやると脅しながら競争させる
これって、犯罪にならないのか不思議です。
ちなみに、うちの検察庁では、検事正が調査活動費から部下に支出してくれたのは忘年会に日本酒3本を差し入れてくれただけでした。それも2級酒。
そのくせ、クラブで豪遊してはいつも公用車を待たせていた、X検事正。
本当にせこかったな。

そして、当時の法相・森山真弓は、週刊誌の報道をもとにした野党議員の質問を受け、調査した上で、「検察の裏金は事実無根」と嘘答弁をしたものの、それを受けて元検察庁副検事であった高橋徳弘氏の実名入りの告発文書が届き、さらにはこの三井氏の告発をきっかけに、仙台、福島等他の検察や、警察、果ては最高裁判所における裏金事件を告発する人たちが続々と現れたのだ!

高橋徳弘氏の告発文書より
・・・今回の事件で、森山法相は、調査活動費について「かつてそういう話が出た時、調査して事実無根との結果が出ている」との見解を示しましたが、(略)「公金流用」が事実無根ではなかったことを証明しようと筆を執りました。
(略)
公安事務課から依頼された多数の領収書に「高橋正彦」の名前を書いていく。(略)私が担当していた部分は、領収書の偽造で、当時依頼された文書と領収証などを持っています
(略)
当時、私が勤務していた検察庁をお調べいただければ真実が明るみに出ると思います。ご連絡預けば、更に詳細な話と証拠書類をご提供いたします。なお、検察庁に勤務していたことを証明するものも同封いたしました。
敬具

http://kokusaku-enzai.seesaa.net/article/64650573.html

この森山法相に限らず、国会で故意に嘘答弁をしたような連中は、極刑に処すべし! 重大犯罪だ!!

さらには、民間企業で内部告発する人たちも昨今よく聞かれるようになってきてるものの、いずれもそういった告発した人たちというのは三井氏同様、その後悲惨な運命を辿ることがほとんどのようです。

その一つ、雪印食品による偽装牛肉事件を告発した西宮冷蔵(勇気ある内部告発が反感をかい、政官財から反撃を受け、実質倒産状態に追い込まれまれ、電気まで止められている)について、この三井氏HPでも取り上げられています。

政治家というのが、いかに私利私欲のために動いてるかということがよくわかる出来事の一つです!

posted by いんきょ at 13:48| Comment(3) | 国策・でっちあげ・自作自演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月20日

なんと、法を守り人を裁くべき最高裁も法を犯し裏金!

これは、冤罪とは違うけど、それに結びつく重要な背景ということで、以前書いた「裁判官が権力者の言いなり判決を下す原因は、ふざけた給料の仕組みにあった」に関連して姉妹ブログの方で以前書いた記事を載せておきます。

古川利明の同時代ウォッチング2007.10.1より
大スクープ! コレが「最高裁の裏金」捻出のカラクリだ!

このほど、その「最高裁の裏金づくり」の詳細な手口が、明るみになりました。
 それは、元判事による実名の内部告発で、「出所」は、この8月5日付で日本評論社から初版が刊行された『裁判が日本を変える!』の「第五章 裁判官の統制」というところ(107頁━117頁)に記載されています。著者は、現在は香川県弁護士会に所属する「生田暉雄(いくた・てるお)弁護士」です。
 生田弁護士からは早々に、この本を贈られていたのですが、ワタシの方が、柏崎に行ったりとか、ナンダカンダでバタバタしていて、" 本の宣伝" がこういう時期にズレ込んでしまいましたことを、ここで深くお詫び申し上げます(笑)

 最初に、生田弁護士の経歴を簡単に記しておきますと、司法試験合格後、1970年に裁判官に任官し、1987年には大阪高裁判事を務め、92年に退官。
 その後、香川県内で弁護士活動に入り、愛媛県や東京、宇都宮での、「新しい歴史教科書」採択の違法・無効確認訴訟に関わっているほか、地元のミニコミ紙『四国タイムズ』の顧問弁護士的な立場として、川上道大社長の手がける裁判(民事提訴、刑事告訴・告発)にもタッチしています(ちなみに、05年3月に、加納駿亮の大阪地検検事正時代の調査活動費着服の件について、川上社長が最高検に業務上横領罪で刑事告発した際の代理人を、この生田弁護士が務めています)。

 で、生田弁護士は、22年という長い間、「裁判官」として、司法制度の内側にいて、なおかつ、「大阪高裁判事」という、かなりの中枢のポジションにいたことで、そのときの体験をもとに、今回、自著の中で、「最高裁の裏金づくり」の具体的な手口を明かしました。生田弁護士は先日、電話の中で私(=古川)に対し、「腹を括って、何かされるかもしれないのを覚悟のうえで、それこそ命がけのつもりで書いた」と話していました。
 ま、自分で言うのも何ですが(笑)、日本国内における「裏金モンダイの最高権威の一人」である私の目からして、最高裁のトータルな、つまり、「システムとしての裏金づくりの全体像」が明るみにされたのは、これが初めてです。

 同じ「司法ギルド」の仲間としての、法務・検察のそれ(=調査活動費)については、だいたいその全貌を拙著『日本の裏金・下巻(検察・警察編)』(第三書館)で明かしており、また、その中で、最高裁長官の交際費が裏金化されていたことは、触れていましたが、生田弁護士の「実名告発」は、ぬあんと、そんなチンケなレベルではありません(笑)
 で、結論から先に言うと、その最高裁の「システムとしての裏金捻出」の手口とは、幹部裁判官給料の一部をピンハネし、それをプールするというやり方です。要するに、衆院議員の山本譲司(民主党)、辻元清美(社民党)が、「秘書給与流用」によって、詐欺容疑で東京地検特捜部に摘発されたケースと、手口は、まったく同じです・・・

裁判官(=判事補、判事)は、任官すると、まず、「判事」より1ランク下の「判事補」から始まり、給料は定期的に(だいたい3年とされています)アップしていきます。で、任官20年目ぐらいまでの間に、ほとんどの判事が「4号」にまで昇格します。
 ところが、「4号より上」、つまり、「3号以上」というのは、「どんどん号数が昇格していく判事」と、「そのまま4号に据え置かれたままの判事」に、大きく二分されます
 それと、なかなか判事の給与システムでスゴイのは、「3号以上」になって、「大都市勤務」になると、コレがなぜか、「大都市手当」なるものが加算され(=月収×0・12)、これが年額に換算すると、3号で「143万円」、2号で「153万円」、1号で「174万円」のプレミアムが付きます(笑)・・・

裁判官のこの「給料格差」というのは、本当にスゴイものがあり、同じ時期に裁判官に任官した人間でも、「4号」で据え置かれたままの人間と、「3号以上」に出世していく人間とでは、ざっと試算しただけでも、これが「10年」続くと、生涯年収で1億円もの差がつくことになります。
 これで、このブログにこっそりアクセスしている、超ヒマな皆さんは、もうわかったでしょう(笑)。なぜ、刑事裁判では「検察寄りの判決」(=起訴状の丸写し)のオンパレードで、民事訴訟、とりわけ「国賠」では、原告が勝った試しが、ほとんどないか、が。こういう問題の本質を見ていくには、もうちょっと、「下部構造」をきちんと捕らえないと、ダメです。

 こうやって、裁判官の給料が「4号のままで据え置かれる」のと、「3号以上にガンガン昇給していく」格差が生じていることを、内部では「3号問題」と呼んでいます。一般に「2号」というと、妾や愛人を連想しますが(笑)、サイテー裁では、そこにイーハン(1翻)付いて、「3号モンダイ」というわけです。
 そこで、超オモロイのは、この「3号モンダイ」は、腐れ検察の「チョーカツ」(=調査活動費)と同様、内部では徹底的な「タブー」と化していることです。
 例えば、同じ年次に任官した裁判官で、「なぜ、4号に据え置かれたままの者と、3号以上に昇給していく者とに分かれ、その基準はいったい、どのように決められているのか」ということが、ぬあんと、最高裁当局からは、一切 、明らかにされていない点です。

 そして、ここからが本題ですが、その生田弁護士の内部告発の核心になりますが、じつは、予算措置上は「3号(以上)」で請求しておきながら、実際に支給する給料は、金額を「4号」のまま据え置いて、その「差額」を「最高裁の裏金」としてプールしている点です。
 その証拠に、裁判所の内部では、4号になってからは、自分の報酬号数を他に漏らしては、ならない」という不文律があるというのです。もう、ここまで来ると、「マンガ」の世界です(笑)

 で、この「3号モンダイ」は、かなり前、戦後、まもなくから連綿として続いているようです。
 ただ、それが、「ヒラメ裁判官」の創出と相まって、いわば、「給料の莫大なアップ」というニンジンをぶら下げ、まあ、何ていうのか、裁判官とその家族も"人質"に取る形で、統制方法がこのように精緻化していくのは、どうも例の「青法協モンダイ」(=ブルーパージ)とリンクしているようです。

 ま、それはともかくとして、これまでに、この「幹部裁判官給与流用」の手口で、最高裁に蓄積された裏金の総額は、ものすごいレベルに達することだけは、間違いありません。それでいうと、裏金において、法務・検察の「チョーカツ」を「西の横綱」とするなら、最高裁の「3号モンダイ」は、「東の横綱」というべきものでせうか(笑)
 これで、本ブログで再三再四、指摘している「三井環・元大阪高検公安部長」の刑事裁判で、1審・大阪地裁、2審・大阪高裁が、いずれも、ちゃんと「有罪判決」を書いている理由が、よーくわかるでしょう。

 ぜひ、興味のある人は、三井事件の1審判決(05年2月1日)の直前に、民主党衆院議員の河村たかし(法務委員会所属)に届いた、「判決内容」を事前に告知した、現役の大阪高裁判事からの内部告発文の全文を拙著『日本の裏金・下巻』の192頁から198頁にかけて収録していますので、そちらを参照して下さい。
 そこには、「裁判所にも、検察庁の調査活動費と性格を同一にする予算科目」、すなわち、「組織的な裏金」が存在すること、裁判官のメンタリティとして、そうやって多額の「大都市手当」の付く東京の本庁または関東のAランクの裁判所で定年を迎えたがっていること、さらには、こうした「裁判所の組織的な裏金」の存在を、「当然の助動詞」として、法務・検察組織がとっくの昔に掴んでいることなども、指摘しています・・・

法でもって人を裁くべき立場の人間、それも最高裁というトップレベルがこうやって平気で法を犯してるわけで、また、その給料の仕組みによって、裁判官を権力者の言いなりに従わせるようなシステムにしているということ。
これで公正・正義にのっとった裁判なんかできるわけがないっていうことをみなさんにわかっていただけるかと思います。

長沼事件の一審で違憲判決を出した裁判長は、その後東北地方の家庭裁判所と簡易裁判所を延々とたらいまわしにされ、京大出身で高裁判事確実と言われたエリートが、簡裁or家裁の判事で終わったことや、
朝銀処理問題において、朝銀がやった“破綻による公的資金投入を見越して、系列ノンバンクへの保証書を作成するという詐欺にも等しい北朝鮮の犯罪行為を断罪他、数々の裁判で権力者の圧力に屈せず公正な判決をされてきた竹中省吾裁判官が昨年、変死した事件など・・

三権分立などとは名ばかり!
裁判官といえども権力者の意向に逆らえない仕組みになってしまってるのです。
posted by いんきょ at 12:19| Comment(4) | 一般時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

続・お知らせ

とりあえず、総合トップページとなるHP「メディアや政治ブロガーらが触れない世の中の深層真実に気付こう!」の表紙部分だけできました!
あとの中身については暇にまかせて気が向いた時に少しずつ更新していく予定ですw

なおこのHPは、誰でも新ページを追加したり、内容を編集したりできる機能も兼ね備えており、私と同じような考えを持つ人で、一緒に情報を伝えたいと思われる方があればメールで連絡いただければ、一緒にこのHPのサブページを使えるように設定させてもらうつもりです。
posted by いんきょ at 17:31| Comment(4) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月10日

お知らせ

前々からちょっと考えてたことがあるんやけど・・
今、いくつかのブログと掲示板を作ってるけど、一応サイト内にリンクとして表示はしてるもののバラバラで、ちょっとわかりにくいと思うし、またブログを見に来てくれてる人でも、複数ブログを見てくれる人はごく僅かで、ほとんどの人はどれか一つのブログだけ、というパターンが多いようです。

ブログの場合は、表紙のようなトップページを作るのもできないところが多く、HPを一つ作って、そこに簡単な説明と各ブログ・掲示板へのリンクを載せるようにしたらいいかなと・・・

ただ、それをするにはかなりの手間がかかりそうだし、ブログ自体正直いつやめようかと思ってるぐらいでなかなかその気になれなかったw

けど、とりあえず、HPのサイトを一つ登録だけしてみました!
これからボチボチ暇にまかせて、気の向いた時にやってってみようかと思ってます。
途中で挫折してしまう可能性も多分にあるので、できるかどうかわからないけどねw

まだ詳しい説明も読んでないし、やり方もよくわかってないけど、チラッと見た感じでは、他の人たちと共有もできるみたいで、以前に一度、共有ブログを作ってみたことあったけど、もしかしたらそれに似たような感じにもできるかもしれません。

まぁ、気まぐれでやってみるだけなんで、結果どうなるかわからないけど、もし挫折せずになんとか形ができたらまたお知らせしますねw

それと同時に、あと二つほど考えてるのは・・
一つは、これまでの過去記事を含めた全ブログの記事を保存してるバックアップから、一つのサイトにまとめてUPすることと(その場合、seesaaにするとサイト内検索がすべての記事・キーワードに対応するので、なるべくならseesaaにしたいと思ってるけど、ただseesaaはめちゃくちゃ不具合が多いんで、ちょっと迷ってるとこですw)、

もう一つは、メインの4つの目ブログが検索操作されてほとんどの記事が検索上位にかからないようにされてることから、別にもう一つミラーサイトを作ってみようかとかも考えてますw
(こっちは前に、seesaaで試したことあったけど、JUGEMとseesaaの相性が合わず、インポートできませんでした。)

そういったことで、ただでさえここんとこちょっと疲れが出てるとこに、そういうことを考えたりしてるもんで、記事更新や、コメ・メールへの返事等もたまに気が向いた時だけにさせてもらってますm(__)m
posted by いんきょ at 20:21| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月14日

酔っ払い女子高生運転の致死事故不当判決は、やはり権力者の娘だったから!?

12/7記事の続報です。

当時、「この加害者の女性というのも、どこかの権力者の縁故者とか、知り合いとか??」と書いてたけど・・・

ネットゲリラさんの記事に書かれてるリンクの中にある、

肝心のサイトが消されているので、キャッシュ。より

某党岡山県会議員 ○○氏の愛娘らしい

といったことが書かれており、今のとこ情報源がこれだけなので断定はできず、いったいどこからこの名前が出てきたのかよくはわからないものの、まるでデタラメで実名を出すとも思えず名前を挙げた人はそれなりの根拠を掴んでるんだろうと思われるので、マスゴミ関係者にはこれが事実なのかどうか裏づけを取った上でもし事実であれば、ぜひ広く世間に伝え問題提起していただきたいものです!

また、メインブログの方のコメで情報教えてくれた人があって、事故から一年ほど経った2004年2月の定例議会で、その議員が交通安全対策について述べたとのことです。
このことなんかは、考えようによってはその信憑性を裏付けるものといえるんじゃないかという気がします。
(たとえば身内が事故を起こして相手を死なせてしまったということで、議員という立場上そういうことを述べて自身と娘さんが反省し、二度とこのようなことが起こらないようにしないといけないといったフリをしたということか?)

(1/15:後半部分少し記事修正しましたm(__)m)

ということで、特にこれといった情報があった場合にのみ気まぐれで記事更新していくことにしようと思います。
posted by いんきょ at 20:56| Comment(0) | 国策・でっちあげ・自作自演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月22日

お知らせ

勝手ながら当分、ブログを休ませていただくことにしました。

詳細は、メインブログ・4つの目で世の中を考えるの方に書いたので、そちらをご覧ください。


なおスパム防止のため、コメ・TBとも承認後反映の形にさせてもらい、ごくたまに覗いた時にまとめて承認しますが、返事はメールも含めて省略させてくださいねm(__)m
posted by いんきょ at 15:17| Comment(2) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月07日

運転していた酔っぱらい女子高生の証言のみを信じて他の証拠は一切無視!ひき殺しておいて罰金20万円のみ

これは、被害者から見たら、過失などなかったのに路側帯からはみ出したと警察・検察にでっちあげられた冤罪になると同時に、加害者からみたら冤罪の逆やね!

交通事故死の警察デタラメ調査〜岡山市
(昨年10月に旧ブログで書いた記事です)

今朝、なにげなしにテレビ見てたら、2002年12月21日に岡山市であった交通事故についてやってた。

記事
02年12月に短大生の中桐裕子さん(当時19歳)=岡山市横井上=が飲酒運転の軽乗用車にはねられ死亡した事故で、父親の裕訓さん(54)ら遺族が13日までに、運転していた女性(21)=同市=に慰謝料など計約1億7000万円の損害賠償を求めて岡山地裁に提訴した。
訴状によると、女性は高校生だった02年12月21日午後10時50分ごろ、岡山市横井上の市道で、ビールや日本酒などを飲んで軽乗用車を運転。制限速度を30キロ超過した状態で裕子さんの乗った自転車を後方からはね、死亡させた。 岡山地検は03年8月、業務上過失致死容疑については「裕子さんが急に進路を変更したため避けられなかった」などとして不起訴処分。しかし、両親の申し立てを受けた岡山検察審査会が今年4月、「女性の供述のみに基づいて作成された調書には疑問が残る」などとして不起訴不当を議決。地検が再捜査している。裕訓さんは「地検の捜査に進展がなく、裕子を大切にしてきた思いを形にするため提訴に踏み切った」と話している。 
(2005年12月14日朝日新聞)

岡山検察審査会は21日、岡山地検が業務上過失致死容疑の女子高生を不起訴処分としたのは「不当」と議決した。 
(2005年4月22日毎日新聞)

岡山検察審査会が21日、女子高生の「不起訴不当」を議決したことを受け、岡山地検の天野和生次席検事は「議決を尊重し、慎重に再捜査の上、適正に処理します」とのコメントを出した。 
(同4月23日毎日新聞)

裕子さんの父裕訓さん(54)らが27日、裕子さんが乗っていた自転車の鑑定書類を開示するよう岡山地検に請求した。
高校生だった運転女性(21)の業務上過失致死容疑などについて不起訴とした地検は、岡山検察審査会の不起訴不当議決を受けた再捜査でも、自転車の鑑定結果などを基に「裕子さんの急な進路変更が事故原因」として不起訴処分とした。
この日は、再捜査のため地検に預けられていた裕子さんの自転車が7カ月ぶりに返還され、家族の元に戻った。裕訓さんは「地検の鑑定と遺族側の鑑定を一刻も早くつき合わせ、説明を求めるなどして真相を解明したい」と語った。 
(2005年12月28日毎日新聞)

運転者の女性(21)が2度にわたり不起訴となった事故で、裕子さんの両親が22日、処分を不当として、岡山検察審査会に再び審査申立書を提出した。 
(2006年5月23日毎日新聞)
当時未成年(18歳)だった女性が酒を飲んで、30キロオーバーで、被害者の自転車を後方から跳ね死亡させた事件で、判決では、加害者に対して罰金20万円だけという内容。

番組で話してた内容では、
・この加害者の女性自身、上記下線部「裕子さんが急に進路を変更したため避けられなかった」などと述べたことはなく、「自転車がまっすぐ走っていたのか、急に進路を変更したのか見ていない。ブレーキをかけたのも事故が起こったのに気付いた後・・」と言っている
・岡山地検は自転車の変形から「真後ろではなく、25度以上の角度から追突した」と判断しているが、事故原因を調査する専門のところ(名前忘れました)が、残った自転車の変形具合などを詳しく調べた結果では、真後ろから追突したと出ているし、父親の裕訓さんが模型を作って実験した結果でもそれが証明されている。

日頃から裕子さんは、交通事故には細心の注意を払っていて、母親と一緒の時などに母親が路側帯からはみでそうになったりしたら注意してたという・・・


警察はいったい何を思ってこんなデタラメな捜査結果を出したんやろか!?
そして、一旦出した結果は何があっても絶対間違いを認めようとせん体質!
こうゆうことは、いろんな事件で頻繁に見られるけど、それにしても酒を飲んだ上これだけの速度超過して、道路の端を真っ直ぐ走っていた自転車を真後ろから追突・跳ね飛ばし死亡させたにもかかわらず、単なる20万円の罰金刑だけとは・・・

なんの情報もないんでわからんけど、もしかしてこの加害者の女性というのも、どこかの権力者の縁故者とか、知り合いとか??

時効まであと一年(当時で、現時点ではあと二週間!しかないけど、中桐さんがんばってください!

これに関し、今日見かけた記事から・・
娘の無念晴らしたい 岡山女性死亡事故 検審3度申し立て
     〜今日父親懸命の訴え 21日公訴時効

岡山市で2002年、同市横井上、短大生中桐裕子さん=当時(19)=が飲酒運転の車にはねられ、死亡した事故で、運転者に対する3回の不起訴処分に対し、中桐さんの両親が岡山検察審査会へ異例の3度目の申し立てをしている。業務上過失致死罪の公訴時効(5年)が21日に迫る中、「娘の無念が晴らせるよう、最後までやれるだけのことをしたい」と、懸命の訴えを続けている。

「どうか公平公正な審査をお願いします」。両親からの申し立てを受け5日、岡山市で開かれた同審査会。父親の裕訓さん(56)は切実な思いを述べた・・・

公訴時効まで残り2週間余り。「厳しいかもしれないが、やれるだけのことはやったよって、裕子には報告したいんです」。最後まで裕訓さんは戦い続けるつもりだ。
あれからもう一年経ってもたんやね・・・

まぁ、警察や検察ちゅうとこは、正義や真実というもんに無関心な連中がほとんどやし、裁判官ですら今や、そういう連中と大して変わらん状況になってきてるとはいえ、その裁判にすら持っていけんのやもんね(^。^;;

本当に無念の一言しかない。
posted by いんきょ at 01:19| Comment(9) | 一般冤罪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月02日

3億円事件の真相〜犯人は白バイ警官の息子だったのか?それとも事件そのものが警察のでっちあげだったのか?

昭和43年12月10日、東芝府中工場従業員に支給するボーナス3億円を、白バイ隊員を装って強奪した事件。
(当時の3億円は現在の価値に換算すると数十億円に相当。
但しこの場合、厳密に言うと何の危害も加えてないので強奪には当たらず、単なる窃盗事件)

もう十年以上も前にテレビの特別番組でやってたのをうっすら覚えてて、その時の内容に近い記事を見かけました。
それと同時に、同様のビデオも見つかりました。

真犯人そのものに入る前に、もう一つ警察の行ったふざけた行為・事実をまず書いておきます。

当時の事件を知ってる人なら誰もが覚えているあのポスター写真。
犯人のモンタージュ写真といわれてたけど、実は事件発生以前にすでに亡くなっていた全く事件と無関係の実在人物の写真だった!

昭和43年12月21日、警察は約10年前に撮影した、死亡した元自衛官の写真を、三億円事件犯人のモンタージュ写真として発表。
元自衛官の遺族がこれを見て、全く関係の無い犯罪に子供の写真を使わないよう再三に渡り警察に抗議。
警察はこれを再三に渡り無視。
マスコミは三億円事件犯人のモンタージュ写真だとして、掲載し続けた。

http://www.denpan.org/book/DP-491a-966c-1/16.htmlより

その理由も含めて、真相部分に迫っていきたいと思います。

事件直後警察は鑑別所から逃走したS少年を疑い、府中本部の2人の刑事がS少年の自宅を訪れた。しかし警察官である父親から「合わせる理由はない。帰ってもらいたい。」と言われて帰った。

昭和43年12月11日、この日の朝刊で、3億円のうち唯一番号がわかっていた500円札2000枚のナンバーを公表した。
捜査本部はS少年の自宅に犯人を目撃した行員たちを呼んで、面通しをさせた。4人は全員が「似ている。」または「よく似ている。」と答えた。
東芝府中工場従業員のボーナスがこの日、一日遅れで支払われた。
警察は別件逮捕する為、恐喝容疑でS少年の逮捕状請求をした。

昭和43年12月15日、恐喝容疑での逮捕状を持って立川警察署の刑事達がS少年の家を訪れると、この時は父親が不在で、母親が応対した。母親は「うちの息子はここにはおりません。」と答えた為、2階の部屋からレコードの音が聞こえておりS少年がいることは間違いないように思えたが、刑事たちは引きあげた

この夜S少年は亡くなった。
近所の人によると、その夜は父子が大喧嘩する声が聞こえたという。
立川署の刑事とS家の隣に住んでいらっしゃったO警部のお話だと、ドサッという人の倒れる音がして、それから暫くして母親と妹さんが出てきて救急車がきたそうです。S家で人が倒れる音がする前まで、確かにS少年と父親が口論する声が外に漏れていたそうです
この家の風呂のカマドから夜通し煙が出ていたとの証言がある。
桜堤診療所の報告によれば、S少年の死因は明らかに青酸カリによる中毒死。その服毒した青酸カリも五グラム以上の量で、致死量をはるかに上回るものだったのです。
これにより自殺と断定された。ただ次のような話もある。
小父さんも良く解らないけどと前置きをしていたが、青酸カリを飲んで死んだ のではなく、何らかの形で殺害された後、青酸カリを流し込まれたのではないか といってました。まだ血液が回っているうちに青酸カリを飲むと全身ピンクになるそうです。
小父さんは間もなくして本店(警視庁)に移動になったので、S少年の葬儀には出ていないそうです。だから死後硬直や体の色を見たのは小父さんの部下から聞いたことらしいです。

平塚八兵衛氏(凄腕刑事)は事件後、少年の父親である警察官に事情聴取を行い、「あの晩、私が厳しく叱り付けたために、息子が自殺した」と供述。
青酸カリについて「イタチ駆除のために知り合いから貰い、天井裏に隠しておいた。」と説明した。
母親によると、以前S少年に天袋から扇風機を出すように頼んだ事があったため、彼は青酸カリがあることは知っていたらしい。
青酸カリを包んであった新聞紙からは、父親の指紋は検出されたが、S少年のものはなかったらしい。
青酸カリが入っていたビンには、誰の指紋がついていたかは公表されていない・・・

上記引用と同ページより

ここまで読んだだけでも警察が、いかにウソ・デタラメを発表し、それをマスゴミが報道してるかがよくわかろうというもの。
さらには、息子が自殺などではなく父親である警察官が殺したということもほぼ間違いないはずなのに、自殺ということにして殺した父親を罪に問わないというのも、単に警察の威信を保ちたいがための実に勝手な事実捏造だ!

そして、なんとも腑に落ちないのは、逮捕状を持って訪れていながら家人が留守と言うと、居ることがほぼわかっているにもかかわらずそのまますごすご帰っていったという信じられない行動。
これも何か裏がありそう・・・

次に、冒頭に書いたモンタージュ写真と偽って別の故人の写真を使った理由については、当時の時代背景が関係してくる。
その頃、安保闘争等学生運動がピークだった時代であり、現場となった三多摩地区に学生が多く住んでいたことから、一帯にアパートローラー(全室への無差別聞き込み)を掛けることによって、当時 先鋭化しつつあった学生運動を壊滅したかったわけで、そのため、真犯人がすでに死亡していたではそういう聞き込み調査とかもし難くなるので故意に、犯人捜査という名目をでっちあげて、そういった方面の調べをしたということのようだ。

と、ここまでは、下のビデオに出てくる元警視庁の北芝氏の話が或る程度信頼できそう。



ただ、疑問な点もあって、この北芝氏の話とか、多くのみかけた記事からは、
3億円に対しての保険には、外国の再保険が掛けられていたために、日本企業の損失はなく、実質的に損をした者は1人もいないということになってるようだけど、上記サイトでは、こんなことが書かれていた。
その現金を輸送していた銀行の株主総会で、

「特別損失が少なくとも3億円無ければいけないのに、決算書に3億円の特別損失が反映されてなかったらしい。
それが無いのはどうしてかという質問があって、銀行は盗難保険に入っていたので、実害はありませんと答えたらしい。」
「保険会社も外国に再保険をかけていたらしいから、 この事件で被害を受けた日本人はいない」・・・


約20年前、経理の仕事を覚えた時、この話を思い出し、少し変と思った。
経理伝票を書くと
特別損失 3億円 /摘要 三億円事件 /現  金 3億円
現  金 3億円 /摘要 保険金入金 /受取保険金3億円
盗まれたお金、特別損失3億円と特別利益である受取保険金3億円は別個に計上する義務があるので、これが無かったということは、昭和44年3月31日時点において、特別損失3億円は無かったし、受取保険金3億円も無かったことになる。
つまり盗まれた3億円は銀行に返還されている
と考えるのが自然です。
それでついでの時に保険会社の人に聞いた。答えは・・・
「三億円事件の事はどうか知りませんが、とにかく銀行強盗に対する保険はありません。これは断言できます。」
「そんな保険を作ったら、むしろ犯罪を誘発します。もしあったら、強盗にあったという保険金詐欺が必ず起こります。しかしそんな話は聞いたことがありません。だいたい現金は保険になじまないのです。」

http://www.denpan.org/book/DP-491a-966c-1/14.htmlより

このことに関して、私は全く知識がないので正確なことはわからないけど、たとえば直接関係ないけど、イラクで亡くなられた橋田さん遺族の保険金請求に関しては免責条項に当たるとして東京地裁が棄却の判決を下してるし、冒頭に書いたように厳密にいうとこの三億円事件は強奪じゃなく窃盗に相当するということから考えて盗難保険になるのかもしれないけど(上記に書かれてるように、現金に対する盗難保険というのがあるのかどうかもわからないけど)、ごく普通の盗難というわけじゃなく、少なくともすんなり信用して車を明け渡してしまった過失なども争わずして、裁判好きのアメリカ企業が裁判も起こさず素直に支払ったというのも考え難い

このことと、上記決算報告書の内容とを考え合わせても、いかにも不自然さが滲み出てるw

となると、やはりこれは、3億円強奪事件そのものが警察組織による(学生運動を壊滅するための)偽装・でっちあげ事件だった可能性が高いということになってくるように思う。

しかしながら、そう考えてくると今度は、一番肝心の白バイ警官の息子を父親が殺したというのが繋がってこない・・・

( ̄-  ̄ )ンー・・・ この二つが結びついたら全ての真相がわかりそうなんやけど・・・

ごく単純に考えると、警察上層部を通じて(さらには政治家あたりも絡んで?)この父親の手から銀行に3億円が返還され、なかったことにしてくれということにしておいて、警察は事件未解決ということにしてこれを口実に学生運動壊滅作戦を徹底的に行うと共に、警察関係者による不祥事を隠蔽し、また保険会社等には表向き保険金を支払ったことにしておいてくれと頼んだ?(あるいは保険会社の名前は公表されてないようなので、そういうことにした)
といったようなことか・・・

他に、事件数日前に送った脅迫状に貼ってあった切手に付着した唾液の血液型がS少年のものと異なる点や、その時点ではまだ鑑別所に居たことなどから共犯、若しくはそれに準じる人物が居た可能性なんかもあるし、そもそもこういった犯行を一人で考えつき、実行するかどうかという気もする。

なんにしても、これは単なる強盗あるいは窃盗事件というのではなく、なんらかの形での警察による策略が大きく関与した事件ということに違いなさそうです。

タグ:3億円事件
posted by いんきょ at 23:51| Comment(7) | 国策・でっちあげ・自作自演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月26日

国家権力による自作自演テロが裁判で明らかになった「菅生事件」

1952(昭和27)年大分県菅生村で起こった駐在所爆破事件で、
国家権力による自作自演の犯罪が裁判でも明らかにされた貴重な例です。
以下に書くように、この事件の最大の功労者はマスコミで、この頃のようなジャーナリズム精神をぜひとも取り戻してほしいと心から願う次第です。
6月2日の未明、巡査駐在所がダイナマイトで爆破された。
すぐさま張り込んでいた約100名の警官が飛ぴ出して2人を「現行犯逮捕」し、さらに3人が事後逮捕された。

そして第二審の最中の1957年(事件発生から5年後)3月に、共同通信社が懸命の調査をした結果、ダイナマイトを用意した真犯人が現職警察官・戸高公徳であることをつきとめた。
しかもそのダイナマイトは、あらかじめ駐在所内部に仕掛けられていたことも判明した。
それでも検察庁は、『共産党員の犯行である』と言い張ったが、福岡高等裁判所は、58年(6年後)6月9日、彼らに無罪の判決を言い渡し、さらに最高裁でもこれを認めてデッチアゲで捕らえられた彼らの無罪が確定した。
やがて戸高公徳が爆発物取締罰則違反で起訴され、法廷で 上司の命令で「おとり」となって党員を罠にはめたことを証言し、ここに警察は完敗したのである。

すなわち、協力者を装った「市木春秋」と名乗る男が、「カンパを渡すから」と夜の12時に共産党員2人をおびきだし、交番内部に仕掛けた爆弾を爆発させたのだ。

当時めざましい勢いで議会に進出し、活発な活動をし始めていた日本共産党の大幅なイメージダウンを狙って、警察が自ら計画的に引き起こした策略事件である

なお戸高は、ダイナマイトを運搬したことを認め、検察官は、爆発物取締り罰則違反で起訴したが、裁判所は、戸高は上司の命令で運んだので、これを拒否することを期待できる条件にはなかったと、無罪判決をした。
その後、戸高は(ご褒美に)昇進して警祝庁に勤務した。

http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/sugoujiken.htm 

それにしても、なんということか!
これほどのことをやった真犯人が無罪放免の上、ご褒美に昇進とは・・・
そして、この事件を仕組んだ張本人(警察上層部や政府関係者)のことについては書かれてないけど、おそらく同様になんの罪にも問われてないのだろう・・・
これが日本の権力組織の実態だ (;^_^A アセアセ

忘れてたまるか「戸高公徳」
JCJ共同通信支部 Z生〈1968年3月25日発行・第129号〉


8月末の新聞紙面で久しぶりに「戸高公徳」の名前を見た。警察庁の30日付異動で警視に昇進、警察大学特別捜査部研修所の教授に栄転したのだ。都内の夕刊紙の囲み記事で、「あれはずっとむかしの話ですからね。私になんか、もうニュースの価値はないですよ」とタバコを手に語っている戸高の写真からは、警察の中枢部にどっかり腰をおろした余裕さえうかがえた。菅生事件――17年前、大分県の山村で起きた駐在所爆破事件の“主役”としてダイナマイト運搬で起訴され、「刑免除」とはいえ有罪判決を受けて退職した一巡査部長が、警察庁に復職のうえトントン拍子に出世する。――日本の「警察」のナマの顔が、戸高警視のこの写真の裏側にのぞけるようだった。

そのころ法務省や警察庁幹部やは国会答弁で「戸高は27年まで大分県警にいたが健康上の理由で退職、その後については全く知らない。事件とはもちろん関係ない」と断言していた。
 東京と九州を結びながら、ジャーナリズムの活動が始まった。事件発生のさい、警官とともに現場に居合わせスクープした毎日新聞は特に熱心で、欲32年2月、戸高が警察大学の運動会に参加している特ダネ写真をつけて「市木=戸高」の線を打ち出した。つづいてラジオ大分、ラジオ東京、NHKなどが放送の社会報道番組で取り上げた。これらは警察・検察側からは避難されながらも放送界では高く評価され、ラジオ大分の「6月2日午前0時30分」は民放連会長賞を受けた。

●アパート春風荘
 一方、31年暮れごろから戸高を追っていた共同通信社社会部の記者たちは、中野区囲町の警察大学寮からの“転出”先である杉並区荻窪(居住事実なし)などを起点に、情報収集と地どり調査を続けた。“高井戸署管内にTという男をかくまっている”“杉並区和泉町のアパート”“渋谷区猿楽町の高いへいのある家”……そのたびに一つ一つ住民票や配給台帳などからツブしていった。戸高の長女がちょうど学齢期なので学齢児童名簿も丹念に調べた。警察にこちらが動いていることを察知されたらおしまいなので、全く内密に調べなければならなかった。普通なら“デカイ顔”して聞きにいける消防署に、身分を名乗れぬため平身低頭、やっとの思いで管内の間取りを見せてもらったこともある。区役所、税務署、洗たく屋、米屋、ラーメン屋…。木枯らしの中での聞き込み、張り込み、尾行、記録調べなどが続いたあげく、3月13日夕、新宿区番衆町の路地にあるアパート春風荘の1階3号室に踏み込んだ。――ここにいなければ、もうお手上げ…といった気持ちだった。

●平気で記者会見
 何ヵ月かポケットに忍ばせていた結婚写真よりは幾分やせて見えたが、ドアのかげからのぞいたのは間違いなく“戸高”だった。――そして、新宿の夜を戸高をはさんであちこち歩き回ったあげく、やっとあるバーに座らせることができた。しかし、6時間近いあいだ、この「東大文学部研究生・佐々淳一」と名乗る男は口を割らなかった。しの晩、正木ひろし弁護士といっしょに告発状をもって警視総監宅を訪ねたり、警察庁や警視庁幹部に軒並み電話を入れたが、不思議なことにみんな不在。結局、社会部デスクへ警察庁から電話があり、翌日、責任をもって「戸高」を連れていくことを確約したため、14日未明「佐々」を“釈放”した。翌日「戸高」は警察庁三輪警備一課長(前防衛事務次官)に付き添われ、悪びれた様子もなく記者たちの前に現われた。
 戸高の出現で2審の裁判は急展開し、33年6月、全員無罪になった。東大鑑定により、爆破は“内部仕掛け”によるものとされた。検察側の上告も35年12月、最高裁でしりぞけられた。一方、戸高は現場にダイナマイトを運んだ罪で34年9月、福岡高裁で「罪は認められるが刑は免除する」との判決を受けた。

●「かん口令」をしく
 この間、2審の福岡高裁に証人として出廷した共同通信記者あての手紙が開封されていたり戸高捜査に当たった記者たちの電話が盗聴されたふしがあるなど、いろんな奇妙な出来事があった。また共同通信社内では、戸高発見の記事が社会部長の“検閲”で改ざんされ「戸高をかくまっていたのは警察ではないか」という判断材料になりそうな部分は入念に削られて出稿された。社会部長は担当記者たちに外部にはいっさい話すなと“かん口令”をしいたしかし社会部全員による部長への公開質問状や共同通信の労働組合の活動で、1ヵ月余り後に部長は長期欠席のまま交代、やっと“続報”が書けるようになるという“事件”まで起こった。
 それにつけても、菅生事件ほどその発端からジャーナリズムを“縁の深い”事件も珍しい。松川事件と同じように、交番爆破の事実だけが残って“犯人”はいない奇妙な事件なのだ。

●“戸高”はまだいる
 ヒトラーの国会放火などのフレームアップ事件を知識としてしってはいても、日常身近に付き合っている警官たちが自分たちの手で交番を爆破するなど夢にも思えない方が、むしろ普通かもしれない。だからこそ、古い事件をもう一度ふり返って、毎日の奔流の中でとかく流されがちなわれわれ自身に、「警察」や「事件」を見る目を点検する必要がありはしないか。
 それにつけても、2度も警察を“退職”した戸高が、異例の復職のあげく百人に1人強しかいない警察幹部にまで昇進した事実はどういうことか。「戸高が何もかもびちまければ警察の汚い陰謀が明るみに出てしまう。いまも警察の指示で謀略策動に当たっている多くの“戸高”たちへの激励のためにも、上層部としては戸高を大事にしなければならないはず」――という正木弁護士のことばが的を射たものといえそうだ。

http://www.jcj.gr.jp/oldtime/old1965.html

「市木春秋」が国警の現職警察官・戸高公徳であることをつきとめたのは、熱心にこの事件を追っていた新聞記者たちであった。

戦前であったならば、こういった事件は、すべて掲載禁止であり、官憲の不正は徹底的に隠蔽された。
社会正義と言論の自由とが、不可分の関係にある証拠である。
ともかく、今日の日本国民は、旧大日本帝国の臣民ではない。また今日のジャーナリストは、東条英機に恫喝されたジャーナリストではない。
東京の新宿で、仮面の(元)警察官(偽大学生)戸高公徳を発見したのは、共同通信社の6人の若き記者諸君であった。 これは、まことに痛快な出来ごとである。
6年間、犯人を隠匿し、犯罪の証拠隠滅をはかってきた本件の検察当局に、われわれ弁護人たちは社会正義の保障を托することが出来ようか。
戸高公徳ならびに、その背景をなす官憲は、本件の検察官と結托して、偽証をつづけ、裁判所と世間とをダマそうとするだろう。おそるべき国情である
 (弁護士・正木ひろし氏)

しかしながら現実は、逆に以前の体質に完全に戻ってしまっている。
今のジャーナリストは政府に恫喝され、まるで真実を報道することもなく、逆にその手先となって国民を洗脳すべく嘘の情報ばかり流しているし、
裁判官も似たようなもので、権力に対しては 公正な判決が出される事はごく稀である。

市木春秋の書いた駐在所にたいする脅迫文と、彼の逮捕されたときの現場の写真は、検察官の手の中で行方不明になっている
ダイナマイトを手に入れた市木春秋は、騒在所の爆破以後、警察の手でかくまわれ、まる5年近くも行方不明である。
少年や精神薄弱者にたいして供述が強要され、それと捏造証拠とで、無実の人が栽判にかけられる
昭和27年春から、当時の政府が要要望しながら議会で難行していた破壊活動防止法を成立させるための政治的陰謀に警察が一役買ったのではないか・・
駐在所の爆破現場には、報道班までが偶然に(?!)動員されていて、即座に鳴物入りで日共の爆破と大宣伝されたというものも、全くあつらえむきすぎる。
警察の機構と力が政治に利用された見本は昔の特高警察だ。
それ以上のものが復活されようとしている気配が、いたるところに感ぜられる。
(弁護人の一人・岡林辰雄氏)

この事件以外にも、同様と思われる事件が数多くあり、下山事件、三鷹事件、松川事件など・・・
そして最近のデッチアゲとして最も有名な事件としては、植草一秀氏のことがあるし、
さらにはデッチアゲに至らずとも、同様の目的(口封じ、見せしめ等)を持って ごく軽微な罪をこじつけて無理やり逮捕に持っていくやり方は非常に多くみられる。
私の旧ブログで以前書いただけでも、三井環氏、藤田東吾氏、不動産鑑定士・半兵衛氏など・・

国や、警察、検察、裁判官が、そんな不正なことやるはずない! って思い込んでるあなた!!
目を覚ませてくださいね。
これは明らかになった貴重な例ですが、ほとんどは圧力や脅迫、買収、暗殺等によって口封じ・隠蔽され、表ざたになることがないだけで、こういったことは日常茶飯事に行われてるのが現実です。


で、裁判で戸高は「上司の命令でしただけ・・・」ということで無罪判決になっていながら、それならその上司は? ってことになると、そっちはそれ以上追求しないってとこが、こういった権力者犯罪に共通するおもしろいとこなんだよねw

参考URL:http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/sugoujiken.htm


(なお、この記事で、これまで姉妹ブログ等に書いていた冤罪・国策事件等に関する主だったものの転載はだいたい終わったので、今後は新たに調べたりしないといけないので、たまに不定期で更新する程度になります。

というか、冤罪関連にはほとんど誰も関心を持たない人が多いみたいなんで、記事更新もこれで終わりにするかも・・・)
タグ:菅生事件
posted by いんきょ at 09:31| Comment(4) | 国策・でっちあげ・自作自演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月22日

奈良の布団叩きおばさんは実は被害者! マスコミによって一方的に悪者に仕立てられた

以前にこの手の記事を読んだ時は、出所不明の情報で、真偽のほども定かじゃなかったけど、その後裁判の結果なんかも出てきて、そういうのと付き合わせてみると、どうやらほぼ真実だったんじゃないかと思われます。
元々miyokoさんは、近所の人に植木の世話を教えてあげたり、汚くなったゴミ捨て場を掃除したりして、近所の人たちにも好かれており、彼女のことを悪く言う人はほとんどいなかったらしいし、自称被害者夫婦以外の人へはいたって温和な対応だったようです。

以下転載。
Miyocoの家族を次々と蝕む病魔の正体は「脊髄小脳変性症」。 映画化された「1リットルの涙」の著者の女の子が侵されていた病気と同じもの。 小脳・脳幹・脊髄の神経細胞が 変化し消えてしまうという国にも指定されている程の難病。

富山の親族の証言: 「ショック?そんな生やさしいものじゃなかったです。この病気は、はじめは歩行に支障をきたし、次第に手足の自由を奪われしゃべる事もできなくなります。やがて物も食べられなくなり、そして最後は呼吸することもできなくなるんです。日に日に弱っていき、死に近付いていく我が子を前に、平静でいられす母親がどこにいますか?」

この病気の原因は元々miyocoの旦那の母方の遺伝だったため、5人家族のうちmiyocoだけが発病せず。(miyoco逮捕時に、娘たちの死亡理由は精神病という情報が流れ、基地外な母親miyocoのせいじゃないのか?という意見が大量に出たが真相は上にも書いた通り)むしろmiyocoは病気に関しては愚痴1つもらさず気丈に看護を続けていた。

二人の娘は、思春期を迎えたときに発症したらしい。長女が最後を迎えようとしていたとき医者は、長女の喉から伸びたチューブを外すことを薦めたが、miyocoは、頑として拒んだ。その後、一年ほど眠ったまま生き、そしてこの世を去った。享年32。その3年後次女が、姉と同じ年齢に達すると後を追うように亡くなった。神をも呪いたい気持ちだったろうmiyocoに、それでも不幸は容赦しなかった。夫、長男が、次々とこの病魔にのみこまれてしまった。

親族の証言:「主人(miyocoの夫の実父=今年3月に死亡)もmiyocoさんに会うと、『すまねぇ、すまねぇ』ってよく言ってたよ。先妻さんの血筋とはいえ、「本当にmiyocoには申し訳ねぇ」ってね。それでもmiyocoさん、愚痴一つこぼさなかったね。一生懸命に子供らの面倒を見てたよ。いつも明るくて気丈でね。心の中は、たいへんな思いだったろうに…。だから余計に今回のことは信じられなくて悔しいよ」

民事裁判(H16年、自称被害者夫婦が提訴)では、一審こそ弁護士をつけたらしいけど、その後は、一人で法廷で立ち争ったらしい。介護で忙しいはずの中、裁判所に通い、書式をならい、証拠書類をそろえ、
ダンボール3箱分にもなったという。
 

<その民事裁判での証言と、実姉による逮捕後のインタビュー抜粋>

・門扉の破損は、被害者夫婦の自作自演ではないか、とのmiyoco主張。

「門扉を揺すったぐらいで、触ったぐらいで折れたってかッ。私の家の門を蹴って揺すってください。私は折れても告訴しませんから。折れるもんなら折ってみい。その上で折ったと言ってください。立証してみてください。弁護士さんも、こんな事は無罪になるのに、意地を張っているからと言う」


実姉:「門扉を足で蹴った時、美代子は素足にサンダル履きだったと言います。そんな状態で蹴って、固い鉄製の門扉が折れますか?妹の足にはかすり傷ひとつなかったんですよ」

「塀のかげでS夫人が足を広げて、腰を曲げて妙な格好で何かやっている。私は2階の窓から見ていた。動きが速くてよく見えない。何をしていたのか見にいくと、S夫人が大声で“お前、今やったろ、こうやって”とさっきのポーズをやってのける。塀を見ると赤い色の線がある。S夫人は私(Miyoco)がやったと騒ぐ。“お前がやってたやないか、2階から見てたで”と言うとさっさと家の中に入っていくS夫人」
(不思議な事に、常に監視カメラを作動させていたはずの隣人夫婦は落書きの模様の映像を提出していないという)

(これを読むとつまり、S夫人が自分で塀に落書きをしておいて、miyocoさんがやったと自作自演したということだ)


実姉:「そもそもは山○さんが先に仕掛けたものだと美代子は言っています。山○さんが引っ越してきてから間もなく、山○さんが“茶わんを 洗う音がうるさい”と言ってきたということです。それから山○さんは、美代子の家の前で聞き耳を立てていると、言っていました。家族しか知らないような話を盗み聞きされ、近所に言い触らされたと美代子は、怒っていました。 これだけならばどうってことはない“ご近所トラブル”なんでしょうけど、美代子がどうしても許せなかったのはヤラセによる濡れ衣を着せられたことなんです」

「私は1匹オオカミ。私のケンカは自分で。他人に相談したことはない。自分の責任で。こんなくだらないケンカ、他人まで巻き込みたくない」
 

 (ここまで週刊新潮特集記事)

奈良・布団叩き(←この画像はhttp://music.geocities.jp/crmiyoco/hokanjo/
scan.html
より)

そもそも、miyocoさんは、隣に自称被害者が引っ越してくるまでは、ごく普通の近所づきあいをしていたというのも間違いなさそう。
そして、難病の家族を多勢抱えて自宅で看病しているところに、その隣の家が庭園灯をつけて、その明かりが眩しくて患者が眠れないといったことから隣に頼みにいっても聞き入れてもらえなかったあたりから、両者のいがみ合いというか、その隣の自称被害者がmiyocoさんに嫌がらせをするようになっていったようだ。
(他にもmiyocoさんの家の前にわざと車を停めたりもしていたようです)

「大声を出したのは認めますよ!でも挑発してきたのはアイツですよ!何で私だけ責められるんですか!刑事さん、アイツにだって責任あるでしょう!」

その通りだと思う。
例によってマスコミは、面白半分に(若しくは自称被害者のコネによって)一方的な情報のみを伝えmiyocoさんを悪者に仕立てあげてしまったのだ。

裁判長「民事裁判の事ですが、」(自称被害者の濡れ衣疑惑について問い直そうとしている)
次の瞬間、自称被害者「
ちょっと待って!頭が痛い!
さっきまで元気にしゃべっていた自称被害者、突如倒れ込む。仕方なく裁判は一時休廷。
自称被害者は問われる事を恐れ、そそくさと退場。

このことをTVは、あたかも「Miyocoの嫌がらせによる長年の疲れが被害者を襲った」かのように演出し、視聴者を間違った考えへと誘導する。

その後のTVインタビュー。取材者「疲れましたか?」
自称被害者「疲れたぁー疲れたぁー。」・・・


参考までに下の画像も見てほしい。
MIYOCOが収監されてる奈良の拘置所に励ましのお手紙を出して、 その丁寧な返事をもらった時の手紙。 普通の優しいおばさんの印象。
(イラストまで描いてあります)
私には、これは喧嘩両成敗というよりも、miyocoさんの方の気持ちがよくわかります。

病人が居て、庭園灯を眩しがってるので・・・と頼みに行ったところ、まるで聞いてもらえず、それ以降却って嫌がらせをされるようになった。

この手紙を読んだら、マスゴミが伝えてるような人物には到底思えん!
 
この隣の自称被害者という人の情報があまりないのでわからないけど、庭園灯を付けるほどの家ということだから、そこそこの金持ちで、多少の地位にもついてるんじゃないかという感じがする。 (創○学会の人間だといった情報もあるようです)
裁判というのは通常、地位やコネのある側に圧倒的有利な結果になることがほとんどのようだから・・・
http://www.multitvch.com/gyakuten/shiraberu.htm他より抜粋


miyoko.JPG

これと同じようなことが、実は私自身も経験があるのです。
今、マンションというかアパートのようなところに住んでるけど、隣の住人は掃除・洗濯が趣味のような女性で、朝早くから一日中部屋の中でガタゴトと音をたて、まるで年1回の大掃除を毎日やってるかのようで、洗濯にしても一人住まいなのにいったい何人の大家族で住んでいるのかと思うぐらい毎日大量に干しています。
布団や座布団なんかも毎日干しており、この布団叩きおばさんと変わらないぐらいバンバン叩きまくってるし、おまけにタオルなんかは鉄の手すり叩きつけてホコリを払ってるのか?そんなことをされるとものすごく響いてきます。
一度、紙にお願いとして軽く書いて隣のポストに入れたことがあったけど、まるで聞いてもらえず、しばらくするとその下に住んでる人を一緒に連れてきて、なんとその人に謝らせたのだ。
「引越しの準備で荷物を箱に詰めたりしてたので音がしたかもしれず、すみません・・」というようなことを言ってたけど、うちからすれば斜め下の部屋の音はそんなに大きく聞こえるもんじゃないし、なによりその人が出ていってからも全く状況は変わらないことからも明らかですw
しかもその際、その下の部屋の女性に対し、「私、そんなにうるさくしてる?」とか聞いて、その下の部屋の女性は、「少し・・ね」という返事をすると、私に対して「そうでしょ! わずかな音を気にしすぎ・・」というようなことを言ってきました。
たいていの人は遠慮して、面と向かって「うるさい」などとは口にできず、控えめに「少し・・」と言ってると思うんやけど、隣の変人にはそういうことが通じないのか、それとも自分の都合のいいように解釈する頭の構造なのか??
その下の女性が引っ越していったというのも、あるいは上の部屋がうるさかったからかもしれない・・・
ちなみに今は下の部屋には、耳の遠そうなおばあさんが住んでいますw

(タオルを手すりに叩きつけてホコリを払ったり、布団をバンバン親の敵のように叩きまくるのも、「私、花粉症だから・・」と言ってたけど、そのくせして一日中部屋中の窓を思いっきり開けています)

そして、その頃からあと、隣の女性は、私に対してわざと嫌がらせをするようになってきました。
たとえば、半分腐ったようなズルズルになったスイカの半切りを「田舎からもらったので食べてください」といって持ってきてくれたり、(^。^;;
或る時、前の駐車場を工事する際、いつもなら別に臨時に停める所を工事業者が確保して事前にそこへ停めるように連絡してもらえるのですが、その時はそういうことはなく、おかしいな・・と思ってた所、いきなり工事の朝になって業者の人が車を移動してくれと言ってきました。
話を聞くと、その隣の女性が工事業者に今回はこの棟の住人みんなに自分の方から空いてるスペースに停めるように手配しておくから予め準備しなくていい、とわざわざ断っていたそうです。
そして、他の部屋の住人には全員どこそこに停めてくれと言っておいて、私にだけ黙って当日困らせようとしたってことです。
他にもいろいろありますが・・・
要するに、miyocoさんの隣に住んでた自称被害者という人物と全く同じような性格の人間ということです。
なにか言われると、よけいムキになって嫌がらせしたくなるってことなんでしょう・・・
posted by いんきょ at 11:42| Comment(8) | 一般冤罪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月20日

沖縄返還時、「国民を騙す」とはっきり書かれてた米国との密約!〜西山事件

●西山事件〜「外務省機密漏洩事件」

 1972年の沖縄返還時、協定を巡る日米の密約電文が漏洩し、毎日新聞西山太吉記者と外務省女性事務官が国家公務員法違反で逮捕、有罪となった事件。

 沖縄返還で日本に返される土地の原状回復補償費は対米請求権の中に入ってい て、日本側が支出する法的根拠はなかった。当時、米国はベトナム戦争で財源が 乏しく、これを米側が支出することに対して、米国議会は強硬に反対していた。

 ジレンマに陥った日本政府は、対外的には米側が400万ドルを負担したこと にして、裏で日本側が肩代わりする「密約」を米政府と結んだ

 外務省を担当していた西山記者は、外務省審議官の秘書だった女性事務官に近 づき、この密約の機密電文を持ち出させた。機密電文には「appearance(ふりを すること)」との記載があり、はっきりと国民をだますことが明記されていた

 機密文書は、1971年5月に愛知外相が牛場駐米大使にあてて出した愛知・ マイヤー駐日大使会談の内容と、6月に福田外相臨時代理と中山駐仏大使の間で 交わされた井川条約局長とスナイダー米国駐日公使との交渉内容の計3通だった 。

 西山記者は、この密約の事実を持てあまし、特ダネ記事にはせず、小さな目立 たないコラムで触れただけだった。

 西山記者はこの機密文書を社会党の衆議院議員に渡した。72年3月、衆院予 算委員会で横路孝弘議員と、国会の爆弾男といわれた楢崎弥之助議員が、この機 密電文を暴露した。

 政府はすぐに漏洩の犯人探しを開始。電文に押された回覧印から、審議官周辺 から出たことが分かり、女性事務官が突き止められた。

 間もなく、女性事務官が国家公務員法違反(秘密を守る義務違反)で、西山記 者も同法違反(秘密漏洩のそそのかし罪)で逮捕された。

 当時、「知る権利」という新しい概念が米国から入って来たばかりで、言論の 自由を守る闘い、との認識が、国民の間でも強かった。

 しかし、そうした国民の共感は、一夜にして180度転換する。

 西山記者と女性事務官の肉体関係が明るみになり、当時の担当検察官だった佐 藤道夫氏(現、民主党議員)が「情を通じて」という一文を起訴状にもぐり込ま せたことで、問題の本質と国民の関心が「国民の知る権利」から「男女の不倫問 題」へと、すり替わってしまった。

 つまり、政府が国民をだました密約の存在よりも、その情報を不倫関係を結ん だ女性から入手した取材手法の方に、国民の反感と関心が移った。

 結果的に、密約問題はそれ以上追及されなくなり、政府にとっても好都合な事 態になった。
(政府がいつも使う常套手段やね! 追求されそうになると、すぐその矛先が他に向くようにしてしまい肝心なことをうやむやに葬ってしまう)

 こうした世論の変化から、当初、政府との全面対決を標榜していた毎日新聞は 、読者からの猛烈な非難・抗議を受け、急激な読者離れを引き起こすとともに、 完全に戦意を喪失した。毎日新聞は、この事件による不買運動で経営悪化を招き 、その後の石油ショックの追い打ちを受け、75年に倒産した。

 他のマスコミも、政府の密約問題を正面から取り上げる雰囲気ではなくなった 。女性誌などは競って女性事務官のプライバシーを面白おかしく取り上げ、国民 の関心は女性事務官の個人や家庭問題へと移った。

 女性事務官は懲役6月執行猶予1年の1審有罪判決が確定した。西山記者は1 審無罪、2審有罪となり、78年に最高裁で上告が棄却され、懲役4月執行猶予 1年の刑が確定した。

 西山記者は毎日新聞を解雇され、女性事務官は懲戒解雇、離婚した。

 2000年、米国立公文書館保管文書の秘密指定解除措置で、この密約の事実を示す証拠文書が公開された

 密約当時、実務責任者の外務省アメリカ局長で、密約文書に署名した吉野文六 氏は、米公文書が見つかってもなお否定し続け、政府は吉野氏の証言をもとに否定を崩していない
02年にも別の証拠の米公文書が見つかったが、この時も吉野氏の証言をもとに、政府は否定した

「そういう密約はなかったと報告を受けている」(安倍官房長官)
「この話は終わっている。外務省の態度に変化はない」(麻生外務大臣)



 06年になり、吉野文六氏は一部マスコミの取材に対し、一転して密約の存在 を認めた。

 吉野氏の言い分では、沖縄返還協定を批准するためには密約が欠かせなかった 。国会で何度もウソをつかねばならなかったので、西山事件で世論の流れが変わ り、助かった。年月もたち、歴史となってしまった。「小さな密約」にこだわら ず、沖縄をどうするかの問題に目を向けてほしくて、話す気になった−−−など の趣旨を述べている。

 また、2000年、当時の河野洋平外相から密約の事実を 否定するように要請されたので、ウソをついた、と告白した。
(これに対し河野外相は「記憶にない」と、例によって自己保身・トカゲの尻尾きり発言)

 西山氏は05年4月、「違法な起訴で記者生命を閉ざされた」として、政府に 対して損害賠償と謝罪を求め、提訴した。

 この事件は、裁判所が、憲法が保障する取材の自由に対する制限を明記した点 で、大きな問題を残した。

 公務員には守秘義務があるが、この守秘義務を尊重して取材活動をすれば、国 や公権力にとって都合が悪い事実、国民の目から隠そうとする事実を明るみに出 して、社会正義を実現するという言論機関の役目は果たせない。従来の判決の趣 旨は、公務員の守秘義務よりも、報道によってもたらされる国民の利益の方を尊重するという姿勢だった。

 しかし、この判決では「(取材の手段・方法が)社会 通念上是認することのできない態様のものである場合、違法性を帯びる」とし、 これでは国家が国民をだますような取材しにくい内容のテーマでも、行儀良く取 材しなければならない、ということになる。

 米国では、情報はその内容の価値がすべてであり、取材方法の良し悪しはまた 別の問題、とする考え方が根強い。つまり、肉体関係をもった女性公務員から引 き出した情報であっても、情報の価値は変わらない、という考え方だ。

 また、西山事件では日本人の政治感覚の未熟さをさらけ出した。概念的で分か りにくい「知る権利」よりも、男女の「下半身問題」に関心を向け、国民をだま した政府密約の重要性を国民の大部分が理解できなかった

 さらに、この事件では西山記者の行動にも問題が多く、結果的にマスコミ不信 を招いてしまった。

 新聞記者の生命線は取材源の秘匿だが、西山記者は逮捕後、女性事務官が認め たと言われ、その夜の内に女性事務官が取材源であることを捜査側に話した。結 果的に女性事務官の生活と人生をめちゃくちゃにしたが、毎日新聞は女性事務官 に対して何の責任も取っていない。

 また、取材データの取材目的以外での2次使用は、記者倫理上、厳しく制限さ れているが、西山記者が機密電文を安易に政治家に渡したことが、女性事務官の 人生を狂わせるきっかけになった。
http://uv9kkmmr.fc2web.com/nagyou/ni/nisiyama.html より  

これを読んでわかるように、政治家どもは、そのウソがバレて明らかになっても、さらにウソをウソで塗り固め、部下にもウソの証言をするように命令して国民を騙し続けているということがこれほど明白なことはない!
これだけ明らかな証拠が揃っている上、国会の場で偽証までしているにもかかわらず、政治家どもはなぜ罪を問われないのか!?

一方、西山氏のそのやり方にも少々問題があるようには思うものの、これは検察側が起訴状で「女性事務官をホテルに誘ってひそかに情を通じ、これを利用して・・」といった言葉を意図的に盛り込み、問題の中心をセックス・スキャンダルに持ち込み、密約の有無から国民の目をそらす目的にあったことは明らかだ。
また、実際そのような肉体関係などは無かったというのが本当のような感じが強いです。(たとえば、喫茶店などでは周囲にまる聞こえなので、単にホテルのような密室を利用しただけとか)

仮にその通り事実だったとしても、おそらくはそうでもしなければ得る事のできんかった情報だろうし、そこまでしてでもそれを知り国民に伝える必要性があったということだ。
その場合、女性事務官に対しては問われれば当然その責任は果たすべきやけど、それによって肝心の部分をうやむやに葬ってしまうというのは許されるべきことじゃない!
(また、その女性に対しての行為というのは、いわゆるプレイボーイ的な人間なら多くは似たようなことを日常当たり前のごとくやってることでもある)
政府は こんなものの比にならぬもっと卑劣なことをしょっちゅうやってる!
決して許されるべきこととは言わんけど、必要以上にそのことを大げさにして、本論をうやむやにしてしまおうとする対応は、国策以外のなにものでもない!
例によって、西山氏に対する抗議の電話等を殺到させたのも、おそらくは大部分が政府側の意図によるものだろう。
そして、その一番重要な「機密文書」の内容そのものについて一切議論を切り捨てられてしまってる!
もちろんこれは政府が都合の悪なった時にとる常套手段だ。
さらに政府は、動かぬ証拠が明るみに出てきても なおそれを否定し、国民を騙し続けたのである!

政府が嘘をついてる事例など数え切れんぐらいあり、逆に本当のことを言ってることを探す方が難しいぐらいですw
ただ、その中でもこれほどその嘘が完全にバレて明るみになったということで例をあげてみました。
  
にもかかわらず相変わらず表面化することもなく、多くの国民がその事実を知らないという一番の原因は、政府の手先として連中に都合のいいようにしか報道しないというマスゴミにある。
この西山記者が自分のところの新聞の記事としてではなく、野党の社会党に持って行ったというのもおそらく、そういう思いからだろうという気がする(つまり上層部に、記事として載せることを抑えられてしまうという思いから・・)。
今のマスゴミ連中には ここまでしろとは望まないけども、せめてわかりきってる真実ぐらいは嘘をつかずに報道するぐらいになってほしいけど・・・ 無理やろなぁw

なお、西山氏は2005年4月、政府に対し国家損害賠償請求を起こし、今年3月27日、請求は棄却された。―東京地裁(加藤謙一裁判長)

判決主文
 1 原告の請求をいずれも棄却する。
 2 訴訟費用は原告の負担とする。

判決の骨子
 1.本件において除斥期間(20年)の規定の適用を妨げる事情は証拠上何ら認められず,原告の損害賠償請求権は既に消滅した
 2.検察官において再審請求義務を負うものとは認め難い
 3.原告が指摘する国家公務員及び国務大臣らの発言・回答は,行政活動に関する一般的なものに過ぎず,原告個人に関してされたものとはいえない
 4.外務省職員と河野洋平外務大臣による吉野文六元外務省アメリカ局長への密約否定要請が事実であると認めるに足りる的確な証拠はない
 5.その他の主張は,いずれも故意または重大な過失により時機に後れて提出した攻撃方法であり,却下 ・・・

原告代理人の感想
(1)歴史の真実から逃げた裁判長,裁判官
@アメリカ公文書の発掘によって,沖縄返還協定内外の密約は計5本,2億0700万ドルにも上る巨額なものであり,密約の大枠は1969年11月の日米共同声明発表の折の柏木雄介大蔵省財務官とジューリック財務長官特別補佐官との間で交わされた「秘密覚書」で決められていたのである。これらの事実は今や社会的,客観的に誰の目にも明らかである。密約の存在を裁判所が認めることになると,次に密約の法的評価が問われることになる。国会の承認を得ず密約を交わすことは憲法73条3号但書違反であるし,予算の執行を伴う以上,予算に嘘を盛り込むので虚偽公文書作成・同行使(刑法156条,158条)に該当し,血税を目的外支出をさせることになるので詐欺(刑法246条)ないし背任(刑法247条)に該当することは明らかであり,正に沖縄返還密約は佐藤栄作首相,福田赳夫蔵相,大蔵官僚らの権力中枢の国家組織犯罪であったことを認めなければならなくなる。
 沖縄返還密約が国家組織犯罪であることを認めるとなると,西山太吉を起訴し,公訴を追行した検察官の訴訟行為は違法となるし,西山を有罪とした最高裁決定も当然誤判ということにならざるを得ない。
A本判決は密約の存在について全くの言及をしていない。「争点に対する判断」中には一行一言も触れていない
 歴史の真実である密約から裁判長以下3人の裁判官は正に逃げ出したという外ない。裁判を受けたというよりも行政当局の判断を受けたに等しい。
 裁判官が事実と証拠から目を背け,逃げ出してどうする!司法の権威は失墜し,国民の裁判に寄せる信頼はゼロに帰したという外ない
・・・

http://plaza.across.or.jp/~fujimori/nt01.html
posted by いんきょ at 11:25| Comment(0) | 国策・でっちあげ・自作自演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする