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【プロ野球】

グライゆるゆる調整 好調ヤクルト相手に大丈夫?

2010年8月10日 紙面から

練習を終えスイカ割りを体験するグライシンガー=ジャイアンツ球場で

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 こんな緩い調整で大丈夫−。右すねを負傷している巨人のセス・グライシンガー投手(35)が10日のヤクルト戦(神宮)で先発を務める。“ぶっつけ本番”に近い状態で好調打線に挑む格好だ。

 右ひじ手術明けで今季初登板だった前回3日の阪神戦で2回、ブラゼルの打球を右すねに受けてわずか15球で降板。「鈍い痛みが残っている」と患部を気づかい、調整よりも回復を重んじた。ブルペンでの投球は7日に「50%の力」で30球を投げただけ。さらに、チェンジアップを投げると「直球より右足を地面に引きずる時間が長いから、より痛む」。得意球への不安感を口にした。

 9日もジャイアンツ球場では、シャドーピッチングなど軽めの練習で終了。「次に投げる時のために、練習し過ぎないようにした」と意図的にメニューを減らしたことを明かした。

 相手は6〜8日の横浜戦で、リーグ新の3戦合計55安打を記録したヤクルト。絶好調のツバメ打線に手負いの右腕では、どうにも分が悪く映る。それでもグライシンガーは「ヤクルトは12球団で今、一番当たっている。誰が投げても簡単には打ち取れない。青木、ホワイトセルを警戒しながら勝てる投球をしたい」。淡々と語った。

 青あざが残る患部がどれほど投球に影響するか未知数なだけに、斎藤投手コーチも「(投球は)大丈夫という認識です」と持って回った言い方をするしかない。8日に楽天から移籍した朝井が白星を収めたとはいえ、投手陣は慢性的に駒不足。藤井、ゴンザレスの1軍復帰も決まっていない。右ひじ手術からの復活を目指すグライシンガーが救世主になると信じて、首脳陣はマウンドへ送り出す。(永山陽平)

 

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