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【プロ野球】

最高の試合は10・8 12球団の選手、監督らが投票

2010年8月10日 紙面から

 最高の一戦は「10・8」−。日本野球機構(NPB)は“野球(ヤ=8、キュウ=9)の日”の9日、12球団の選手、監督、コーチが選ぶ「最高の試合」「名勝負・名場面」のアンケート結果を発表した。選手675人、監督・コーチ183人の計858人のうち、最多の99人が選んだ「最高の試合」は1994年10月8日の史上初の同率最終戦優勝決定戦、中日−巨人戦(ナゴヤ)だった。

 シーズン130試合制だった94年、129試合を終えた時点で中日と巨人が69勝60敗の同率首位。巨人の長嶋監督が「国民的行事」と名付けたこの10月8日の一戦は、その日付から「10・8決戦」といわれた。

 この年に日本で初めてのシーズン200安打を達成したオリックス・イチローも、内野スタンドで観戦。落合、松井の本塁打などで先行した巨人が槙原−斎藤−桑田の3本柱によるリレーで中日を振り切り6−3で勝った。「この試合に登板し、勝利投手になれたことが財産」(巨人・斎藤コーチ)、「今も昔も経験したことのない緊張感が味わえた」(中日・中村コーチ)といった当事者はもちろん、当時高校3年生だった阪神・新井も「129試合戦い抜いてきたチームが、シーズン最終戦で雌雄を決するという緊張感あふれる試合だったことが印象深い」と選んでいる。

 2位は2001年9月26日の近鉄−オリックス戦(大阪ドーム)で、近鉄・北川が、これまた史上初の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打を放った。この劇的一発は「名勝負・名場面」部門でも2位にランクされている。「最高の試合」5位には3試合がタイとなった。中日が山井−岩瀬で日本シリーズ史上初の「完全試合リレー」を成し遂げ52年ぶり日本一に輝いた2007年11月1日の日本ハム戦(ナゴヤドーム)=写真(右)(下)=やバース、掛布、岡田の阪神クリーンアップが槙原からバックスクリーンへ3者連続本塁打を放ち21年ぶりリーグ優勝、初の日本一への弾みとなった1985年4月17日の阪神−巨人戦(甲子園)など3試合がタイとなった。

 アンケート対象の大半が現役選手ということもあり、上位に入ったのは1990年代以降のものがほとんど。1977年9月3日の巨人−ヤクルト戦(後楽園)で王がアーロンの世界記録に並ぶ756号を放ったシーンは「名勝負…」の10位にランクされている。また国内プロ野球ではないが昨年のワールド・ベースボール・クラシックで日本が大会連覇を果たした韓国との決勝戦は「最高の試合」で8位、イチローが林昌勇から決勝打を放ったシーンが「名勝負…」で同じく8位に選ばれた。

 

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