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Windowsに権限昇格の脆弱性、セキュリティ企業が概略を公表

MicrosoftのWindowsに新たな脆弱性が報告され、攻撃者がカーネル権限で任意のコードを実行できてしまう可能性も指摘されている。


 MicrosoftのWindowsに新たな脆弱性が報告されたとして、セキュリティ企業が8月6日付で概略を公表した。

 VUPENとSecuniaのアドバイザリーによれば、この脆弱性はWindowsカーネルモードのデバイスドライバ内部にある機能のバッファオーバーフロー問題に起因する。ローカルの攻撃者にこの問題を悪用された場合、サービス妨害(DoS)状態を誘発されたり、権限を昇格されたりする恐れがある。さらに、攻撃者がカーネル権限で任意のコードを実行できてしまう可能性も指摘されている。

 両社とも最新のパッチを当てたWindows 7、Windows Server 2008 SP2、Windows Server 2003 SP2、Windows Vista、Windows XP SP3でこの問題を確認したとしている。リスクレベルはVUPENが4段階評価で下から2番目の「Moderate」、Secuniaは5段階評価で下から2番目の「Less critical」となっている。

 現時点でMicrosoftの公式パッチは存在しない。Secuniaは回避策として、信頼できるユーザーのみにアクセス権限を与えることを挙げている。

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