「税金高い」の回答が過去最低 福祉の充実求める、博報堂博報堂生活総合研究所が9日発表した「生活定点」アンケートによると、「今の税金は高すぎると思う」と答えた人が前回調査(2008年)より15・7ポイント減少して過去最低の38・7%となった。 同研究所の夏山明美上席研究員は「世の中が不安定になっており、暮らしの基盤をしっかりしてほしいという生活者の願望が表れているのではないか」としている。 税金が高すぎるとの回答は消費税の税率が3%から5%に引き上げられた翌年の1998年をピークに下がり続けていたが、5割を下回ったのも今回が初めて。一方で、「多少税金が高くなっても福祉を充実させるべきだと思う」は前回に比べ7・1ポイント上昇し39・6%と過去最高となった。 調査を実施したのは参院選に関連して消費税論議が活発になる前の今年5月。雇用不安や少子高齢化などの問題に直面する中、国民の増税に対する考え方が変わりつつあることをうかがわせる結果となった。 アンケートは92年から2年に1度行われ、首都圏や関西圏の20歳から69歳の男女3389人を対象に実施した。 【共同通信】
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