(CNN) 米フロリダ州沖で釣りに出たまま連絡が途絶えていた地元男性3人の乗ったボートが7日夜に発見され、3人は8日朝までに無事帰還した。漂流中は釣った魚などを食べて飢えをしのいだという。
米沿岸警備隊などによると、ジョン・ランドさん(48)ら3人は5日、全長約9.8メートルのボートで同州ウェストパームビーチ沖へ向かった。日帰りの予定だったがボートが故障し、救助を求めようとしたところ無線も通じなくなったという。
ボートはメキシコ湾流に流されて北方へ漂流。日没までに帰らないランドさんらを心配した家族が、6日に捜索願いを出した。
海軍フリゲート艦が同州ジャクソンビルの東方約140キロの海上でボートを発見し、沿岸警備隊の協力で港へえい航した。3人はけがもなく、無事救出された。
ランドさんは8日、CNN系列局とのインタビューで、「無線で捜索の様子は聞こえるのに、こちらからは応答できなかった」と説明。「昨夜は生の魚にマスタードをつけて食べた」と振り返り、「ビルや木を改めて眺めている。海では街の光も見えなかった」と、生還の喜びを語った。