最終更新: 2010/08/11 00:10

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菅首相、未来志向をアピールする談話発表 与野党のほか、政府内からも疑問の声

菅首相が発表した談話に与党内からも疑問の声が上がっている。また閣僚からも、賛否両論の声が出ている。
安倍元首相は「大変な禍根を残しますよ。愚かな、軽率な官房長官であり、政府だなと。こう思います」と述べた。
民主党の松原 仁衆院議員は「日本の内閣が代わるたびに、謝罪をあらためてするというのは、これは自虐的意識としか言いようがない」と述べた。
玄葉公務員改革相は「より詳細な相談があってしかるべきではなかったのかと」と述べた。
野党だけではなく、与党や政府内からも批判や疑問の声が出る中で、「日韓併合100年目」の菅首相談話が発表された。
菅首相は「これからの100年に向かって、ともに協力をして歩んでいこう。そういう気持ちを込めて、談話を作成しました」と述べた。
菅首相が未来志向をアピールする談話には、初めて「韓国」という特定の国を挙げ、「植民地支配で民族の誇りを深く傷つけた」と謝罪している。
一方、「植民地支配への痛切な反省と心からのおわび」という表現は、1995年のいわゆる「村山談話」と変わっていない。
菅首相は、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領に電話で報告したという。
菅首相は「『その真心を受け止めたい』と評価をしていただきました」と述べた。
韓国大統領府の金姫延報道官は「(李大統領は)今後、日本がこの談話をどう行動で実践するかが重要と話した」と述べた。
この談話では、現在、宮内庁が保管する「朝鮮王朝儀軌(ぎき)」と呼ばれる、李氏朝鮮時代の王室行事を記録した図書について、引き渡すことを明らかにした。
菅首相は「法律的な形のものは、すでに完全に解決済みという立場の中で、(返還ではなく)お渡しするという表現を使わせていただきました」と、村山談話にならい、新たな賠償問題は発生しないと強調した。
前原国交相は「やはり100年に1度というのは、ことし(2010年)しかないわけで、時宜にかなって、よかったのではないかと思う」と述べた。
野田財務省は「私なりの意見は、官房長官に電話で、あるいは直接会ってお伝えした。中身については、コメントを控えたいと思います」と述べた。

(08/10 18:45)


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