菅談話閣議決定 先人への侮辱です
お盆進行は峠を越えましたが、今日もまだ原稿があと1本あります(私の仕事はスーパーのチラシ作成)。
ざざっとですが、まとめておきます。
ツッコミ不足は皆さんで補って下さい<(_ _)>
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内閣総理大臣談話、いわゆる菅談話が本日8月10日に閣議決定されました(画像は午後3時から行われた記者会見)。
私は前夜、なかなか寝つけませんでした。ろくでもない内容になるのは分かってましたから。このまま朝が来なければいいのにと思ったほどです。
まずは外務省のサイトより談話の全文を見てみましょう。
ざざっとですが、まとめておきます。
ツッコミ不足は皆さんで補って下さい<(_ _)>
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私は前夜、なかなか寝つけませんでした。ろくでもない内容になるのは分かってましたから。このまま朝が来なければいいのにと思ったほどです。
まずは外務省のサイトより談話の全文を見てみましょう。
内閣総理大臣談話
平成二十二年八月十日
本年は、日韓関係にとって大きな節目の年です。ちょうど百年前の八月、日韓併合条約が締結され、以後三十六年に及ぶ植民地支配が始まりました。三・一独立運動などの激しい抵抗にも示されたとおり、政治的・軍事的背景の下、当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました。
私は、歴史に対して誠実に向き合いたいと思います。歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ち、自らの過ちを省みることに率直でありたいと思います。痛みを与えた側は忘れやすく、与えられた側はそれを容易に忘れることは出来ないものです。この植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明いたします。
このような認識の下、これからの百年を見据え、未来志向の日韓関係を構築していきます。また、これまで行ってきたいわゆる在サハリン韓国人支援、朝鮮半島出身者の遺骨返還支援といった人道的な協力を今後とも誠実に実施していきます。さらに、日本が統治していた期間に朝鮮総督府を経由してもたらされ、日本政府が保管している朝鮮王朝儀軌等の朝鮮半島由来の貴重な図書について、韓国の人々の期待に応えて近くこれらをお渡ししたいと思います。
日本と韓国は、二千年来の活発な文化の交流や人の往来を通じ、世界に誇る素晴らしい文化と伝統を深く共有しています。さらに、今日の両国の交流は極めて重層的かつ広範多岐にわたり、両国の国民が互いに抱く親近感と友情はかつてないほど強くなっております。また、両国の経済関係や人的交流の規模は国交正常化以来飛躍的に拡大し、互いに切磋琢磨しながら、その結び付きは極めて強固なものとなっています。
日韓両国は、今この二十一世紀において、民主主義や自由、市場経済といった価値を共有する最も重要で緊密な隣国同士となっています。それは、二国間関係にとどまらず、将来の東アジア共同体の構築をも念頭に置いたこの地域の平和と安定、世界経済の成長と発展、そして、核軍縮や気候変動、貧困や平和構築といった地球規模の課題まで、幅広く地域と世界の平和と繁栄のために協力してリーダーシップを発揮するパートナーの関係です。
私は、この大きな歴史の節目に、日韓両国の絆がより深く、より固いものとなることを強く希求するとともに、両国間の未来をひらくために不断の努力を惜しまない決意を表明いたします。
「歴史に対して誠実に向き合いたいと思います」??
虫酸が走るわ。歴史に対して誠実に向き合ったら、こんな談話は出せませんよ。
歴史は点ではなくて線です。
日韓併合に至るまでには、日韓間だけではなく、中国、ロシアなど、周辺国との間でいろんな経緯がありました。
10/8/2付:【日韓併合】外国人から見た日本と日本人(19)を見ただけでもそれは理解できます。
そういった経緯も含め、あの時代の歴史の必然性というものを、菅さんや仙谷さんは一度でも真剣に考えたことがあるのでしょうか。
こんな談話、私は認めることができません。
朝鮮の近代化に尽力した日本の先人たちへの侮辱です。と同時に、日本とともに頑張った韓国の先人たちに対する侮辱でもあると思います。
もう本当に情けなくて涙が出てきます。何でこんな思いをさせられなあかんの。はっきり言って、日本政府に「精神的苦痛を受けたとして謝罪と賠償を要求」したいぐらいです。
細かい中身に目を移すと、「遺骨」は返してあげたらいいと思いますが、「朝鮮王朝儀軌等」はどうでしょうか(しかも「等」の中身がよく分からん)。
これまで返還に応じてこなかったものを返すとなると、向こうは、他の物についてもいろいろ返せって必ず言ってきますよ。
あと、これも絶対ダメでしょというのが、「在サハリン韓国人支援」。何でこんなのを文言に入れてしまったのか。
って、仙谷さんが無理やり押し込んだのは明白なんですけどね。こないだの臨時国会で仙谷さん、「在サハリン韓国人支援」についてしつこく話してましたしね。
その「在サハリン韓国人支援」ですが、10/8/7付:菅談話と戦後補償 仙谷官房長官は恐ろしい人ですでも少し言及しましたが、これは相手方から求められるまま行われてきた、全く無駄な支援です。
そもそも彼らが戦後、帰国できなかったのは、当時のソ連が北朝鮮に配慮して国交のない韓国への帰国を認めなかったからで、日本には法的責任はないのです。
それが何でこんな支援をすることになったかというと、日本の一部政党・勢力が「日本が強制連行した上、韓国人だけを置き去りにした」などと、事実無根のプロパガンダを繰り返したために、日本政府は帰国事業などへの人道的支援に乗り出さざるを得なくなってしまったのです。
もっと具体的に言うと、サハリン残留韓国人問題が政治問題化したのは、昭和50年12月に東京地裁に提訴された「サハリン残留者帰還請求訴訟」がきっかけでした。
この訴訟の仕掛け人は他でもない、仙谷官房長官のお友だちである高木健一弁護士(後に慰安婦訴訟で有名になった)でした。
この「在サハリン韓国人支援」については、支援者の条件が単に、「終戦前から引き続きサハリンに居住している『韓国人』」などとなっているため、戦後60年以上たっているのにいまだに「支援対象者」が絶えません。
戦後、北朝鮮から派遣労働者としてサハリンに渡った人など、「日本とは何の関係もない人」まで、支援を受けていることが分かっています。
百歩譲って「人道支援」として認めるとしても、すでに使命は十分に果たしたはずです。
が、今まで支援を打ち切るという話はどこからも聞こえてこなかったし、それどころか今回の談話の中に、「在サハリン韓国人支援」を「今後とも誠実に実施していきます」とはっきり明記してしまいました。
アホとしか言いようがありません!
(この問題についてもっと詳しく知りたい方は、07/6/5付:サハリン残留韓国人 日本の“理由なき支援”をご覧下さい)
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談話の中で、唯一、救いだと思った点は、日韓併合条約を無効とするような文言が盛り込まれなかったことです(韓国の学者やマスコミはこれを日本側に要求していた)。
談話が発表された10日午後3時から菅総理の記者会見がありましたが、マスコミとの質疑応答の場で、菅さんもその点ははっきり言ってました。
ちょっと、そこのやりとりを再現しておきますね(詳細はニュースサイトなどでご確認を)。
まず、韓国中央日報のキム記者が以下のような質問をしました。
「先月出された日本と韓国側の有識者1000人の共同声明を見ると、併合条約は大韓国民の意に反して強制されたもので根本的に無効と主張している。今回談話で菅総理は、韓国国民の意に反してということを認められたわけだが、条約は無効と考えるか。また、文化財について『返還』ではなく『お渡し』という表現を使った理由は?対象は?朝鮮王朝儀軌だけなのか?」
これに対する菅さんの答えがこうです。
「日韓併合条約は1965年の日韓基本条約で確認した考え方を踏襲してまいったつもり。宮内庁に保管されていた朝鮮王朝時代からの資料について、これを『お渡し』をするということで、韓国国民の希望に応えることにした。先ほど(朝日記者の質問で)請求権等の言葉も出たが、そうした法律的な形のものはもうすでに完全に解決済みという立場の中で、『お渡し』という表現を使った」
「日韓併合条約は(締結当時は有効だったが)もはや無効」「賠償は完全に解決済み」とした日韓基本条約を踏襲するというのでホッとしました。
ただ文化財云々については、「お渡し」という表現にはしてあっても、実質、「返還」には変わりないですよね。やっぱり韓国側が今後、いろいろ「返せ」と言ってくるのは必至だと思います。
そうやって考えていくと、やっぱり談話なんか出した時点でアホです。こんな時こそ事なかれ主義を発揮して、「村山談話を踏襲します」ってしとけば良かったんですよ。
どうしても韓国に補償したいんだったら、仙谷さん、菅さん、あんたらのポケットマネーで出しなさい!
ちなみに、韓国側の反応ですが、韓国外交通商省は、談話が「過ちを省みることに率直でありたい」と表明した点について、「このような認識をすべての日本国民が共有することを期待する」と論じたそうです(読売8/10)。
……お断りします!!(-.-#)。菅さんの言うところの「過ち」は、日本国民の共通認識とはなり得ません。
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菅談話を仕切ったのが仙谷さんであることはもはや周知の事実になっていますが、産経8/10 12:46によると、仙谷さんは談話決定にあたり各閣僚に「個々の意見はあまり言わないように」とクギを刺したんだそうです。
慎重派だった玄葉光一郎行政刷新担当相や野田佳彦財務相はそれなりに不満を表明してますが、あとからそんなこと言われてもね。反対を貫いてほしかった。
でも、ま、彼らはまだマシか。前原さんなんて、「菅首相がイニシアチブを発揮し、このような談話をまとめたことは、時宜にかなってよかった」ですと。もうがっかりです。
仙谷さんの「暴走」については、産経8/10 00:22はもっと踏み込んで、このように論評してます。
【首相談話は、多様なイデオロギーが雑居する民主党の脆(もろ)さを露呈するとともに、菅直人首相がもはや仙谷氏の「傀儡(かいらい)」となりつつあることを示した。9月の代表選で「菅降ろし」の導火線になる可能性もある。】
仙谷さんの暴走を止めるには、官房長官を辞めてもらうしかない。
官房長官を辞めてもらうには、菅内閣に潰れてもらうしかない。
……かと言って、次が海江田内閣とかだったら、もっと酷いことになる可能性もありますからね(10/8/9付:海江田万里氏は中共のチベット弾圧を正当化していますを参照)。
やはり民主党政権が続く限り、日本はダメですね(T^T)
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あと、菅談話にすっかり隠れてしまってますが、朝鮮学校の無償化問題。
何かもう無償化がほぼ決定したような雰囲気になってますが、何でこんなアホなことになるんやろ?と思ったら、無償化を適用するか否かについて、文科省は何と、北朝鮮による独裁政治の思想教育や歴史教育を適用の判断材料としていないそうなんです(産経8/10 1:30)。
つまり、北朝鮮の仕業である大韓航空機爆破事件を「南朝鮮(韓国)当局のでっちあげ」と教えようが、何を教えようが、セーフってことです。
そんな間違った教育に私たち日本国民の税金がつぎ込まれるって、こんなアホなことがありますか。
この問題はまだ間に合う可能性があるので、文科省はじめ関係各所に声を届けていきたいと思います。
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Comments
くっくりさんが言われているように、朝鮮学校の授業料無償化に対する抗議を続けます。たかがメール、されどメール、です。抗議のメールを送ります。
管をかばうわけじゃないが今度の談話はこいつがすべての元凶!!
今さっき犬HKニュースみてたら靖国問題で仙谷の会見映ったけど、
「参拝しないのが日本政府の従来の立場だ」なんてぬかしやがった!
こいつのこういう細かい捏造あげてったらキリがないぞ!!
こういう談話出すのは歴史を知る他の民族からも嫌われるの分かってないだろ。 連中。
詳細は濁すが、うちの民族も300年以上前に虐殺似合っているが…反吐が出る。
彼らはまだ謝罪はしてないが、謝罪しない彼らの方がマシだと思ってしまうよ…。
嫌な話になったので話を変えます。
最近アルの国を調べたらダムがやばそうですね。 ゴミが多すぎて陸地が出来るとか…。
いろんな意味でダメです。
もう不謹慎ですが、日本に何か大きな災いが起きない限り
すべての日本人はひとつになれませんね。
(菅談話が大きな災いなんですけど。)
nhk、野党の反応の最後に社民の瑞穂の映像。
慰安婦問題が無かったから残念とか。
nhk今年も戦争の番組ばかり。
アリエッティーのドキュメントは良かったですよー(棒読)
露西亜の大火災や欧州の洪水による小麦価格の高騰。
米国でもメキシコ湾の原油流出の際にばら撒いた薬剤が揮発して雨雲に混ざり、死の雨となって近隣を汚染(野生動物が死んだり、作物が枯れたり)しているとか。
ホルムズ海峡でのアルカイーダ大暴れによる日本タンカー航行困難に寄る石油価格の高騰。
支那・三峡ダム崩壊に伴う大津波の襲来(水量にもよりますけど、九州あたりはマジでやばいとか)
或いは支那の軍事暴発による紛争勃発。
幾らでも起こりえますな。
・・・最早既存の保守勢力は一日も速く武闘派真正右翼に鞍替えして排外運動を拡充させて民族紛争や内戦を日本国内でも勃発させるべきでしょう・・・。
疲れた・・・・。
こういうときには、生まれ来る子供たちのためにを聞くと…
泣けてきます…。
多くの過ちを 僕もしたように
愛するこの国も
戻れない もう戻れない
あの人がそのたびに
許してきたように
僕はこの国の明日をまた想う
広い空よ僕らは 今どこにいる
生まれ来る子供たちのために何を語ろう
何を語ろう
君よ愛する人を守り給え
大きく手を広げて
子供たちを守り給え
ひとりまたひとり
友は集まるだろう
ひとりまたひとり
ひとりまたひとり
真白な帆をあげて 旅立つ船にのり
力の続く限り ふたりでも漕いでゆく
その力を与え給え
勇気を与え給え
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010081000621
未来の未来の輝ける日本人に申し訳が立ちません。
この馬鹿ン(バ菅ではもう間に合わない)や、民間人現法相、年金取り崩し厚労相、例を上げたらきりがないが、この人たちは自分のメンツの為には未来の子孫達に何を背負わせても平気なんですね。
ああ、その感覚に虫酸が走る。