【ソウル西脇真一】日韓併合100年の首相談話の発表を受け、韓国外交通商省は10日、「不幸な過去の歴史を乗り越え、未来の明るい韓日関係を開こうとする菅首相と日本政府の意思として受け入れる」と、談話を評価する報道官論評を発表した。
論評では、菅首相が「自らの過ちを省みることに率直でありたい」と表明したことに注目し、「このような認識をすべての日本国民が共有することを期待する」と求めた。
日本政府による文化財「引き渡し」について、論評では「朝鮮王朝儀軌など図書を早期に返還すると言った点を評価する」とした。
一方、ある韓国政府当局者は「戦後50年の村山談話より一歩進んだ内容ではある」としながらも「歴史認識にはもっと踏み込んでほしかった。文化財以外、新たな事は具体的に盛り込まれなかった。個人的には不満」と話した。
毎日新聞 2010年8月10日 12時08分(最終更新 8月10日 12時32分)