【ソウル西脇真一】日韓併合100年首相談話について、韓国政府関係者は10日、一定の評価はしながらも具体性の乏しさに不満を述べた。また韓国では10日付各紙が1面で報じるなどメディアは高い関心を示した。
ある韓国政府当局者は「戦後50年の村山談話より一歩進んだ内容ではある」としながらも「歴史認識にはもっと踏み込んでほしかった。文化財以外、新たな事は具体的に盛り込まれなかった。個人的には不満」と話した。
大手紙・朝鮮日報は、談話の「核心」を文化財引き渡しだと位置付け、談話を「一応“制限的な誠意”を見せた」と評価した。文化財引き渡しが「(日本の)国家所有のものを網羅すると確認されれば、その意味は全体的に変わる」と期待を込めた。
毎日新聞 2010年8月10日 10時38分(最終更新 8月10日 11時29分)