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首相「痛切な反省とおわび」 日韓併合100年で談話

(08/10 12:13、08/10 16:16 更新)

 政府は10日午前の閣議で、29日の日韓併合条約発効から100年にあたっての菅直人首相の「首相談話」を決定した。談話は「歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ち、自らの過ちを省みることに率直でありたい」と植民地支配への反省を表明。未来志向の日韓関係構築に取り組む姿勢を強調し、韓国が返還を求めていた朝鮮王朝時代の書物「朝鮮王朝儀軌(ぎき)」などの文化財を引き渡す考えを示した。

 首相は閣議後、韓国の李明博(イミョンバク)大統領に電話し、談話の内容などを説明。李大統領は「韓国と日本のより強い協力関係を築くことができる」と感謝の意を示した。

 仙谷由人官房長官は記者会見で、談話発表により新たな戦後補償問題が再燃することへの懸念に関し「(補償問題は)決着済みであるという前提に立っている」と説明した。

 談話は1995年に村山富市首相が植民地支配や侵略への反省とおわびを表明した「村山談話」を踏襲。「私は、歴史に対して誠実に向き合いたい」とし、過去の植民地支配について「あらためて痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明する」と明記。サハリン残留韓国人への支援、朝鮮半島出身者の遺骨返還支援などへの協力を盛り込んだ。

<北海道新聞8月10日夕刊掲載>

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