小菅信子研究室   山梨学院大学法学部政治行政学科 教授     


最近の研究活動・社会活動 

新着情報 2010年8月6日更新:

☆2010年8月15日、『山梨日日新聞』に「日韓併合100年 歴史和解の起点」と題する論文を寄稿します。

2010年8月8日、平和祈念事業特別基金が開催する「平和祈念フォーラム2010」に登壇します。終戦後65年を迎えようとしている現在、戦後生まれの世代は人口の7割を超え、戦争についての意識が風化しつつあります。決して忘れてはならない戦争体験の労苦について理解を深め、戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代へ語り継ぐことを目的とするフォーラムです。ぜひご参加ください。


Japanese Journal of Political Science(Vol.10, No.2)で、LSE名誉教授イアン・ニッシュ先生が『ポピーと桜――日英和解を紡ぎなおす』を書評してくださいました。


2010年のおもな活動
★2010年7月、ちくまプリマー新書から『14歳からの靖国問題』を出版しました。英霊、名誉の戦死、戦犯合祀……いまなお靖国神社につきまとう様々な問題を通して、戦死者の追悼を平和と和解の未来へつなげるにはどうしたらよいかについて考えます。


☆延世大学・アジア研究基金の日韓歴史共同研究"Politics of Reconciliation: Commemorating 100-years of Korea-Japan Relationship(和解の政治学:日韓関係100年)"に参加します。私は"Post-war Japan's perception and policies toward European-American Allies, former colonies and the occupied countries of Southeast Asian countries"を担当します。

★長崎への原爆投下と直後の救護に関する論文「迅速且完全なる壊滅――長崎の惨禍と初期医療救護」を『軍事史学』(第46巻2号・2010年9月刊)に寄稿します。この論文は、『国際赤十字紀要』第89巻2号特集866に掲載された“The prompt and utter destruction: The Nagasaki disaster and the initial medical relief”をもとにしています。

☆2010年6月6日、平和祈念事業特別基金が主催する「平和祈念2010」シンポジウムに登壇しました。詳細はこちらから。

2010年5月14日、小菅ゼミ公開セミナー「原爆の劫火の記憶を引き継ぐ」を開催しました。詳細はこちらから。
☆『朝日新聞』富山版(2010年3月9日)に、第二次不二越訴訟控訴審判決についてのコメントを寄せました。

★2010年4月より、東京女子大学で、地域文化学科3・4年生を対象とする「近現代日本研究AI:戦後日本の和解をめぐる国際関係」を担当します。東女で講義をするのは1年ぶりになります。1・2年生のときに私の「比較文化論」を受講して下さった皆さんに、久しぶりにお目にかかることをとても楽しみにしています。
☆2010年3月23日、第14回市来会シンポジウム「東京裁判を考える」に登壇しました。

★2010年3月14日、平和祈念事業特別基金が主催する平和祈念フォーラムに登壇しました。

☆2010年2月26日、オリエントクラブで靖国問題について講演をしました。
Japan and Britain at War and Peaceをもとに、日英歴史共同研究の成果を発展させた『日本と英国の戦争と和解』を、シェフィールド大学のヒューゴ・ドブソンさんと共編で、2010年12月に法政大学出版局から刊行します。
★黒沢文貴さん(東京女子大学教授)とイアン・ニッシュさん(LSE名誉教授)がコーディネートする国際共同研究「歴史と和解」に参加することになりました。日英中韓仏の学者、戦争体験者とその家族、和解家などによるプロジェクトです。2011年に東京大学出版会から成果が発表されます。
★佐藤健生さんとノルベルト・フライさんが編集している和解についての日独論文集『過ぎ去らない過去との取り組み――日本とドイツ』に、東京裁判と和解についての論文を寄稿しました。この論文集は、2011年2月に岩波書店から刊行を予定しているそうです。
★慶應義塾大学出版会から『赤十字標章の歴史――国際関係における憎悪と友愛』を刊行します。
2009年のおもな活動
★2009年12月18日、日韓有識者政策対話に参加しました。

『東京裁判とその後――ある平和家の回想』(訳書)を、中公文庫から2009年11月に出版しました。

The Tokyo Trial and Beyond
の新訳です。東京裁判のオランダ判事レーリンクと、現在レバノン特別法廷の裁判所長カッセーゼとの対談集です。

関連記事・書評掲載紙誌:
読売新聞』2009年11月29日
『東洋経済新報』2009年12月19日号

『毎日新聞』2010年3月7日
『改革者』2010年3月号

★2009年11月27日、上智大学アジア文化研究所・2009年度第4回「旅するアジア」講演会にて、根本敬さんの司会で、「歴史和解と泰緬鉄道」をテーマにお話をしました。根本さん、どうもありがとうございました。詳細はこちらから。

『日本赤十字社と人道援助』(共著)を、東京大学出版会から2009年11月に出版しました。

私の執筆分担は、博愛社の創設から日赤改称期まで(第1章)と、ふたつの世界大戦から現代まで(終章)です。

『歴史認識共有の地平――独仏共通教科書と日中韓の試み』を、剣持久木さんとL・バビッチさんとの共編で、2009年9月29日に明石書店から出版しました。

私は、終章の「和解と共通歴史叙述――東アジアにおける〈歴史の政治化〉と〈歴史の歴史化〉」を寄稿しました。


『歴史認識共有の地平  独仏共通教科書と日中韓の試み』に収録されているのは、2007年10月に連続企画「和解への道」の一環として、ドイツ文化センターならびに日仏会館で開催されたシンポジウム「独仏和解のプロセスと共同歴史教科書プロジェクト」(主催:ドイツ文化センター、日仏会館、東京日仏学院)の参加者によるテキストです。
 
2006年秋に史上初めて「国境を越える教科書」が登場しました。ドイツとフランスの高校に導入された、この共通歴史教科書を記念して催された上記のシンポジウムでは、独仏和解のプロセス、共通歴史教科書を可能にしたさまざまな前提について議論が行なわれました。長期間にわたって敵対してきた国民同士は、いかに交流し、理解し、和解に至ることができるのか。歴史教科書は和解の道具になりうるか、あるいは和解の成果なのか。市民社会はいかに和解に貢献し、いかに政治と協働しうるか――国家間において公の共通歴史叙述を行なうに際しての実践的な問題、それを支える哲学についても議論がなされ、さらには、独仏和解プロセスの東アジア地域への応用可能性についての議論へと発展しました。

2009年11月24日、東京ドイツ文化センターで、この論文集の刊行を記念した会合が開かれました。詳細はこちらから

  
TBS「サンデーモーニング」のコメンテータを、2009年7月からつとめることになりました。ひと月に1度くらい出演しています。


平和祈念事業特別基金慰霊碑建設検討委員会の委員つとめることになりました。シベリア強制抑留の犠牲になったかたがたと、戦後引揚で犠牲になったかたがたのための慰霊碑・祈念碑を千鳥ヶ淵戦没者墓苑に建立するための委員会です。 関連記事はこちらから。

★2009年8月27日に東京工業大学・学術フォーラム「多価値化の世紀と原子力」第2期第3回で、「ポピーと桜――第二次世界大戦における日英の傷は癒されたのか」という題で講演をさせていただきました。澤田哲生先生、みなさま、どうもありがとうございました。

★2009年8月1日に秋田経済同友会のお招きで「憎しみと和解のはざまで――日本を赦した英国人兵士たち」という題の講演をしました。秋田魁新報の高橋則行さん、秋田経済同友会のみなさま、どうもありがとうございました。翌日の戊辰戦争戦跡の巡見は大変勉強になりました。郷土史家の吉田昭治先生、どうもありがとうございました。

★NHK「ラジオ深夜便 こころの時代」に出演しました。
放送日 5月21日(木曜日) 午前4時05分~ (40分)
    5月22日(金曜日)  同 上
「憎しみと赦しのはざまで~日英歴史和解への試み~」

この番組では、人と人の和解についてお話ししました。
みなさまからいただいたメール、御手紙、お電話に心から感謝しております。どうもありがとうございました。

おかげさまで、私の話が『ラジオ深夜便』2009年8月号に転載されました。記事はこちらからご覧になれます。


◎『2011 ラジオ深夜便 日記手帳』(2010年10月刊)に、上の放送のなかの一文が掲載されることになりました。


★2009年6月18日にロンドンで「Recall, Research and Reconciliation: Perspectives on the Experience of War」をテーマにした公開セミナーを開きました。

このセミナーの報告記を、7月14日付『毎日新聞』夕刊に寄稿しました。 記事はこちらからご覧になれます。



2009年6月ラウトリッジから、Japan and Britain at War and Peaceをヒューゴ・ドブソンさんとの共編で出版しました。

2005年の終戦60周年に、ロンドンのウェストミンスターにある戦時内閣会議室で開かれた日英シンポ「敵から友へ:英国と日本の戦争と平和」がベースになっています。

日本と英国の戦争史、植民地、捕虜問題、JSP(日本降伏軍人)問題、戦争犯罪裁判、講和、戦後日本知識人の日英和解観、戦後和解ケースの比較、英国メディアの日本報道分析、グローバル化時代の日英関係の展望などについて、学問的に論じた初の日英論文集です。


Japan and Britain at War and Peaceをもとに研究成果を発展させた『日本と英国の戦争と和解』は、2010年12月に法政大学出版局から刊行します。


  
★2009年6月6日、第43回日本軍事史学会年次大会において、「博愛社から日本赤十字社へ――近代日本における人道と愛国」というテーマで報告を行ないました。


2008年のおもな活動
『歴史和解と泰緬(たいめん)鉄道―英国人捕虜が収容所で描いた真実』を、朝日新聞出版から出版しました。

イギリス人捕虜画家ジャック・チョーカーさんが収容所で描いた記録画と手記を中心に、朴裕河さん・根本敬さんとの鼎談も収録されています。


*序章「泰緬鉄道から歴史和解へ」の英訳はこちらから。


関連記事・書評掲載紙誌:

『一冊の本』朝日新聞出版、12月号

Japan Times (2009年2月5日) 
Kyodo News (2009年2月3日)
 
『朝日新聞』(2009年3月1日)

『週刊東洋経済』(2009年3月21日)
 
『週刊朝日』(2009年3月24日号) 
『軍事史学』(2009年3月号)…黒沢文貴さんの書評。 
『図書新聞』(2009年5月)…山田朗さんの書評。
『月刊現代プレミア』(2009年5月)…加藤陽子さんの選。
『朝日新聞』(2009年8月22日)…外岡秀俊記者のコラム


*2009年8月22日付『朝日新聞』に掲載された外岡秀俊記者の「歴史を歩く――泰緬鉄道(英国)」の英訳はこちらから。


『ポピーと桜―日英和解を紡ぎなおす』が岩波書店から出版されました。

表紙のイラストは、ジャック・チョーカーさんが描いてくれました。


来年の英訳出版をめざして、ダラム大学やリーズ大学に勤務していた日本研究者で、現在はオーストラリアのアデレイド州議会研究員のジョン・ウェスティさんと、翻訳作業を進めています。

ジョン・ウェスティさん

書評掲載紙誌:
Japanese Journal of Political Science(Vol.10, No.2)…イアン・ニッシュ先生の書評 
『自由思想』(2008年10月号)
『毎日新聞』(2008年10月12日)
『週刊東洋経済』(2008年9月20日号)
『週刊現代』(2008年8月16日号)
『日本経済新聞』(2008年8月10日)
『山梨日日新聞』(共同通信)(2008年7月20日)など


  

  
  


★2008年12月22日に山梨県立日川高校で「大学に進むということ、大学で学べること」という題で講演しました。

★2008年12月6日に「日中歴史研究者フォーラム」に登壇しました


★2008年11月26日に石橋省三氏講演「若き日の石橋湛山」の司会をしました。

★2008年11月6日に上海にいってきました。同済大学で開かれた「欧亜シンポジウム:記憶と和解」に参加しました。
 裁きと集団的和解、日中和解に向けた課題について報告しました。この報告をもとにした中国語・英語論文が、今年、中国とドイツで刊行されます。


★2008年5月、韓国中央学研究所の主催する「文明と平和についてのグローバル・フォーラム」の、「東アジアにおける真実と和解」というセッションで、戦後平和構築観の変遷と日韓和解への道について報告しました。
 この報告をもとにした韓国語・英語論文が、2009年5月、韓国で刊行されました。



2007年以前の活動から……(順次アップしていきます。)
“The prompt and utter destruction: The Nagasaki disaster and the initial medical relief,” The International Review of the Red Cross (「迅速且完全ナル壊滅.:長崎の惨禍と初期医療救護」『国際赤十字紀要』第89巻2号特集866)が刊行されました。

★2007年、ゲーテ・インスティテュート(東京ドイツ文化センター)主催の連続企画「和解への道」に協力しました。

★2006年、『戦後和解』(中公文庫、2005年)が、第27回石橋湛山賞を受賞しました。

★2005年、リンクス・ジャパンのフィリダ・パーヴィスさんに協力して、ロンドンのウェストミンスターにある戦時内閣会議室で日英シンポ「敵から友へ:英国と日本の戦争と平和」を開催しました。

★2005年、シドニーで開催された国際歴史学会第二次世界大戦史研究会において、"Racism and the barbarization of Warfare in the 20th century"をテーマに報告をしました。この報告は、 The International Historical Sciences Association, The CD Proceedings of the 20th ICHS, Sydney, 2005(ICHS, 2006)で読むことができます。

★2005年、山梨学院大学の同僚コンスタンチン・サルキソフ先生らと、「ポーツマス講和と東アジア」というカンファレンスを開きました。

★2004年、サルキソフ先生に協力して「ポーツマス講和100周年」というカンファレンスや市民交流を、サンクトペテルブルクで行いました。

 東郷元帥の子孫保坂さんと、ロジェストヴェンスキー提督の子孫スペンチンスキーさん、日露戦争で日本軍の捕虜になったロシア兵士の子孫のかたがたの「百年後の再会」をアレンジしました。

★2002年5月23・24日、「日英グリーン同盟」に参加し、「国際親善と和解の森トラスト」会長フィリップ・マリンズさんをバーミンガムから日本に招待して、シンポジウムと記念植樹を行いました。

*フィリップ・マリンズさんについての記事(『山梨日日新聞』掲載)はこちらから。

*マリンズさんの講演(英語)はこちらから。



※右下の写真は2009年7月14日に撮影しました。マリンズさんの植樹したオークの木はこんなに大きくなりました。


★2001年8月15日、イギリス・スタフォードシャー州の「国立追悼森林公園」内にフィリップ・マリンズさんが造営した「和解の森・日本セクション」の開園に向けて協力をしました。


おまけ
★モスクワで虫歯に苦しむ図(2004年3月)

海外旅行をする前に、ちゃんと歯を治しておかないと、とんでもないことになるということを身にしみて理解しました。



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