9日午前10時40分ごろ、東海道新幹線の東京発広島行きのぞみ155号が岐阜羽島‐米原間を走行中に緊急停車した。
JR東海によると、乗務員が14号車のデッキに設置された空調関係の配電盤から煙が出ているのを発見し、非常ブザーを鳴らした。車掌が消火器を使って煙を止め、車両を点検した上で、約20分後に運転を再開。間もなく米原駅に到着し、乗客約千人は後続の新幹線に乗り換えた。
同社の調査で、配電盤の一部が焦げ、ブレーカーが落ちていたことが判明。同社は何らかの理由で過電流が生じたとみている。けが人はなく、体調不良を訴えた人もいなかったという。
乗客によると「バーン」という大きな音が響き、車内に煙が充満。「煙を吸わないように」というアナウンスが流れた。
東海道新幹線の下り12本が最大32分遅れ、約1万1千人に影響が出た。