歌手の宇多田ヒカル（２７）が９日、来年から無期限活動休止することを発表した。自身の公式ＨＰのブログで「久しぶりの大事なお知らせ」と題し、当面はアーティスト活動をやめて「人間活動」に専念すると独特な言い回しで明かした。年内は６年ぶりのＣＭ出演、今秋に新曲も入るベスト盤の発売など“締めくくり”の音楽活動をすることも宣言。「２年になるか、５年になるか、わからないけど、一回り大きくなって帰ってくるから。少し時間をください」と呼びかけている。
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宇多田は９日午後８時に、自身のブログを更新し「進化するためには、音楽とは別のところで、人として、成長しなければなりません」と胸の内を吐露。コメントの最後を「宇多田光」と本名で締めくくり、さらなる飛躍を遂げるために活動を休止すると発表した。
デビュー２年目、９９年発売の初アルバム「Ｆｉｒｓｔ Ｌｏｖｅ」の売上８００万枚は現在も日本記録を保持している。最近は「Ｕｔａｄａ」として米や欧州での活動も本格化させていた。日本の音楽シーンに数々の金字塔を打ち立ててきた歌姫に、何があったのか？
宇多田は０２年４月に卵巣腫瘍（しゅよう）を手術で摘出。薬の副作用でプロモーション活動を休止し、０９年５月にも急性左部へんとう周囲炎でダウンするなど、ヒット曲を連発する一方で体調と闘い続けてきた。
だが、所属レコード会社の関係者は「体調は今回の発表と関係ありません」と健康であることを強調。また、８歳年上の日本画家との交際を明かしている宇多田だが、同関係者は「妊娠しているということも１００％ない」と、こちらも因果関係を否定した。
宇多田はブログで「このままファンに姿を見せないで隠れるみたいになるのはイヤ」と述べ、活動休止を前に年内は音楽活動に全力投球する。今秋には集大成となるベスト盤をリリース予定で、現在はベスト盤に収録するための新曲を海外でレコーディング中。ブログではライブの開催も示唆し、期間限定でツイッターでファンと“対話”する計画も明かした。ファンに直接、休業の思いも語ることになりそうだ。